中国宗教(仏教)

仏教は世界三大宗教の中で、最も歴史の長い宗教の一つです。仏教は中国に後漢から伝来した以後、何千年にわたってずっと中国国民の主な信仰です。この間、代々高徳の僧の呼びかけを通して、学者から大臣、帝王まで、仏教を信仰するようになりました。このように、仏教は社会各階層の信仰する宗教としてよく知られています。

歴史

後漢永平十年、西暦紀元67年、仏教は皇帝の指示によって正式に中国に伝わってきました。

明帝永平十年、明帝は夢の中で金人が宮廷の中を飛んでいるのを見て、翌日、この夢について大臣たちに聞きました。「恐らく陛下の夢の中での金人は西方の聖人で、名前は仏と言います。」と太史傅毅が答えました。その後、明帝は中郎将蔡愔など18人を西域へ仏道を求めて派遣しました。彼らは西域で竺法蘭、摄摩騰に会って、仏像と経書を得て、白馬に背負わせて一緒に洛陽へ帰りました。明帝はこの二人に荘厳なお寺を建て、白馬寺と呼ばれています。そこで、二人は白馬寺で<四十二章経>を翻訳しました。これは漢の仏教伝来の一般的な伝説で、よく歴史教科書に引用されています。   

仏教は中国に伝来した後、後漢末期桓霊二帝の時代(147〜189年)まで、それに関する記事が段々と詳しくなり、史料も豊富になってきました。その時、西域の仏教学者は相次いで中国に渡来しました。安世高、安玄は安貴息から来て、支娄迦谶、支曜は月氏から来て、竺仏朔は天竺から来て、康孟詳は康居から来ました。このように、経書を翻訳することは段々盛んになり、法事も段々にぎやかになってきました。

中国仏教を宣伝する日本人


鑑真

日本律宗仏教の創始者です。14歳の時智満に沙彌として収容され、そして大雲寺(臨汾)に住むようになりました。20歳で長安に入り、律宗天台宗を学びました。日本への渡来の要請を受け、五回の失敗を経て、753年に無事日本に到着しました。759年唐招提寺を創建し、戒壇を設置しました。
最澄

遣唐使、日本の天台宗創始者。唐に渡って天台山に登り、臨海市興龍寺で天台教学を受けました。日本に戻ったとき、臨海市興龍寺から<法華経>など128部、全部で345巻を持ち帰りました。帰国後、比睿山で天台教学を行い、正式に天台宗を設立しました。このように、臨海市興龍寺は日本天台宗の祖庭になって、歴代の日本天台宗僧侶や信者に注目されています。
空海

遣唐使、日本真言宗創始者空海法師は延暦23年(804年)に、最澄法師と一緒に遣唐使として唐に行きました。唐に到着した後、12月には長安に入り、いろいろなお寺を訪ね、研鑽を積みました。翌年の三月、青龍寺の恵果法師に師事し、仏教のみならず土木技術や薬学をはじめ他分野を学び、806年日本に戻って真言宗を創立しました。

分派:八大宗派

八大宗派は大乗の天台宗三論宗唯識宗、華厳宗律宗、密宗、禅宗、浄土宗などの宗派で、または小乗の俱舍宗、成実宗を加えて、一般的に十大宗派と呼ばれています。仏教は中国に伝来した時、宗派を分けませんでしたが、その後、経書を翻訳することが段々盛んになり、またその思想や教義などは独特な意味も持っているので、それぞれの道を分かれ、その特色によって分類し始めました。そして隋、唐代には様々な道場が分立し、とても活発でした。



三大体系
チベット語系仏教、漢語系仏教、南伝仏教は仏教の三大体系です。

チベット語系仏教はラマ教と言い、チベット仏教の一部分です。それは大乗仏教を主として、密教顕教に分けています。

漢語系仏教は現在存在している三大体系の一つです。仏教は二つの経路で中国に伝わってきました。一つは旧インドから西域を経て中原地域に到着し、そこから朝鮮半島ベトナム、日本などに伝えられたので、漢語系仏教は北伝仏教と呼ばれています。大乗仏教の主な体系は現代の漢語系仏教です。また、中国の影響で、漢語系仏教は大乗仏教の教義を朝鮮半島、日本、ベトナムなど各地に伝え、またチベット仏教にも影響を与えました。

南伝仏教はインドからスリランカに伝わって、その後段々発展してきた仏教の宗派です。教義においては、南伝仏教は仏教中上座部仏教のシステムを伝承し、仏陀及び声聞弟子たちの指導を従って修行したので、「上座部仏教」(Theravda)とも呼ばれています。上部座仏教は中国雲南省タイ族、プーラン族、トーアン族などの人々に信仰されています。

人数から見れば、浄土宗の信者が最も多く、主に漢民族の居住地に分布しています。それに対して、禅宗はたくさんの宗寺と浄土が合併したため、お寺はどの宗派かはっきり分けず、また人数も少ないです。人数が第二に多い宗派はチベット仏教密教で、主な宗派は格魯派で、信仰者はチベットモンゴル族を主として、主にチベット、青海、新疆、内モンゴル、甘粛、四川、雲南、河北などの地域に分布しています。

経典
大蔵経><金鋼経><華厳経><法華経><楞厳経><阿彌陀経><無量寿経




情報提供 Ara china
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