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男たち、野獣の輝き このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-06-08

[]『64ロクヨン前編』★★1/2


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ロクヨンてそういう意味だったのね

横山秀夫の原作といえばわたしにとっては『クライマーズハイ』なんですけども、


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原田眞人がキライでもコレだけは外せないw


「クライマーズハイ」のTV版のほうで主人公を演じていた佐藤浩市が今回は劇場版の方の主役を演じています。ちなみにTV版の方の主人公はピエール瀧。しっかし、ピエール瀧も本格的に役者になっちゃいましたよねw


で、まあ今回の劇場版結論から言うと「前編だもんな」という感じで、一本の映画で言えば折り返し地点で、物語が大きく動き出すところで終わっちゃいます。なので、全編なんともいえない「水増し感」が漂うといいますか、ギアがローといいますか……


とはいえ、佐藤浩市の大声張り上げるたびに何を言っているかよくわからないという『GONIN』からの伝統芸は健在ですし、男だからの誘拐祭りとでもいうべき画面上では黒い野郎どもがムンムンしているわけで、それはそれで大変観ていて楽しいんですけどね。

『殿、利息でござる!』で良い味出していた瑛太が、こちらでは久々に生理的にぶん殴りたくなるやつを好演していますしね。


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2016-06-05

[]『サウスポー』★★★


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『イコライザー』監督最新作



<ツイッターから採録>

おいいい! 『サウスポー』最高かよ! 完全に今身体がジェイクになっちゃってるもの。顔はホレスト・ウィテカーだし!!

生鮮品売場の呼び込みテープがエミネムの歌に聴こえてくるほどに燃えております

ディフェンスをこれだけ作品のテーマと密接して盛り上げるボクシング映画も珍しいですよねえ。そのくせ、フィニッシュの「サウスポー」でちゃんとコンビネーションブローが空を切るのがハイスピードのカットと併せて燃えまくる。銃のツータップスリータップと同じで返しのブローだよね!

2016-06-01

[][]『デッドプール』★★★


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減らず口大会

<TOHOシネマズ新宿IMAXスクリーン>

R指定映画史上ナンバー1ヒット作となった話題の『デッドプール』を観てまいりました。

当初IMDBの情報を信じて「4Kマスター」だと思い込んでおり、あれこれ映画館を吟味していましたが、信頼できる情報から「2Kマスター」であることが判明したのでTOHOシネマズ新宿のIMAXで観てまいりました。
最近分かったのは、CGI処理の多い大作はよほどのことがない限りまだまだ「2Kマスター」だろうということ。逆に撮影監督や監督のコダワリがある映画でなおかつCGI処理がそれほど多くない作品は「4K」マスターの可能性があるという感じですかね。最近だと『ルーム』なんかはポストプロダクションにほとんどCGI処理を施す必要が無いこととと、明らかに演出上の理由で珍しい4Kマスター映画でしたね。ロジャー・ディーキンスがデジタル撮影している映画はかなりの確率で4Kマスターなのは、やはりディーキンスのコダワリ以外の何物でもないんでしょうね。

とまれ、『デッドプール』

事前の情報を殆ど仕入れていないにもかかわらず、観る前の印象通りの映画だったことに結構驚かされました。Twitterなどで昨年からたくさん広告を打ってきたイメージ戦略がモノの見事にあたっていましたね。ああいったバイラルよりの広告だと「ウケたもの勝ち」のような素っ頓狂なモノになりがちなんですが、『デッドプール』の本編はある意味さらに「ふざけまくった」キャラが大暴れする映画でしたので、まさに三方良しといった楽しさに満ち溢れていました。

ああいった宣伝で観に来た人たちが他には望んでいないような、極めて「正攻法」で「健全」な映画に仕上がっていたと思います。

それにしても想像以上のコメディぶりに、ずっとニヤニヤしてしまいました。というのも、ギャグのネタが殆ど「映画」ネタに終始しているからなんです。それも結構コアで古臭いw 要するに我々の世代が直撃を受けるようなネタばかり。加えて主演でプロデューサーも兼ねているライアン・レイノルズによる、前回のデッドプール(やっていたそうですw)や、例の「グリーンなんとか」に関しての自虐ネタも全く遠慮することなく叩き込んできているんですよね。どんなジャンルの映画にしろ「振り切った」映画というのは楽しいものです。

脚本を書いているのはレット・リースとポール・ワーニックという二人組。傑作『ゾンビランド』を書いているというだけでも信頼ができますが、果たしてなるほどこの映画は脚本が実に良く出来ています。まず長大化の一途を辿る近年のエンターテイメント映画界において、108分という潔いまっとうなランニングタイムにおさめている事。これはデビュー作でもある監督のティム・ミラーの狙いでもあったようで、前半部分の構成が実に秀逸。『シビル・ウォー』のような「アクションや見せ場の串団子構成」も大変な満腹感が得られますし、あの手の巨大フランチャイズ映画としては宿命と言ってもいいような構成なんです。ところが今作はそれに対するアンチテーゼのように、「二幕目」までを序盤のアクションにからめて全部描いてしまっているんですよね。「回想」の中にまた「回想」を入れこむ『羅生門』のようなスタイルを、デッドプールのもつ「第四の壁」(登場人物がカメラ目線で観客に語りかけてきたりするアレ)の突破を含めて手際よく進めていく。コメディであることもあって、この序盤=前半=二幕目という実験的な構造が見事に成立しています。なにせ、一段落したと思ったらあっという間に終盤に突入なんですからねw

その前半部分の軸になるハイウェイ上のアクションがこれまたブッチギリのカッコヨサ。「え!? こんなに燃えさせるの!?」と嬉しい絶叫をあげたくなるほどのカッコヨサなんですよ。逆に言えば、このアクションシークエンスがかっこ良すぎてクライマックスの盛り上がりがイマイチ感じられないぐらいでしたw

『ウインター・ソルジャー』以降のモダン・アクションの演出に加えて、コメディならではの突拍子もない超ハイスピード描写を織り交ぜたりするセンスはなかなかお目にかかれないものでした。やもすればこの手のコメディのアクションはユルユルだったりするだけに、よもやこれほど燃える演出を見せてくれるとは。


事前知識がほとんどなかったとはいえ、この世界観がX-MENワールドとつながっていることは知っていたんですが、そのまま直接的にX-MENのメンバーが関わってくるのも面白かったですね。特に常にガムを噛んでいる「面倒くさいティーンエイジャー」そのままのキャラで登場する「ネガソニックティーンエイジウォーヘッド」という、完全に名前勝ちのキャラが大笑いでした。

ヒロインのモリーナ・バッカリンという人も大変魅力的でしたし、ライアン・レイノルズとのモンタージュセックスシークエンスでも、逆アナルまで披露してくれたりして、実に先進的なキャラでしたねw


<少しだけネタバレ>

噂に聴いていた『フェリスはある朝突然に (字幕版)
』のネタが、そのまんま使われているのはやっぱり笑っちゃいましたね。セットも衣装もそのまんまで。「第四の壁」を超えてくる先駆者だけにリスペクを感じさせてくれます。わたし自身もあの映画で「第四の壁」を初めて意識した映画なだけに大変印象深いですからね。

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ジャンキーXLことトム・ホーケンバーグの音楽もノリノリで、デッドプールのテーマともいうべきあの変な音楽は盛り上がりますよねえ。

D


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アメリカではUHDでも発売されていますが、HDRだとあの赤いスーツがもっと濃くなっているのかもしれませんね。