演劇×劇場×文化施設建築

2017-05-28

和歌山市民会館 住民説明会 外観は「現代的」に /和歌山

和歌山市が2021年4月の開館を目指す新市民会館「(仮称市民文化交流センター」について、市は27日、基本設計策定に向けた住民説明会を市役所で開いた。市側は建物の外観を、紀州材を多く使った現代的なものとする方針を示した。ただ、小ホールの仕様を巡って批判が相次いだことなどから、今月中を予定していた基本設計の策定はずれ込む見通しになった。

市民会館は同市七番丁の市立伏虎中跡地に建設する。昨年12月に公表した基本計画では現代的のほか、和風など三つの外観案が示されていた。

説明会で、市の担当者は延べ床面積が約1000平方メートル増えたため、工事費(概算)が基本計画より約6億5000万円増の約84億5000万円になることを明らかにした。

一方、多目的利用の小ホール(400席)について、参加者から「日本舞踊歌舞伎に使えない」などと批判が相次いだため、市は改めて文化団体などから意見を聞くことを決めた。

https://mainichi.jp/articles/20170528/ddl/k30/010/237000c

http://d.hatena.ne.jp/stnet/20170525/1495679742

札幌で大規模会議難しく ニトリホール来秋閉館

老朽化に伴い2018年9月に閉館する「さっぽろ芸術文化の館」(芸文館)のニトリ文化ホールを巡り、道内の観光関係者や行政機関が頭を悩ませている。地域への経済波及効果が大きい学会研究会の会場として重宝されてきた同ホールの閉館により、その後の大規模会議開催の見通しが立たないためだ。関係者からは「ニトリショック」との声が上がっている。

学会など会議運営を手掛けるコングレ(東京)の北海道支社は「芸文館は大規模会議の中核施設。このホールが無くなると、道内では5千人規模の会議の誘致が難しくなる」と打ち明ける。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0404407.html

猫付き、演奏可… 築年数もなんのその 入居者の望みを叶えるマンション

日本にマンションが誕生して60年以上。今も年に10万戸ずつ増えている。たが一方で、建物居住者の「二つの老い」や運営管理への無関心などにより、荒廃するマンションが急増している。何が起きているのか。防ぐ方法はあるのか。AERA 5月29日号では「限界マンション」を大特集

マンションも個性を競う時代だ。築年数もなんのその。入居者の望みを叶える“夢の国”のようなマンションがいま求められている。

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「隣の演奏の音は、よほど聞こうとしないとわからないですね。壁に耳を当ててやっと、ちょっとだけ聞こえますけど」

4月下旬に行われた、ある賃貸マンション見学会。隣の部屋ではバイオリン奏者が大音量で演奏をしているのに、壁ひとつ隔てた隣室でその音がほとんど聞こえない。参加者の男性(29)は、感心しきりだった。

会場は、越野建設東京都北区)が手掛ける「音楽マンション」。自宅で楽器演奏満喫できるコンセプト型のマンションで、18棟が都内で稼働中だ。楽器対応賃貸ブランドとしては国内で最大のシェアがある。

二重サッシや遮音性能の高いドア、換気扇の導入、高密度コンクリート採用することで、遮音性の高い物件を実現した。高コストになる完全防音ではなく、適度な遮音性を持たせ、リーズナブル物件として売り出している。

演奏可で物件差別化

オーナーの方々は、賃貸マンションをいま建てても、数年後に周りがライバルだらけになって負けたらどうしようと心配している。築年数がたつ中で新築の強みが薄れ、空室が出たらと将来が不安。対して『音楽マンション』は音楽愛好家をメインターゲットにし、新築でなくとも魅力を感じてもらえる、競争力のある物件です」

越野建設取締役の吉井政勝さん(48)はこう強調する。建設費は通常のマンション建設に比べ5%ほど高くなるが、機能性の高さから家賃を通常相場より1割ほど高くできる。「賃料が上げられることで、工事費が割高になる部分は4、5年で回収できます」と吉井さん。

賃料が高すぎず、趣味を楽しむためのハードルが低い物件は希少性が高い。なおかつ高い遮音性を実現できるのは、音楽スタジオ、コンサートホールなどの建設に長年携わってきたノウハウがあってこそ。参入障壁が高く、供給過剰になりにくいのも強みだ。

音楽マンション」は入居待ちの状態が続いており、入居希望者が260人ほどいる。そのため、空室が出ても、間を置かずに新たな入居が決まる。都内を中心に棟数を増やす計画だ。

ペット共生、ワインセラー付き、バイク愛好家向けにバイク居住スペースに置いて眺めることができる物件など、キャラ立ちしたマンションが増えている。なぜか。

●独自の価値を競う時代

オラガ総研代表取締役で不動産活用に詳しい牧野知弘さん(57)は、こう指摘する。

「理由の一つは、マンションに量が求められた時代が終わり、マンションイコール住むハコという時代が終わった。もう一つは、マンションはコミュニティーであって、生活質的な充足を求めたいという動きが出てきたことです」

商品を出しさえすれば売れる「マクドナルド型」だった不動産が、独自の価値が強みの「ディズニー型」にならなければ生き残れなくなっているのだ。

「エッジの利いたマンションに同じ趣味の人が集まれば、コミュニティーが生まれる。数年前から増えてきたコンセプトマンションは、コミュニティーとしてマンションを売るようになった先駆けだと思います」(牧野さん)

ソフト重視のマンションをつくり、気に入った付加価値に入居者がプラスアルファお金を払う時代が当面続くと、牧野さんは予想している。

https://dot.asahi.com/aera/2017052500057.html