ごめんね青春!1話

 ネタバレたくさんあり、なのでご用心あそばせ。




 ごめんね青春1話、すごく面白かった!



 「サンスクリット語でアバロ…えっもう一回言うの?イヤよ〜」の観音菩薩・森下ママとか。テキトー生瀬校長のむんにゃむんにゃ…とか、緋田教頭のすんごい目とか、生臭住職・風間パパの「バス停かよ!」とか。




 マドンナ→どんまい坂井先生の佇まいとか。懺悔の扉越しに粛々と諭していたシスター斎藤校長が、相手がとんこー生と知るや、扉ガー開けて胸倉つかむのとか。



 クイズ王が「…ですが〜」とか言って、首をクイクイ動かしながらクイズ出しちゃうのとか。しげちゃんの「俺と付き合ってるとおまえ、八百屋になるって」とか。ラスト緊張しつつ乗り込んだ三女教室に「なんか、ぬしみたいな感じじゃね?」なお嬢さんがおられたりとか。




 ケラケラ笑いながら見ていたけれど、愉快なだけではなくて。平助先生は、切なくも、なっかなか大変な過去を抱えており。「いつか本当のことを話そうと思っている」彼が、どうやって「青春に落し前を付けて青春を卒業」していくのか(←特別編で言うてはったの)、そこもすごく興味が湧きました。




 その為に母校の先生になって、共学にこだわってきたみたいだけど。そのあたりも、今後、よりクリアになってくるのかな。ハル(ユウコ)さんや永山(サトシ)くん周りのことも気になるし。始まる前はずいぶん淡い感じのお話なのかな〜と思っていたけど、ストーリー的にも、深いというか、早く先が知りたくなる感じで良かったです。(このあたり色々勘違いしていたらごめんね青春)




 あ、そうだ、先程、満島さんのことを書いていなかったわ。予告でも良い気配がしていたけど、満島リサさんも素晴らしゅうございましたわね。ずんずん切り込んでくるアグレッシブな感じがイケていたわ〜。




 オタオタする平助先生をハッとか笑っちゃうのとか、いずっぱこで膝蹴りを決める体のキレとか(それを食らった成田くんがブルブルってなるのも最高。あとくしゃみするワンちゃんもそれを見る成田くんもラブリー!)。カリコリ自転車をこぐ後ろ姿とか、懺悔室の「付き合ってるって言えるのかな〜」のアマリちゃん風ぶりっこツクリ声→落語とか、etc., 素晴らしかった!




 さてさて、座長の錦戸さんですが。




 平助先生、初回からハマっている!と思いました。




 直前の特別編で、愛らしく「31歳独身です」をはさみつつ、歩きながらまぁスラスラと長台詞をおっしゃっていた時点で、滑舌も良く、平助先生、エクセレント!な予感がしましたが。




 本編を見て、やっぱりすごく良いと思いました。ナビで満島さんがおっしゃっていたけれど、何か上手い、のですわね。表情の良さに定評があるけど、セリフ回しもさらに進化したような。濃いキャラの皆さんとの超早口の掛け合いのテンポも、そこの滑舌も良かったと思います。





 以下、平助さん周りの好きなシーンをパラパラと書いていこうと思いますが。



 朝、校門で拝礼を促す感じも良いし、その後「こら〜、一人クローズ!」とか叫んで頭をぺちっと叩くのが、もう好きでしたわ。お腹から出た呼び声も割と愛のある叩き方も、良い塩梅に「先生」でした。




 目に痣の成田君に、「あ〜何なにどうした?」とか尋ねる優しい声も出るし、叫び声がビシッと決まるのは良いわね。




 ガンガンくる満島リサ先生との初対峙、「濡れ衣?」「濡れ…あっ…はい」とか「質問はないです…ね…ハイ」とかの、しどろもどろっぷりが、また見事でした!




 ちょっとお待ちくださいと怒涛のようにリサ先生が去ったあと、くったり座り込んで、半田くんをパンッと叩いて「つか何黙ってんだよ。助けてくれよ、生徒会長」とか言っているのも面白キュートでしたし。すごい勢いでバスが突っ込んでくるのを座り込んだまま呆然と見ているのも、ふと我にかえって、えっ蜂谷?と思い当たる表情も良かったと思います。




 このように生徒との距離が近くて、良い先生っぽいものの、ちょっと頼りない平助先生ですが。とんこーと三女間で共学化話が決裂しそうになった時、上の人達や三女のコワい人達に気圧されながらも(迷える子羊のメスとオスを)「…あえて一緒の檻に入れてみたらどうかな〜って」なんて言うのですわね。そこの、え〜と、なんかちょっと口走ってみました、みたいな言い方と表情もナイス。





 続いて、叱られた子供みたいに言う「三年生の1クラスだけ実験的に男女共学にして観察するのはどうかな〜と、そんなこと考えてました。すいません」も、それに続く説明の長台詞も素晴らしかった!キャラの濃い人たちの中で、押しが弱そうな人が、ひょいっと建設的な意見を出して、いつになく積極的に意見を展開するのが目覚ましい、という感じがよく出ていたと思います(あんた誰)。





 いつになく、と言えば、生徒たちに「今は誰とも付き合えない」と板書するシーン。「だいたい誰とも付き合わないって言った女が誰とも付き合わなかったことなんかないんです。付き合うからね。必ず。お前以外の誰かと」のセリフ回しも表情も、惹きつけられました!目がすごく良い。さすが錦戸亮。生徒さん達の「どしたの平ちゃん。いつになく熱いな」「何か…あったのか?」も素晴らしかった!




 その後の「よし皆、目つむれ。男女共学に賛成の者、挙手」の言い方も男前で、全員挙手で、晴れやかな笑顔になるのも素敵!




 という風に先生シーンはとても先生らしいけれども(そうだ一個書き忘れていた。生徒たちに「それ映画だね」「キャリーだね」という平助先生の言い方もなんか可笑しくて好きだった!)





 予告の時にも書いたように、高校生の時はちゃんとピュアな高校生に見えて、さすが俳優さん!でした。マドンナ先生をからかったり、「猿か!紫の猿か!」状態でプールの網をよじ登ったりするあたり、砂糖菓子の笑顔を振りまいておられるのが本当にカワイイ!




 サトシくんと生物室で着替えを盗み見しているドキドキの大きな瞳→水着きてた…の表情も最強でした。




 サトシくんに壁ドンされて、ビクッとなる表情もナイス&ラブリー。サトシくんが「べ〜やん」の良い所で詰まるあたりは、錦戸さん的にはあんまりない設定で新鮮でしたが。べ〜やんの「ん〜イケる気しねんだけど」「べ〜やんって呼ぶのもおまえだけだよ」の言い方も面白キュートでしたわ。





 それから、高校生時代の切ないシーンは、あの人あんなん上手過ぎて、本当にもう切なくなりました。携帯、花火、自転車、涙、汗。今まで彼の美しい泣きを何回も見てきたけれど、今回のはクールじゃない思春期色の泣きで、それもとっても魅力的だったと思います。カッコいい錦戸亮がカッコつけない所がまたカッコいいという。そしてやっぱり錦戸亮の泣き力はすごい!(顔力もすごいけど)。





 家に帰って、ママから火事の事を聞いた時の何とも言えない表情も、スコンと座る様子も。どうしたの?と心配するママに「大丈夫」と小さく言って、またふらふら出て行く様子も。涙目のままうゎ〜〜っと叫び駆けるシーンも、微妙な表情を浮かべるサトシくんを呆然と見る表情も、ことごとく素晴らしかったです。





 来週はどんな表情が見られるかな。なんか予告でエレナっちょとお風呂に入っていたようだけど。



 そういえば原家のことを書くのを忘れたわ。エレナっちょ・ヤキソバ周りの「いやいやいや〜」→ポロシャツ顔・えなり兄との応酬とか、締め付けが云々言っている生臭風間パパに言う「意味分かんねーよ」とか、ナイスでしたわ。森下ママと平ちゃんの語らいもすごく良かった。柔らかいトーンの「9年だよ」とか。「ごめんいつか本当のことを言おうと思ってる」と寝床にコロンてなるのもキュートだった。閉じた目の長マツゲも、ありがとう〜)。次回が楽しみです!