全開ガール 7話

 7話も素晴らしかったです!旅行から戻ってバタバタしていて、今回はお休みしようかとも思ったのですが。一回抜けるのも落ち着かないので、一応走り書きを残そうかと。頭が散らかったまま書いているので、通常よりさらにトンマでも、な〜に言ってんだか、と笑っといてね。重複多めなのもご容赦下さい。



 え〜前回、「逃げずに向き合うことが大事」と、人にも告げていた草太さんが、今回なかなか向き合えずに逃げていたことは、3人で暮らそうというリリカさんの申し出に、自分がどうしたいのか決めて、ビー太郎に話すことでしたのね。そして遂に決心した時には、自分の気持ちからは逃げずに正直に向き合うと決めていて、リリカさんに3人で暮らすつもりはないと告げ、ビー太郎には、一緒に行けないけれど、どうしたいか自分で決めるように言うのね。




 「良い人でもイクメンでもない、ズルイ大人なんです」というサブタイトルを見ただけで、ちょっと、自嘲の香りにキュンとなって、これって作り手の皆さんの思惑通りかしら、なんて思いつつ。良い人でもイクメンでもないって…。スキンシップは大切にするけれど、ただ好きな時に抱きしめて可愛がるのではなく、血のつながりはないのに、周囲も驚嘆するほど細やかで温かい子育てを継続してきた草太さんって、十分ナイスなイクメンなのとちがう?な〜んて思いながら見進めていったのだけど。





 ビー太郎のことを引き受けたからには、逃げずに向き合って、おかあのことをきっちり話すのが育てる者の責任なのに、それを躊躇って。若葉さんに厳しく叱咤されて、ようやくビー太郎に伝えた時には、無意識に自分を選ばせようとした。傍にいる人を選ぶと分かっている幼子自身に選ばせて。





 血のつながりはなくても、十分愛情を注げば寂しくはないはず、と、実の母の元に押し出すことをしなかった。ビー太郎を失いたくないから。それはビー太郎にとって何が一番大切かを考えるより、自己本位な可愛がり方だ、というようなことなのかな。





 おかあの記憶はもうおぼろげだったはずなのに、見送りの空港で、おかあのにおいに反応したビー太郎を見て、そんな風に草太さんは思ったのかな。ビー太郎がおかあと過ごした年月や血のつながりの濃さみたいなものに愕然として。な〜んてよく分からないけど。





 そしてラスト、「俺はいい人でもイクメンでもない。ズルイ大人なんです」と哀しく光る瞳で涙を流す草太さん。(さっきも書いたけど、それだけで胸キュンなサブタイトルを、あんなに切なく言って、子供みたいに無防備に泣くんですもの、そっちがズルイわ、みたいな)。そんな草太さんを思わず抱きしめた若葉さん。抱きしめられたまま美しい涙を流し続ける草太さん。嗚呼。なんて愛おしい。





 ということで、7話は、一見弱いけど実は強い人・草太さんが本当に弱っていた素敵な回でしたわ〜。ハンサムさんが弱っているのって、何かやたら胸に迫るものがありますし。草太さんは、いつも弱腰で「あっ、あっ、いゃっ、そのっ」とか焦りつつも、何でも受け入れちゃう懐の深さがあって、ある意味揺るぎない人で、もちろんそれも素敵だけれど。





 今回のように、隠し事をして、人を、自分を、ごまかそうとして様子がおかしくなって。グラッグラ揺らいで、ビー太郎ともギクシャクして。ようやくリリカさんのことを伝えたと思ったら、酔っ払って「すいません。俺、ビー太郎のことで嘘つきました…」なんて電話してきちゃう、「俺は、いい人でも、イクメンでもない。ズルイ大人なんです」なんてやるせない涙を流しちゃう、あんな、うなだれた超絶男前、それぁ誰だって放っとけないやろ、守りたいやろ、みたいな。あれでは、さすがの若葉さんも、思わず抱きしめたくなりますわね。しかも、好きな人なんだし。




 それでも、若葉さんは、新堂先生と結婚する気持ちは変えないと、まだ、頑張るのね。お互いが好きだと、もうちょいちょい言うてもうてるや〜んみたいな感じだけど、ここでトントン拍子に行かずヤキモキするのがラブコメの醍醐味だと諸先輩方がおっしゃいますし。これからが大詰めで、And they lived happily ever after.で終わるにはまだ早いし、このヤキモキ感を存分に味わおうとラブコメ初心者は考えております。




 ヒヨコ・エピソードについては。本編ストーリにそう色濃くリンクすることでなくても。可愛いからってむやみにギュッとしちゃいけないんだ、育てるのってとっても大変なんだ、食べる前に「いただきます」と言うのは、他の生き物の大切な命をもらっているからそれに感謝しているんだ、というようなメッセージが、視聴キッズにちょっとでも伝わったら素敵かも、と思いました(あんた誰)。鶏は家畜と言い放った若葉さんが、実は細やかな「育てる者」だったのも新鮮で、結構でした〜。




 次回は、若葉さんのお父様の出現で何かが変わるのかな。桜川先生達が、「会いたくなるのよね〜最近」と言っていたあたりも詳しく知りたいし、もう戦力外かと思っていたそよ子さんが、手段を選ばず勇猛果敢に草太さんにアタックするみたいだし(きゃ〜きゃ〜!!)、次回もまた待ち切れませんね、ってもう明日だわ。わ〜い。





 というところで、また今週の草太さんをしつこく書いて、失礼する算段であります〜。





 まず冒頭、若葉さんが「私は新堂先生と結婚します」と電話口に言う所、草太さんの衝撃顔のアップをありがとう、みたいな。キラースマイルもいいけど、ああいうのもいいな。ほぼ真顔に近いけど、軽く口を開けて目をちょっと見開いているお顔が美しい〜。




 そして、3人でニューヨークに行かない?と持ちかけたリリカさんに、若葉さんの目を気にしつつ「その件は後で、明日話そう、お客さんも来てるし、な?」と言うところは、きゃ〜ちゃんと言い方が元夫婦っぽいわ、なんて思いました。草太さんは、基本的に大人に対しては丁寧語ですものね。続けてリリカさんに言う、必ず連絡するから、「今日は頼む」が弱くてカワイイ〜。





 その後、リリカさんとすれ違いでビー太郎たちがル佐藤に到着するあたりは、「めし食べるか?」「縁日で食べたぞ、焼きそば」、「じゃかき氷は?」「綿アメがある」「だよな、じゃ枝豆…」とか言って、いつもの食べ物作戦も功を奏さない草太さんがちょっと愉快で切なカワイかったです。





 それから、若葉さんが2カラットのダイヤの指輪を光らせて日向ちゃんを送ってくる保育園・朝のシーンなのですが、ハイテンションの草太さんのヘリコプターの発音が、ひっさしぶりにあこがれの関西風味だったかも、と思いました。めったにないから貴重な気さえしますが、プの母音が強くてヘリコブターっぽく(コウルサイ)関東人には聞こえる気がするのよ〜。それもカワイイけど、puでなく無声音のpで言うと違和感が減ると思うな〜なんて、また、どこに向けて言っているのか分からないことをつぶやいてみるメンドクサイあたくし。ま、これも超レア・ケースということでご容赦下さい。





 そして佐間男さんの草・リリ出会い回想(妄想?)シーンで、こき使われている草太さんは、いちいちキュートでしたわね。足柄山の熊状態で(←何と昭和な表現)ビー太郎を背にのせて床を拭き拭きするのも、豹柄のランジェリーをせっせと干すのも。(なんか中身朴訥だけど、派手なお顔だちに豹柄干しが似合っていたような←どんな感想やねん)。テーブルにクレヨンで大書するビー太郎に「あ〜ちょっと、ダメダメダメダメ〜!!」と悲鳴を上げるのもナイス!





 あげく、押し切られて結婚、のクダリ、うつろな瞳で頬チッスされている草太さんも、佐間男さん脚色の表情だったみたいね。流されて結婚したのは事実のようだけど。ともあれ、あの頬チッスは過去シーン加工の関係か肌色も薄く見えて、アンニュイ美男子で結構でした〜。






 それから保育園のお迎え時、ヒヨコは家畜、オスなら食用にすると言い置いて保育園を出て行く若葉さんを、草太さんが追うシーンですけれど、あたくし、あそこ大好き。(その前のチビ若葉のヒッヒッフーも最高。たいしたおチビさんだわ〜)。





 「ちゃんと説明しておきたくて」「私に説明などする必要が?」に、ややクイ気味な勢いで「あるんです…いや…若葉さんには分かっていてほしいっていうか…正直な気持ちを伝えておきたくて」なんて、また、そういうことまっすぐ言っちゃうんだ〜、あんな真剣な瞳で、みたいな。園庭で外光を受けた男前なお顔の、くるんとした大きな垂れ目も愛らしく。





 そして、仕事があるので3分以内でと言われて草太さんが語り始めた草・リリ出会いからの経緯は、佐間男さんバージョンとは感じが違っていたのですわね。リリカさんはちょっと破天荒かもしれないけれど、ちゃんと一生懸命、謝る人でした。(後で分かったけど、ダンス講師の方とも何もなかったようだし。リリカさん、なかなか素敵な人でしたわね)。





 ちなみに、ファン目線全開の話をさせて頂くと、回想シーン・出会い時の草太さんの黒っぽいスタジャン姿が新鮮、と思いました。暑くて大変そうだけれども。通常はたいてい革ジャンをお召しということですが、ああいうのもお似合いで素敵ですわね。そういえば以前雑誌のお写真でスタジャン着用のカッコいいのがあったな、ミステリアスな表情がまた、イカシていたんだったわ〜なんて思い出しました。…とまあ、そんないでたちで、やさぐれているリリカさんを気遣わしげに見つめる草太さんのお顔は大層美しゅうございました〜。






 そして「俺は、ビービー泣きながら俺の胸にすがってきたビー太郎を守ってやりたくて、あいつに笑ってほしかったんです」のあたりも、草太さんの斜め下からの最強アングル・アップがプリチエストでした。(他アングルも素敵だけど)。草太さんが一言ひとこと噛みしめるように言葉を紡ぐのも、誠実な感じで胸に響きました。





 それから、キッズにいじめられて、泣いているビー太郎を、草太さんが手作り塩アイスで笑顔にしに行くところが、また、すばらしかったです。ビー太郎をぐゎんぐゎん揺さぶっている子の肩に手を置いて、「皆で食べよ、塩アイス。手作り。ほら」と微笑む草太さん。





 優しい草太さんの愛すべき武器・食べ物作戦が幸せに実を結んだケースね〜、パーカー姿も何だか少年みたいに可愛くて、「ほら(というか、お〜ら、というか)」「だ〜いじょうぶだいじょうぶ」なんてキッズに言う魅惑の癖声も超イケテいてよ、草太さん、な〜んて思っていたら。そんな草太さんを驚いたように見るビー太郎の表情に撃ち抜かれたあたくし。目が、まさにあのシチュエーションでのビー太郎の目そのもの、というか。さすが天才子役。





 その後肩車で帰っていくキュート父子は、きらきらのダブル砂糖菓子の笑顔全開で、超可愛くて愛おしすぎたので、一瞬ドラマから離れ、シングルCDのPVで、ああいう感じの、キッズと笑顔の映像みたいなのをずっと撮って頂いてもいいな〜なんて思っちゃった。新進気鋭の監督さん達には各々アート的なこだわりがあって、そういう訳にはいかないのだろうけど。






 な〜んて言っていないでお話を戻して。おっ。この方か、みたいなダンス講師の男性についていくと決めたリリカさんが、草ちゃん、ごめんと頭を下げるシーンは。「謝んなよ。夢選んだんだろ。だったら堂々と、ビー太郎の為にも二度と謝んな」と言う草太さんがビシっと男らしくて男前でした。「あっあっえっ」とか焦って言い淀まない草太さんも新鮮で良いわね。精悍なお顔立ちもまっすぐ射抜くような視線も素敵でした。




 リリカさんとのことを語り終えて、自分はお人好しかもしれないけれど「でも後悔していないんです。結婚したことも、ビー太郎と今こうしていられることも」と言うあたりも、すがすがしい男前っぷりで良かったな。後悔していないんです、と、ツブラな瞳で首を傾けるのもやたらキュートで。なら一緒にニューヨークに行くべき、私も正しい相手と迷わず邁進するからと若葉さんに言われちゃって、一人園庭でたたずむ横顔も哀しく美しかったです〜。





 その後の、ヒヨコと父子のシーンでは、育てるの簡単だな、楽勝楽勝と軽く言うビー太郎に「楽勝な訳ないだろう」と草太さんが珍しく強めに言う前後の表情等、さすがだと思ったのよ〜。しかし、あのあたり、父子の関係がぎくしゃくする重要なシーンでしょうのに、おそろい白タンク父子のキュートさに見とれて、ストーリー鑑賞が一瞬お留守になったあたくし。だってカワイイものづくしなんですもの。しかもちっこい方にはヒヨコ当番のバッチがくっついている!





 そして、とうとう「(隠し事をしているような)そんなおとう、きらいだ〜」と言われちゃって、哀し気にビー太郎を見る草太さんのアップの端麗さには息をのみました。さらに、開けてくれない扉の前でちんまり座ってうなだれている白タンク後ろ姿にはキュンと胸が締め付けられました〜(って皆様もお思いになったに違いない)。弱っている男前の威力はすごいな。






 その後、情けない、なんでちゃんと話さないんですか、と若葉さんに胸ぐらつかまれて叱咤されるシーンは、強力アイテム・ピンクTシャツで夜の公園の灯を受けている草太さんがまた、とりわけカワイかったな。こうビジュアルが良いのに慣れると、もう元には戻れないかも。今度ナゾの髪・ナゾのビジュアルになったらアバレルかも。ふふ。「分かったらちゃっちゃと話してこい!」なんて言われて、小さく笑う横顔もナイス〜。





 遂にビー太郎に話すクダリは、ハナからもう涙目、みたいな草太さんが愛しかったです。そしてカワイイお顔をゆがませつつ、おとうを選んだビー太郎に「そっか。そっか」と小さくうなずきながら笑って、大きな垂れ目をさらに、みるみる潤ませて。きらきらの涙をいっぱいたたえて、あふれた涙がぽろりとこぼれる草太さんが、本当にすばらしい。リアルに泣いているから、その後の「ビー太郎、ピヨたち元気になったみたいだよ」というセリフも完全涙声で胸を打つわ〜。さすが、涙のファンタジスタ(って繰り返してみたり)。あのような錦戸泣きシーンになじんでいると、また、「生半可な泣きでは、んん?と思ってしまう病」が高じてしまうのよ〜。恐るべし、錦戸亮





 結局今回の感想も通常と同じ長さになってきたけれども。時間がなくなってきたので、駆け足で。お見送りの空港でシーンでは、「あっおかあのにおい!」と言うビー太郎に、一瞬で表情が抜け落ちる草太さんがすばらしい!見ているこちらが心が痛い。





 それで今度はあなたがワンカップ的お酒なの?みたいな、公園のベンチの美形酔っ払いは、長マツゲの秀麗な横顔が絵に描いたようで息をのみました(こんなんばっかりですみません)。





 そして、ラストの涙のハグシーンですけれど。今回もまた、ハードルhighest設定も楽々超えちゃう素敵な涙でしたわ〜。さすが錦戸亮、間違いない。というようなことは既にさっき書いたわね。ま、いいわ。佐藤二朗さんバリに「錦戸くんの涙っていうのはね…」と、なんぼでも繰り返しちゃおうっと。




 まず、本当に泣いているから、「あいつに選ばせるっているのは、そうは意識してなかったんですけど」あたりの涙声で、もう滅茶クルのですわね。涙声についても書いたばっかりだけど。「そうは」部分とか、涙で上ずっていて、ああっ泣いてる、草太さんが、泣いてる、なんてキュンとなっちゃって。セリフはきちんと聞こえるけど、泣きシーンを通してのリアルな涙声に毎回やられるのであります。





 さらに「5歳の子供に正しい選択なんかできません」と小さな自嘲の笑みまじりに言って、笑みの消えた瞳で若葉さんをひたと見る草太さんもまた、最強なのですわね。




 そして、とどめに「俺はいい人でもイクメンでもない。ズルイ大人なんです」と、すがるような濡れ仔犬の目で見て、子供みたいに、すすりあげるのですもの、さっきも書いたけど、あれでは若葉さんも抱きしめたくなりますわね。そして抱きしめられたまま、美しく涙を流し続ける草太さん。なんて素敵。





 それでね、きゃ〜急接近〜!なんてドキドキ見つつ、あの、草太さんを掻き抱く様子が、若葉さんらしく力強いというか、ちょっと母みたい、なんて思ったのよ〜。途中自分も抱きついてきたというか、しがみついてきた草太さんの背中を撫でるのも、そういう感じだったし。(そんな若葉さんの指には2カラットダイヤの婚約指輪が…というのが切ない絵でしたわね)。ということで、弱っている男前の破壊力に満ちた、胸締め付ける涙のハグシーンをありがとう!な7話でしたが。ちょっと母の胸に抱かれてヨシヨシされている感もあったように思うので(それも可愛すぎるけど)。もう少し慈愛というよりロマンス感全開のハグその他も、将来的には見られるのかな〜、そして、前にも書いたように、最終的には受身的でない、何と言うかご自分からガ〜っと行く多少肉食化した草太さんも見られるのかな〜、なんていう興味もチラっと持ちつつ、ラブコメ初心者は終盤に臨んでいきたいと考えております。ほなね〜。いつもより長いやんな、これ。長すぎたら教えて〜。