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赤毛のアン」で有名なルーシー・モード・モンゴメリについてのサイトです。著作リスト年表赤毛のアンモンゴメリの関連本や、時代背景(ヴィクトリア朝)が分かる本の紹介などなど。

2009-04-20

東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章(山本史郎) - レビュー

お勧め度★★★☆☆


東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章」は、

完全版・赤毛のアン」の翻訳者でもある東大教授の山本史郎が、

大学で行ったゼミ形式の授業を本にまとめたものです。


東大の教室で『赤毛のアン』を読む―英文学を遊ぶ9章
山本 史郎
東京大学出版会
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学生と教授の会話を載せるなど、

楽しそうな授業の様子が伝わってくる内容になっています。


タイトルとは裏腹に、様々な英文学が取り上げられていますが、

4章と5章で、「赤毛のアン」について論じられています。


特に、「赤毛のアン」第37章のかなりの部分が、

村岡花子では省略されていることについて、

原文と村岡訳が比較され、その理由が考察されています。


東大の教授で「赤毛のアン」を翻訳したことがあるからといって、

正確に著者や訳者の心理を読み取れるとは限りませんし、

「完全」な翻訳が出来るとも限りませんが、

授業としては、興味深い内容となっています。


勿体をつけて始めたしょっぱなのところから、

アヴォンリー」の綴りが間違っていたりするところは、

ご愛敬でしょうか。


章立ては以下のとおりです。

  • 1 場面のポイントを読み取る――駅長はなぜ孤児を隠していないのか?
  • 2 伝統を読み解く――主人公はなぜ「押し入り」なのか?
  • 3 英語で遊ぶトールキン――ユーモアはファンタジーを破壊するか?
  • 4 『赤毛のアン』の謎――村岡花子はなぜ「マリラの告白」を訳さなかったのか?
  • 5 『アン・オヴ・グリーン・ゲイブルズ』の謎――モンゴメリーはなぜ「マリラの告白」をカットしなかったのか?
  • 6 語り手の謎――語っているのはどんな人?
  • 7 さまざまな視点――笑うべきか泣くべきか、それが問題だ!
  • 8 名作と映画――映画はどこまで原作を裏切るか?
  • 9 プロットを評価する――『ジェイン・エア』はオカルト小説か?


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完全版・赤毛のアン
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