演劇×劇場×文化施設建築

2017-09-10

武蔵野音楽入間キャンパス入間市) 緑の中の大ホール 来月14日、2年ぶり市民コンサート /埼玉

1202席の大きなホールのステージ中央に見上げるほどのパイプオルガン武蔵野音楽大の入間キャンパス入間市)にある「バッハザール」は、オペラ用の舞台施設も備え、音楽大としては最大級コンサートホールの一つだ。緑に囲まれレンガ調の外壁を持つこの施設では10月14日、入間市民に向けた無料の「市民コンサート」を2年ぶりに開く予定で、入場整理券は9月12日から配布される。【キャンパス取材班

戦後間もなく日本初の私立音楽大として認可された同大は1960年、東京練馬江古田キャンパスに「べートーヴェンホール」(現1043席)を完成させ、翌61年に4140本のパイプを配したドイツ製パイプオルガンを設置。これはわが国の本格的な音楽ホールの草分けとされる。同ホールが石を基調としたシューボックス(靴箱)型で1、2階があるのに対し、79年落成のバッハザールは木を基調として客席が扇状に広がり、山の斜面を利用して後方が反り上がったワンフロアの形。その美観に柔らかな音色が響く。

バッハザール学生が日ごろの練習成果を発表する場だが、周辺の小中高校生にとっては「いつかはここで演奏を」と憧れる場所。今では県西部地区高校生らの吹奏楽部などが集う音楽祭が毎年開かれ、小学生を対象とした「子ども音楽大学いるま」の会場に。ドラマ撮影にも引っ張りだこで、昨年は高校吹奏楽部舞台にした「仰げば尊し」(TBS)や、米倉涼子主演の「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日)などにも登場した。

市民コンサート入間市中央公民館主催し、今年で38回目。演奏同大管弦楽団で、今回指揮する北原幸男教授は宮内庁の楽部指揮者も務め、宮中晩さん会などでも指揮を執る。

今年の演目チャイコフスキースラブ行進曲モーツァルトファゴット協奏曲ベートーベン交響曲第7番。ファゴット独奏は、学内オーディション選抜された大学院生だ。ベートーベンの7番は音大舞台にしたフジテレビのドラマ「のだめカンタービレ」のオープニングや劇中で流れたが、原作マンガは同大江古田キャンパスモデルとしている。

整理券の配布は入間市教育委員会社会教育課と産業文化センター、市内14の各公民館で1人2枚まで。問い合わせは中央公民館へ。

武蔵野音楽大学

1929年に武蔵野音楽学校として開校し、49年に武蔵野音楽大学に。入間キャンパスは71年の開設で、79年にバッハザールが落成。ここに82年、パイプ総数4644本のドイツ製パイプオルガンが設置された。2017年、江古田キャンパスが完工して、同所に教育研究の場を統合し、音楽学部大学院、別科を合わせ約1100人が学ぶ。入間キャンパス西武池袋線仏子駅から徒歩約5分。

https://mainichi.jp/articles/20170910/ddl/k11/100/064000c

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