演劇×劇場×文化施設建築

2017-10-04

中野サンプラザ建て替えで、サブカル聖地中野」が変わる?

中野といったら何をイメージするだろうか?多くの人はアイドルコンサートがよく行われている中野サンプラザサブカル聖地と言われている中野ブロードウェイではないだろうか?実は、公園の周りに大学、オフィス、高級レジデンスが囲むお洒落な街として定着つつあるのだ。中野サンプラザの立て替えでその町並みはさらに変貌するだろう。

芸能人も憧れた街中野

中野は、芸人ミュージシャンや作家など文化人が多く住む街として知られている。そもそも1966年中野ブロードウェイ中野駅北口商店街早稲田通りがぶつかる地点に出来た当時は、住設エリアと商業エリアが併設された最新エリアとして話題のお洒落なエリアとなった。住設エリアには、後に東京都知事になる青島幸男歌手ジュリーこと沢田研二も住んでいた高級マンションだった。今でも都心に近い便利な賃貸マンションとして人気がある。商業エリアは上場企業の「まんだらけ」が80年に発祥の地として漫画専門店を開店して以降、サブカルの店がどんどん集まり、オタクが集まる街として発展することになった。

中野サンプラザは、北口駅前の区役所の隣に73年にオープン正式名称は「全国勤労青少年会館」で、勤労者の福祉施設として建設された。当時としては高層ビルだった地上21階建て地下2階のビルに、ホテルコンサートホール結婚式場などが入った最新の多目的施設だった。コンサートホールは1階から4階を占め、2000人程度収容できて音響もいいため、アイドル聖地と言われている。モーニング娘。のハロプロがカウントダウンコンサートなどを開いていた歴史あるホールだ。このように中野日本の文化リードする先端的な人気の街の歴史があった。

中野の流れを変えた中野四季森プロジェクト

中野北口の北西には警察大学校があったが01年に府中移転した。その13.7haの広大な跡地が12年から再開発されることになった。駅からの立体連絡通路を完成し、中野四季の森公園を中央に配し、学園都市ゾーンには早稲田大学明治大学帝京平成大学の新キャンパスを誘致した。早稲田は国際コミュニティプラザや国際学生寮を開設し、明治は国際日本学部などを開設するなど、留学生など外人も多く集まる国際色豊かな街となった。オフィス棟である中野セントラルパークは、公園とデッキチェアと噴水が併設されたくつろげるスペースとなった。公園に面したテラスをもったお洒落なレストランもオープンアンダーアーマー直営ランニングステーションもあり、ランナーにも人気のエリアに生まれ変わった。住宅エリアは、高級デザイナー賃貸マンションとして人気がある。

サンプラザと区役所も再開発スタート

北口駅前にある中野サンプラザ中野区役所も再開発が始まる。まず新区役所を四季の森公園に隣接する場所に21年度に開設する。その後に現区役所とサンプラザを解体し、再開発をスタートする。高層ビルを建て、タワーマンション、商業施設などの他、中野サンプラザカルチャーを引き継ぐ1万人規模のアリーナを25年度に完成させる予定だ。

南口にも再開発計画がある。駅に近い北側にタワーマンション、商業施設、共益棟からなる高層ビル計画されている。

ブロードウェイは街のシンボルとして現状維持

中野の変化を危惧する人もいるかも知れない。ブロードウェイは、サブカルの街として平日でも賑わっている。外国人のインバウンド客も多い。中野周辺が新たな先端地区として変貌していくなかで、ブロードウェイはそのまま残りそうな感じだ。分譲住宅商業施設などの利権簡単にはまとまらないという技術的な問題もあるが、街の象徴として残して欲しいという要望も強いようだ。

平田和生(ひらた・かずお)

慶応大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。日本株トップセールストレーダーとして、鋭い市場分析銘柄推奨などの運用アドバイスで国内外機関投資家、ヘッジファンドから高評価を得た。現在は、主に個人向けに資産運用アドバイスしている。

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