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2015-11-16

[][]『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』初日鑑賞の最適解を導き出せ!

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結論は明白なんだけども……

いよいよ公開まで一ヶ月となり、なんと公開日の時間まで揃えてくるという面倒くさい公開形式を採用した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

初日の12月18日(金)18:30全国一斉公開だそうです。

で、

そのチケットの発売日も全国共通で11月18日0時からということになっているようです。つまり、もうあと24時間で鑑賞する劇場(スクリーン)を決める必要があるわけです。

「そりゃ東京なら元日劇でもあるTOHOシネマズ有楽町でしょ」

だの

「いやあ、お祭り騒ぎなんだからやっぱり新宿でしょ!」

だの

「別に家の近くのシネコンでいいんじゃないの?」

だの

様々な選択肢があることでしょう。

上記のような「気持ち」の問題や「時間の都合」「場所の都合」なら結論として「どこでもいいんじゃないの?」で終わりです。

んが!

今回わたしが、どうしてわざわざこんなブログを書いているかといいますと、

「日本で最良の形で『フォースの覚醒』を楽しむにはどうすればいいの?」

という疑問が湧いたからです。


先ずスター・ウォーズという作品が「その時代時代で最新の技術を採用してきた作品」であるということを念頭に置いていただいて、今回の『フォースの覚醒』のスペックをチラっと観てみましょう。


お馴染みIMDBのページから抜粋してみました。

Runtime 2 hr 15 min (135 min)
Sound Mix 12-Track Digital Sound (IMAX 12 track) | Dolby Atmos | Dolby Digital
Color Color
Aspect Ratio 1.43 : 1 (some scenes: IMAX version)
2.35 : 1
Camera IMAX MSM 9802, Hasselblad Lenses
Panavision Panaflex Millennium XL2, Panavision Primo, C-, E-Series, ATZ and AWZ2 Lenses
Laboratory Company 3, Los Angeles (CA), USA (digital intermediate)
FotoKem Laboratory, Burbank (CA), USA
Negative Format 35 mm (Kodak Vision3 50D 5203, Vision3 250D 5207, Vision3 500T 5219)
65 mm (horizontal) (Kodak Vision3 50D 5203, Vision3 250D 5207, Vision3 500T 5219)
Cinematographic Process Digital Intermediate (4K) (master format) (excluding IMAX scenes in 70mm version)
IMAX (source format) (some scenes)
Panavision (anamorphic) (source format)
Printed Film Format 35 mm (Kodak Vision 2383)
70 mm (horizontal) (IMAX DMR blow-up) (Kodak Vision 2383)
D-Cinema (also 3-D version)



まあ、監督がJJ(鼻眼鏡)ですし、ルーカスも一切関わっていないということもあり、技術的な部分で革新的な物は何一つ採用されていません。それはいいとして、ポイントは

《IMAXフィルムで撮影されたシーンが何箇所かある》

というところです。

クリストファー・ノーランが『ダークナイト』や『ダークナイト・ライジング』や『インターステラー』でやっていたような事をJJもいっちょかみらしくちょいと採用しているわけですよ。

なので、現在シドニーの世界最大のIMAXシアターなんかでは恐らく最後のIMAXフィルム上映としてこちらの作品の上映が予定されています。

で、ここは日本です。

フィルムIMAXの施設はもう残っていません(厳密には残っていますが劇場映画を上映する施設はありません)。

じゃあ、デジタルIMAXで観ればいいじゃん?


そうは問屋が卸さない。


日本に現在存在しているデジタルIMAXシアターはいわゆる2Kにしか対応していません。


ここでおさらい。


2Kとか4Kってなんだよと。


これはずばり解像度のことです。要するに2Kは現在家庭にもあるようなハイビジョンのことです。日本の殆どの映画館がデジタル上映に切り替わり、いわゆるシネコンはほぼすべてこの2K上映による上映に切り替わっています。

「え?! ブルーレイディスクと同じ映像を映画館でも流しているの?」

と勘違いされるかもしれませんが、ブルーレイディスクは一枚のディスクに収録するために「圧縮」されている映像なので、いくら綺麗でも元の映像よりは劣化しています。まがりなりにも映画館で上映されるソースは限りなくマスターに近いデジタルデータなので、「画質」は家庭とは比べ物になりません(一部そうではないところもありますがw)。

ただ、解像度という意味では同じです。

現在よく宣伝されているように「4K」は単純計算で、この2Kの画面を4面使った解像度ということになります。

要するに「より細かい情報が表示できる」と考えればいいでしょう。


この4K映像が映写できるシステムも最近のシネコンには多く導入されてきており、本編のデータ自体も4Kで納品される作品が増えてきています。(フィルムで撮影されていようが、6Kで撮影されようが納品の時に2Kに圧縮されれば、それを4Kで映写しても元は2Kです。お間違えのないように)


さて、今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』


まがりなりにも恐らく21世紀最大のビッグイベントですよ。上記のスペックをご覧いただければ分かるように、

>Cinematographic Process Digital Intermediate (4K) (master format) (excluding IMAX scenes in 70mm version)

となっております。つまり4Kで納品されているので、4Kで映写されれば現在観ることのできる最高画質の『フォースの覚醒』を堪能できるということになります。


じゃあ、4Kで上映されるところで観れば解決!


とはならない!!


ここで、悪しき(言い切ってしまおう)商魂の遺物として


3D


というシロモノが立ちふさがってくるのですよ。


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・・・


今回の『フォースの覚醒』は通常の3Dでも上映されます。IMAX3Dでも上映されます。

が、

技術的な話を省略すると、

《3D上映のできるスクリーンは2Kしか対応していない》

ということです(2015年11月17日現在)。


しかも、困ったことに、3Dは入場料金も割高に設定できて儲かるんだから一番大きいスクリーンに導入しちゃえ! ということになってしまい、殆どの劇場の最も大きなスクリーンは2K上映が限界というアンビバレンツな状況になっているわけです。


仮にも『スター・ウォーズ』ですよ。


一番大きなスクリーンで観たいじゃないですか? でもそのスクリーンでは極端な話1/4に圧縮された映像でしか観られないんですよ。もちろん現在のスクリーンの大きさなら人間の目でその差を認識できるかどうか怪しいという意見もあります。が、そんなのはまやかしです。視力が弱いんです。2Kと4Kでは歴然とした差がありますし、実際2K上映でも現状「ドット」まで目視できるようになっています。人間慣れてきてしまうんです。


つまり、こうなります。


『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を4Kのマスタークオリティで観るには2D上映で観るしか無く、そしてそれは一番大きいスクリーンではない。



ただし!!!!



見出しにも合ったように、「結論」はもう出ているんです。いや、もうすぐ出てくるんです。



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大阪府吹田市に11月19日にオープンされる《大阪エキスポシティ109シネマズ》

こちらに日本で初めて導入される『次世代IMAXレーザー』というシステム。

これが日本で唯一『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を「最高のクオリティで観ることのできる」スクリーンなんです。


もちろん、クオリティは設備や大きさに依存するものではありませんが、「設定されたスペックを反映できるシステム」があるかないかは大きいんですよ。


すでに書いたように『フォースの覚醒』はIMAXフィルムで撮影されているシーンもあり、そのシーンでは通常のシネスコアスペクト比の画面が上下に広がってフィルムIMAXのアスペクト比になることが予想されます。


つまり


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こんな感じ。


デジタルIMAXでも当然そのスクリーンいっぱいには広がるはずですが、やはり元々のフィルムIMAXのアスペクト比に比べると情報量は半減しています。それにこちらももう書いたようにデジタルIMAXは2Kなんです。そして、4Kに対応したIMAXは現在日本ではこの大阪エキスポシティ109シネマズの次世代IMAXレーザーを採用したスクリーンのみです。


そして、音声に関しても『フォースの覚醒』は


>12-Track Digital Sound (IMAX 12 track) | Dolby Atmos | Dolby Digital


という現在存在する最もハイスペックな仕様で製作されています。


12-Track Digital Sound (IMAX 12 track)


が採用されているデジタルIMAXは


○大阪エキスポシティ109シネマズ次世代IMAXレーザー
○TOHOシネマズ新宿IMAXスクリーン
○二子玉川109シネマズ


です。これからオープンされるデジタルIMAXは導入されるでしょうが、現在ではまだまだ数が少ないのが現状です。


そして、もう一つの音声規格である「Dolby Atmos」


こちらもマルチチャンネル規格の一つで、劇場内の上部にもスピーカーを設置して、上からもサウンドが聴こえてくるというものです。


しかし、ここでも問題がありまして、ATMOSを採用しているスクリーンはほぼ2Kにしか対応していません。


4Kに対応しているスクリーンでATMOSにも対応しているのは、木更津のUSシネマ木更津ぐらいです。


繰り返しますが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を最上のスペックで観ることのできるスクリーンは《大阪エキスポシティ109シネマズ次世代IMAXレーザ》のみ。


ただし、日本で現在一館のみ。


じゃあ、大阪の人以外はどうするのか? 行けばいいのは分かりますが、そうはいかない人がほとんどです。

では、どうするのか?



関東エリアで考えてみます。



先ず、TOHOシネマズのHPに幾つかの上映スケジュールが発表されています。


当然18日0時よりも前にはすべての劇場でのスクリーンが公表されると思いますが、実はこの18日19日20日の3日間は「2D」上映のみになるということが発表されています。IMAXなどは当然3Dになるのでしょうが、そこらあたりは今だに不透明なままなのです。


そして、結果としてこの3日間は全世界同時上映という名目に便乗した「先行興行」の一形態として考えるとスッキリするのです。


日本の興行では通例としてかつて「先行オールナイト」というものが存在していました。だいたい一週間前の土曜日の夜に話題作をオールナイトないしはレイトショーで上映するというイベントが催され、映画ファンはだいたいそれで初日を迎えるのが当たり前。

シネコンが普及し、そういったイベント的な興行があまりみられなくなってしまいましたが、現在再びそういった「イベント性の強い」興行が復活しつつあるようです。

『スター・ウォーズ』もそのイベント性の強い興行を「妙なところで履き違えている」展開をしてしまっているようなんですね。


閑話休題


実際に18日の初日の上映では2Dなので、一番大きなスクリーンではない4K対応スクリーンでの上映もチラホラ見受けられますし、あくまでも希望的予測ですが、スター・ウォーズぐらいの規模の作品の最初の週末興行なので、一つの劇場で3つか4つの上位スクリーンをすべて使ってくるんではないかと思うんです。

つまり4Kで観たい人はいずれにしろ3D上映はないはずですから、4Kのスクリーンで初回を観るというのもアリだと思いますし、ATMOSで聴きたい人は2Kであることには妥協して一番大きなスクリーンで(ATMOSはほとんど一番大きなスクリーンに導入されているはずです)観るのがいいんではないでしょうか。


整理します。


『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観る選択肢は以下のとおり。


1.次世代IMAXレーザーでのフルスペック鑑賞→大阪エキスポシティ109シネマズ

2.4K2D&ドルビーATMOS→USシネマ木更津
3.デジタルIMAX3D&12chトラック→TOHOシネマズ新宿、二子玉川109シネマズ
4.4K2D上映での鑑賞→選択肢多数
4.2K2D&ドルビーATMOS→TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ六本木、TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ船橋、TOHOシネマズ富士見

5.通常のデジタルIMAX3D→成田ヒューマックスシネマズ(日本最大級)
6.2k2Dの最大スクリーン→ユナイテッドシネマ豊洲、TOHOシネマズ海老名、イオンシネマ越谷、イオンシネマ港北



全部盛りは残念ながら大阪エキスポシティ一択です。

あとはスペックの良し悪しではなく、何を優先するかによりますが、大体は上記の劇場で観るのが高スペックで観ることができるスクリーンということになるでしょうね。

「一長一短」とはまさにこのことで、何を優先するかで大きく変わってしまいます。


もっとも、東京に限れば

TOHOシネマズ新宿にはTCX&ATMOSスクリーンとデジタルIMAX3D&12chと4K2Dが揃っていますから、一箇所で全部観比べたいという人はあそこ一択でしょうね。


わたし個人の理想としては、TOHOシネマズ新宿で4K2DとデジタルIMAX&12chをハシゴしたいです。それなら大体『フォースの覚醒』のスペックはカバーできると思いますのでw



長くなりましたが、少しでも明日の決戦、もしくは公開後の劇場選択の参考にでもなればと思います。


ではでは。


追記:ユナイテッドシネマのIMAXのチケットは一週間後になるようです。109は18日、TOHOシネマズはまだ不明。