高垣彩陽さんが言及した本。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


「晴レルヤ」(2018-09-12)#414で、リスナーからの「朗読劇のコツ」についての
質問に答えていました。
その中で具体的に『朗読のススメ』という本を挙げていました。
その本は多分、これだと思われます。書名が一致したのはこの本だけでした。


著者は、俳優・声優だった永井一郎さん。2014年1月に82歳で亡くなっています。
サザエさん」の磯野波平役が一番有名でしょうか。
個人的には、「未来少年コナン」のダイス船長や「うる星やつら」の錯乱坊、
YAWARA!」の猪熊滋悟郎が印象的でした。
今、CATVで再放送やってる「機動戦士ガンダム」のナレーションも味わい深いです。


その名優が書いたのが『朗読のススメ』です。
朗読の基礎技術から心構え、その周辺についても非常に詳細に説明しています。
これは素晴らしい名著ではないでしょうか。
立つ姿勢から発声方法は、音楽でも同じですし、「朗読」だけでなく表現、つまり
演技の話としても通じる内容が多いです。


「自由にならなければ朗読はできない」という話から「その自由を支えるもの、
それがじつは技術なのです。技術があってこそ、「それを超えたなにか」に
たどりつくことができます」
これは演技論でもあり、全ての芸事にも通じる話だとも思います。
とにかく、簡単には要約出来ませんが、この内容が500円で手に入るとは素晴らしい。


出版社は、今話題の新潮社です(笑)。
新潮45は、時間もお金もドブに捨てるようなものなので買いませんが、新潮文庫
は結構好きです。何よりも、今では文庫本で唯一、栞紐(しおりひも)が付いて
いるのがいいよね。


「朗読劇のコツ」を質問した人は、この本ぐらいは読むべきですね。