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からだと、こころと、あたま。この三つを整えて。

2008-06-14(Sat)

[]フロリンダ・ドナー「魔女の夢」近藤純夫訳、日本教文社1987

フロリンダ・ドナー「魔女の夢」近藤純夫訳、日本教文社1987


この本は、カスタネダのお仲間である女性人類学者フロリンダ・ドナーが、

ベネズエラで女治療師のもとに住み込むことになり、その経験を縦糸に、

そして、その女治療師のところに訪れる「患者」から聞くエピソードを

横糸に紡がれた物語である。


ここには、人間が他の人間ににどういう影響を与えうるのか、ということが鮮やかに

描かれている。

カスタネダの著作より文芸的な完成度は高く、ホルヘ・ルイス・ボルヘスや、

ガルシア=マルケスにも近い、南米のねっとりとした人間関係が感じられて面白い。


あいにく絶版のようで入手は困難だが、図書館で探してでも読んでほしい本である。


☆なお、フロリンダ・ドナーの「シャボノ」というアマゾンの奥地に住む先住民族ヤノマミの暮らしを描いた作品があり、ヤノマミの人々の原初的・魔法的な世界観が、すばらしい筆致で心動かされる物語として紹介されている。次のページから冒頭の一部の私訳を公開しているので、よろしければご一読ください。

http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html

小犬のロン小犬のロン 2008/06/25 10:11 以前は、書き込みをありがとうございました。
『魔女の夢』は愛読書の一冊です。カスタネダのシリーズからのつながりで、20年前くらいに読みました。今でも、時々読み返すくらいの入れ込みようです。第3章、フロリンダ(マトゥス)のメモ書きは、ある時期、わたしの座右にありました。
確かに、カスタネダのシリーズよりも文芸的には優れているのかもしれませんね。

suganokeisuganokei 2008/06/26 00:30 子犬のロンさん、どうも。
いや、「魔女の夢」ほんとに面白いです。
ラテンアメリカ文学として最高と思うのですが、版元切れなのは惜しいっ!

yucayuca 2017/01/10 21:51 6年くらい前に図書館のリサイクル図書になっていたのをたまたま頂いてから、引っ越しを経てなお未読だったのでさすがに処分しようかと迷っていたところ、こちらの紹介にたどり着きました。面白そうな内容なのですね。イギリスのミステリーくらいに思っていましたが興味が俄然湧いてきました。今が、私にとって読むべき時なのかもしれません。今月の引っ越しが済んだらゆっくり読むのが楽しみです(引っ越ししすぎ!)

suganokei改め那賀乃とし兵衛suganokei改め那賀乃とし兵衛 2017/01/17 14:28 yucaさん、コメントありがとうございます。
貴重な本を入手なさり、未読の発酵期間を経ての読書が楽しみですね。
同じドナーの「シャボノ」という作品を翻訳中で、一部公開していますので、お時間あるときにでもご覧いただければ幸いです。
フロリンダ・ドナー「シャボノ」の紹介→http://meratade.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html

yucayuca 2017/01/20 08:13 お返事頂きありがとう御座います。
シャノボの翻訳は大変な作業だとは思いますが、応援させて頂きます。
色んなことが落ち着いたら、拝読するのを楽しみにしております。

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