V-storm50の時々日記 長岡市ガレキ受け入れ現地説明会



去る11月18日午後4:00より長岡市栃尾地区の栃尾市民会館で長岡市が受け入れを決定した岩手県大槌町の震災ガレキの
焼却に対しての現地説明会がありました。見附市民の関心も高く不安の声もありますので私も参加させて戴きました。
説明者側は長岡市の副市長2名と環境衛生部の担当者それに放射能関係の専門家として元新潟県柏崎刈羽放射線監視センター長の
中山久雄氏が出席されました。地元栃尾地区の市民の前で冒頭、今回受け入れるガレキは放射能汚染ガレキではなく、震災の
ガレキで安全だとの説明があり、尚、安全確認のため試験焼却をして放射能の測定を行い、公表しその後本格的な焼却処理を
行うスケジュールなどを説明。更に中山氏から放射能等の基礎知識などがスライドで説明されました。

その後、参加した市民の放射能に対する質問を受けました。このような説明会でまま、あることですが質問と意見が混ざって
しまい、質問と答弁だけでなく反対意見、賛成意見、参加者同士の意見衝突、などドンドンエスカレートしたり意見が長すぎて
テーマがボケてしまうなど例にもれず少し混乱した感がありました。
司会者も時々「それは意見ですから後程に」とか「質問と意見を一緒にしないで」とか言われましたが参加者の興奮は中々収まらず
この問題の深刻さを改めて感じました。
長岡市側の説明は「市内の数か所の焼却施設と比較して栃尾地区の焼却場は屋根付きで安全だから」
「国の基準を大きく下回っている木質系チップのみの焼却で汚染の心配はない」
「試験焼却や測定値の公開など地元の納得のゆく説明をしながら行う」
中越地震で全国から支援を戴いた恩返しでもあるので理解を」
等の説明でしたが


栃尾地区の住民からは「問題の無いガレキならば市内の全ての焼却施設で公平に分散して処理すべきだ」
中越大震災の恩返しなら他の支援方法でも良いはずだ」
放射能の汚染は堆積したり、その影響が数十年にも及び子供や孫に影響があるのではという不安が拭えない」
「もし仮に影響が無いにしても汚染と言う風評被害で農産物など栃尾の生産品販売不振や栃尾地区のイメージダウンに繋がる」
「そも、何故、栃尾なのか理解できない」
など憤りの意見が続出しました。

一方、長岡市が企画した岩手県大槌町へのガレキや被害の実態見学ツアーに参加した栃尾地区の区長や市民、青年会議所、繊維
関係者の代表からは「現地のガレキの山を見たり、大槌町の人たちのお話しや実情を目の当たりにして助けてやらなければ」
新潟県民、長岡市民として助けてやりたい。それが同じ日本人としてまた、同じ被害者として当然」
栃尾地区の人たちの優しさや心意気を示そう!」
など受け入れ賛成派の意見もありました。


最終的には約2時間の説明会予定時間(午後4:00〜6:00)は長岡市担当職員の終了宣言で参加者の意見や訴え、要望が打ち切られ
て集まった栃尾地区の参加者については十分討論する時間が与えられない不満が残ったようです。予定を15分余りオーバーしました。
※しかし、何十時間この議論を展開しても両者の意見がかみ合わないことも事実です。
反対者のヤジや大きな抗議、不満の声を聞きながらも説明会は終了しました。
果たして住民の納得する結論は有るのか?見附市も市内の半分近くが柏崎より30キロ以内となります。この問題は対岸の火事では
有りません」見附市も真剣に考え対策を検討しなければなりません。現在見附市で作成を検討している避難場所、避難経路、避難方法
避難指示の伝達など一つ一つをしっかりチェックして検討したいと思います。