演劇×劇場×文化施設建築

2019-01-06

池袋らしさ」これからも よそ者受け入れる寛容性 公権力と距離置く闊達さ

アニメなどサブカルチャーの新スポットが続々と誕生する池袋には、国内外の若い女性熱視線を送る。

聖地池袋の魅力を海外の人たちに伝えたい。きっと女性は好きになるはず」。ウクライナ出身日本旅行会社添乗員として働くセーニャ・コワレンコさん(29)=埼玉県在住=は言う。九歳でアニメ「美少女戦士セーラームーン」など日本のアニメファンになり、大学卒業を機に来日した。オタクで有名な秋葉原より「池袋が断然好き」と話す。海外のアニメ好きを連れ、コスプレ衣装お気に入りスポットを案内することもある。

「サンシャイン60」の周辺には、アニメグッズや同人誌の専門店をはじめ、コスプレ撮影スタジオ、イケメン男性が接客する「執事喫茶」などが集まる通称乙女ロード」があり、若い女性でにぎわう。

二〇〇〇年代に「乙女カルチャー」が台頭すると同時に、池袋本社を置くアニメ商品専門の「アニメイト」が関連商品を大々的に販売するようになった。サブカルチャー研究する武蔵野学院大佐々木隆教授は「東池袋一帯にエリアは拡大し、男の秋葉原に対し、『乙女聖地』と呼ばれるようになった」と言う。

アニメ関連以外でも今年十一月には、「池袋西口公園」がリニューアル。巨大な野外ステージが造られ、演劇コンサートのほか五輪観戦にも活用される。同時に池袋の各スポットを時速十九キロ周遊する電気バス運行も始まる予定だ。

池袋戦前に若手芸術家アトリエ村「池袋モンパルナス」があり、戦後演劇の街として多くの舞台人を輩出。バブル期にかけパルコ西武美術館ファッションアートを発信した「セゾン文化」が、若者に大きな影響を与えた。

立教大名誉教授池袋が生んだ文化研究してきた渡辺憲司氏は「池袋明治以降鉄道や駅を中心に発展し、部外者を受け入れる多様性や寛容性が特徴。公権力と距離を置いた自由闊達(かったつ)で雑多な雰囲気芸術家演劇人などサブカルチャーの才能を引き寄せた」と分析。「今後、ハレザの開業などで国際化が進む中でも、普段着でいられる池袋らしさは失わないでほしい」と注文をつけている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201901/CK2019010602000137.html

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