北京第3ターミナル利用記

読者から北京空港 第3ターミナルの利用記を送っていただきました。(2008年の内容となります)

                                                                                                                            • -

第3ターミナルは利用したのも初めて、
しかもこんなに乗り降りするのも初めて経験で……
というわけで、第3ターミナルの体験記を書いてみました。

乗ったのはすべて同じで

中国国際航空 
CA 925 北京  9:30  
CA 168 成田 19:00  

――――――――――――

今回はタクシーで向かったのですが、午前7時頃、建国門あたりから乗って80元ぐら
い(高速料金込み)、
所要時間は30〜40分ぐらいといったところです。北京の西側からだと渋滞に巻き込ま
れてもう少し時間がかかるかも。
タクシーの運転手さんが、ターミナルを高速側から見ると「亀みたいだろう」と言っ
て笑っていたのが印象的でした。
確かに、正面に見える火車(地下鉄ではないし、なんと言えば……?)乗り場が亀の
頭に見えます。
既にその火車は試験運転をしているようで、たまたま走行中を目撃。
これが開業すると、地下鉄2号線・東直門駅からまっすぐに空港に行けるので、
中国語ができなくても(現状は言葉ができないと本当に大変です)
漢字さえ読めれば市内からの行き来は簡単になると思います。

第3ターミナルはとにかく広いです。
その分、ゆったりした作りが中国の「人人人」の生活と違う、非日常的な気分を感じ
させます。
チェックインカウンターは空港の3階部分にあり、そこから、少しずつ降りながら
ゲートを目指す、という寸法です。
今回は中国国際航空全日空コードシェア便ですが、
チェックインカウンターは相変わらず日本語は通じないようで中国語か英語が必要
です。
また、eチケットも特に問題もなく、パスポートを見せるだけで済みました。

チェックインを済ますとまずはセキュリティチェック。
たまたま持っていた詰め替え用の香水の小瓶もチェックされました。
(日本ではノーチェック)
ある外国人は「化粧水」か何かを持っていたらしく、持ち込み範囲内にも関わらず、
中身を徹底的にチェックされていて、可燃物かどうか火を近づけてみる、といったテ
ストまでやっていました。
(多分言葉がわかれば多少は軽減されていたはずですが……)
とにかく水ものに関しては気を遣いすぎるほどの注意が必要です。

あと。
もしノートPCを持っているようでしたら、別個にX線を通すことになるので、カバン
から出しておきます。
それっぽいカバンを持っていると、係官からも「パソコンは?」と非常にぶっきらぼ
うな態度で聞かれます。

その後、階段を降りてシャトルに乗ります。これは成田にもあるものですが、それよ
り距離は長いし、スピードも出します。
そして、停車駅もDゲートとEゲートの二つがあり、ゲートによって降りる場所が異
なるので搭乗券に書いてあるゲートがどちらかよく見ておく必要がありそうです。
今はEゲートだけですが、Dゲートが使われるようになると、混乱するかもしれませ
ん。
(もちろん車内アナウンスも中国語と英語だけ。一応電光表示もありますが、これに
も日本語はありません)
なお、乗り込んだ場所はCゲートで、ここは国内線のゲートになっている模様です。

このシャトルを降りてからようやく、パスポートコントロール
第3ターミナルになったとはいえ、ここはやはり並びます。
もっと係員を増やせばいいのになあ、と思うのですが、観光客の増加に対応できてい
ないのかもしれません。

ここから先が免税エリアとなりますが、朝早いこともあって、開いている店もそれほ
ど多くありませんでした。
また、何か飲食物、と思っても、チェックインターミナルほど充実もしていません。
まだ出来たばかりでもの凄く綺麗なのですが(トイレが中国ではあり得ないほどピカ
ピカです。もちろん紙もあります)人が少ないせいか、閑散とした印象も。
それに。今回のゲートは一番端にあり、
パスポートコントロールを出てすぐそばの壁に「ここから10分かかります」という案
内が。
(もちろん、他の国だと端まで30分とか書いてあるところもあるようですが……)
買い物をするより、先にゲートを確認したほうがよさそうです。
また、ゲートでは日本行きの便のためか、日本語のアナウンスも入りますが、
遅れが出た時のアナウンスはちょっとまだかな、という感じです。

さて。北京到着はずっと簡単で、「到着」の文字を頼りに歩いていくだけです。
飛行機を降りてから、建物の中に入ってまずパスポートコントロール
こちらは第2ターミナルの時よりも並ばなくなった印象があります。
ただ、入国カードは忘れずに記入してください。
(さすがに日帰りで日本から戻ってくると、「何のため?どの学校?」と聞かれまし
たが、普段はまず何も聞かれないようですね)

それからシャトルに乗り、ターミナルへ。
シャトルを降りてまっすぐ歩いていくと、バゲッジクレームです。
荷物をピックアップすると、すぐそこに関税ですが今は何もなければ書類記入も不要
でただ通過するのみ。
出口を出れば、そこから先はもう中国です。

なお、現在は市内までのアクセスはバスかタクシーのみとなっています。
バスは今、北京中心部に向けて15分〜30分に一本の割で出ており、16元で行けます。

                                                                                                                                                              • -

北京も、その大地震のあおりを受けて、成田に飛ぶ最終便が欠航したりと
いろいろトラブルがあったようです。

先の月曜日は中国全土で地震発生の時間、黙祷がささげられました。
私もたまたまその時間、バスに乗っていましたが、
バスはその場で停車、座っている客も一斉に立ち上がって黙祷。
その3分間、街のすべてが活動を停止したようです。
こんなことは多分、中国の歴史上初めてのことなのかもしれませんが、
でも、このときばかりは四川のことを祈らずにはいられませんでした。
誰もが真摯に祈りを捧げていた、その姿勢に胸が熱くなりました。
不幸にも犠牲となった方々のご冥福と、四川の1日も早い復興を願います。


――――――――――

中国ビザ 航空券 港華