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2017-02-02

[]寧夏・内蒙古 編

銀川市内へ

旧市街にある見所は、鼓楼・南薫門(南門)・玉皇閣・南関清真大寺・承天

寺塔(西塔)・海宝塔(北塔)などだ。海宝塔が2?ほど北に離れているこ

とを除けば、すべて24平方?ほどの興慶区と呼ばれる市の中心地にひしめ

き合っている。

中華風建築、仏教寺院、モスク、イスラム食堂、繁華街などが雑多に並ぶ町

並みは、銀川が漢文化とイスラム文化の接点であり、新旧歴史の接点でもあ

ることを物語っている。

また、古都銀川は中国のその他の古都がそうであるように、もともと城壁で

囲まれていた。その城壁内部に当たるのが興慶区である。興慶区北西角に位

置する中山公園の西門脇に城壁の一部が保存されている。今となっては風が

吹くたびに少しずつ削られていきそうな細長い土壁が残っているだけだが、

銀川が古い城壁都市であることを実感する助けになるだろう。なお、公園内

には、かつての城市の配置を刻んだレリーフもある。

銀川市、あるいは寧夏回族自治区は、日本人にとってあまり耳にしたことが

ない地名かもしれない。簡単に紹介しておこう。寧夏回族自治区は、甘粛省

と内蒙古自治区にはさまれた小さな省級自治区で、銀川はその区都だ。

自治区北部を貫くように流れる黄河の恵みを受け、二千年以上前から灌漑設

備が発達し、北方内陸部にあって農作物豊かな地域である(もっとも自治区

南部は貧困地域であるが…)。そして、古くから米作も盛んであるゆえ「塞

上江南(長城の外にある江南地方)」、「魚米之郷」などとも呼ばれる。

また、滋養食品として薬膳料理や果実酒の材料によく用いられる枸杞(クコ)

の産地でもある。我々が訪れた7月下旬、街を少し離れるとあちらこちらに

赤い小さな実をつけた枸杞の低木が見られた。ダンナは地酒である枸杞酒の

「寧夏紅」を賞味していたが、健康によいだけでなく、味も少々甘口だがな

かなかのものだということだ。また枸杞酒「杞濃」は、北京のスーパーやデ

パートの酒売り場でもよく見かける。値段はやや高い目だが、贈答品として

人気があるようだ。

また、寧夏回族自治区の人口の三分の一はイスラム教徒の回族である。ただ

銀川のような都市では、回教寺院・市場・清真食堂以外でイスラム色を強く

感じることはない。顔立ち、話し方も当地の漢民族と何ら変わらない。回族

特有の「白帽」と呼ばれるドーム型の白い小さな帽子も、最近では老人以外

はあまり着用

しないようだ。

ただ食に関する制限は相変わらず厳格で、肉類は牛・羊・鶏・兎以外は口に

しない。一般の清真食堂は酒も出すが、厳格な清真食堂では酒を出さないど

ころか持ち込みも禁止、清真以外の食品の持ち込みも禁じている。

ついでに、名物料理を紹介しよう。

寧夏・銀川を代表する料理といえば、「羊羔肉(ヤンガオロウ)」である。

厳密には子羊の肉をさす言葉であるが、料理の名前としても通用している。

銀川では少量の野菜等と一緒に炒めた(「爆炒羊羔肉」という)「羊羔肉」

が大皿に盛って出されることが多い。田舎の方では、「羊羔肉」のスープに

大餅と呼ばれる白く硬い円形のマントウを浸して食べたりもする。この「羊

羔肉」、調理方法はいかにせよ柔らかく羊特有の臭みがないので、羊肉を食

べつけない人でも美味しくいただけると思う。(ちなみに、中国語には一字

で羊臭さを表わす「シャン(月偏に亶)」という漢字がある。)寧夏の名物

料理といえば10人中10人が「羊羔肉」を挙げるだろう。

またまた余談を。寧夏・甘粛・青海の各省に回族が比較的多く住んでいるが、

回族はもっとも広く分散して住んでいる少数民族でもある。それゆえ、中国

全国どこに行っても回族が経営する清真食堂を見つけられる。我々は旅行中

によく清真食堂を利用するのだが、その理由は、安い・美味い・衛生的だか

らである。漢族の安食堂には不味い・不衛生なのが多いが、回族はちょっと

違う。彼らは清潔好きなのだ。

                       (つづく)

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