アフターダーク

村上春樹アフターダーク只今読了
さて感想
やはり、村上春樹は新しい方向に進んでいくんだなと。
アンダーグラウンド以降、村上春樹が問題として認識し始めた「暴力の影」
やはりテーマはそこにあるのかなと
ありふれた人物がある日突然暴力の加害者となりうる
そのような事実を時には自身の中に内包し、あるいは社会の中に内包していく
けれどもそれは決して特別なことではない

この作品に特有なこと(=これまでの村上春樹にないもの)といえば、リアリティー・同時代感てなかんじであろうか?
さらに、街・社会・人をある種ひとつの有機的なつながりとして認識していく視点
そういった目新しさがあり、これらが今後の春樹作品の主題となっていくのだろうか?

さて、作品として、登場人物についてはそれぞれ有機的なつながりがあるのだが、ある種、ロバートアルトマン監督の「ショートカッツ」チックな構成なのかなとおもった
ま、同映画はレイモンドカーヴァーの短編をいくつもつなぎ合わせたような映画なのだが、おいらはまだ見ていない(ビデオを借りたがなぜか見損ねた)
ただし、同映画と異なるのはきっと最後がささやかな救いで締めくくられていることなのかなぁ?

まあ、だらだらと書いてもしょうがないのでこんなもんかな