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2007-04-14 素粒子の名前2

[]素粒子を名づけ直す試み

前回の続きです。訳のために粒子の名前の英語・中国語を書き出してみました。

粒子の名前 日本語・英語・中国語(簡体)リスト

  • 日本語(その他の呼び方)[english]……中国語(繁体含むその他の呼び方)

という並びになっています。

  • パートン(構成粒子、部分粒子)[parton]……部分子
  • タキオン[tachyon]……快子
  • その他ボソン
    • 音子(フォノン、音量子、音響量子)[phonon]……声子
    • ソリトン[soliton]……孤子
    • インスタントン[instanton](瞬間子)……瞬子

(※科学的な分類にはなってません。中国語できませんし物理学素人なので間違ってたらすみません。)

まとめてみて分かったのは、日本語は元の用語をけっこう直訳してるということ、そして元の用語はあんまり整合性がないということでした。

例えばレプトン(lept軽い+on粒子)の中で後から発見された第三世代の粒子「タウ粒子」は、バリオン(barys重い+on粒子)である陽子よりも質量が大きいのです。

またバリオンは後から素粒子ではないことが分かったので、素粒子物理学では「軽い粒子と重い粒子」というよりは、「素粒子の1グループと素粒子の複合体の1グループ」であるというような名前が適していると思います。

他に、新発見されたときや話題性のあるときに学者さんが名付けたお茶目な名前がそのまま残っているのも、体系的な理解を妨げると思います。加えて、日本語話者には丸暗記するしかないようなカタカナ語も多いので、素人にはなかなかとっつきにくい状態です。

力と素粒子名を対応させた新命名の試み

そこでまず、フェルミオン(物質粒子)を自然界の基本的な4つの力(参考:基本相互作用 - Wikipedia)と結びつけて単純に命名してみます。

強い力を媒介するのが強力子、重力と弱い力に影響されるのが感弱子という具合です。

力の名前重力弱い力電磁力強い力
力を媒介するボソングラビトン(重力子ウィークボソン光子グルーオン
↑その新しい命名重力子弱力子電力子強力子
力に影響されるフェルミオン(シャドーマター)ニュートリノ?(電子・ミュー粒子・タウ粒子)クォーク
↑その新しい命名感重子感弱子感電子感強子

すっきりー。しかし電子・ミュー粒子・タウ粒子の一族はなんて呼ぶものなんでしょう。ご存知でしたら教えてください。

この調子で前回訳したものも訂正して、どんどん名付けなおしていきます。

力と素粒子名を対応させた新命名の試み

  • 物的子 *1
    • 感強子*2
      • 第一陽感強子(一陽子)*3
      • 第一陰感強子(一陰子)*4
      • 第二陽感強子(二陽子)*5
      • 第二陰感強子(二陰子)*6
      • 第三陽感強子(三陽子)*7
      • 第三陰感強子(三陰子)*8
    • 感強体*9
      • 三強体*10
        • 核子
        • デルタ (Δ) 粒子・ラムダ (Λ) 粒子・シグマ (Σ) 粒子・グザイ(カスケード)(Ξ) 粒子...etc
      • 多強体*13
    • 感電弱子*16
      • 第一感電子(電子)
      • 第二感電子(電二子)*17
      • 第三感電子(電三子)*18
      • 第一感弱子(弱一子)*19
      • 第二感弱子(弱二子)*20
      • 第三感弱子(弱三子)*21
    • 感重子*22
  • 力的子*23
    • 力子(計器粒子)*24
      • 強力子*25
        • 二強体(中間子)
          • π二強体*26・K二強体・η二強体...etc
      • 電磁力子(光子)
      • 弱力子*27
        • 荷電弱力子*28
        • 中性弱力子*29
      • 重力子
    • 抵抗子*30

すっきりー。

問題点としては似たような響きの名前が多くてパッと見で紛らわしいとか、図などで記号で表す時の不便があるでしょうか。

また未発見だったり、まだ性質や位置づけがよく分かってないものはやはり難しいです。ヒッグス粒子はここでは「抵抗子」にしてみましたけど、ヒッグス粒子以外にも「抵抗子」の名にふさわしい粒子が後からたくさん見つかってしまうと区別に困ります。

あと中間子のように種類が多すぎて、結局πとかKとかの記号でしょうがないものもあると思います。

でもですね、専門の方は困るでしょうけども、子供が新しく覚えるなら絶対このほうが分かりやすいですよ。性質が名前になってて、体系的で。

ハドロンとメソンとバリオン*31」より「感強体と二強体と三強体*32」のほうが、一度覚えた意味を忘れにくいでしょう。「ハイペロンはストレンジクォークを含む核子」より「二陽核子は第二陽感強子を含む核子」のほうが、関係性を覚えるのが楽なはずです。

私はもう量子力学の読み物を読むときに、この記事が覚え書きとして欠かせなくなるかもしれません。今のうちに文部科学省に検討してほしいくらいです。


次回から上のを少しずつ消化する、しまりのない更新が続きます。

[][][]
ヒッグス粒子><ヒッグス・ボソン>………“抵抗子”おま訳

量子力学の読み物をしていて、もっとも感心したことのひとつが「質量」の原因が分かりはじめていることでした。

宇宙空間は、真空であっても、どこでも、ヒッグス粒子という未発見の粒子でビッシリ埋め尽くされていて、それが摩擦になって物や力には「動かしにくさ(=質量)」が発生する。ヒッグス粒子に影響されない光子には質量が無く真空中を光速で進める、という理屈です。仮説ですが、すでにヒッグス粒子の検出は準備中で、有力な学説です。

ならばと“質量子”にしたいところなのですが、実はヒッグス粒子の存在だけでは宇宙の質量の2%ぐらいしか説明できないということも、どういうわけだか分かっていて、質量の多くはクォーク場に由来する(参考:スパコンで挑む質量生成の謎 - News@KEK)と言われていて実際に実験でも証明されつつあるようです(専門的ですが参考:「ファイ中間子」の質量が高密度下で減少することを世界で初めて確認 | 独立行政法人 理化学研究所プレスリリース)。超高温・高密度だと質量って減るんですね。

そんなわけでとりあえず“抵抗子”としてみます。

最初“引付子”にしたいと思ったんです。ヒッグス粒子、ひっぐす粒子、ひっつく粒子……。引力があるみたいな感じになっちゃうので泣く泣くボツに。


*1フェルミオン

*2クォーク

*3:アップクォーク

*4:ダウンクォーク

*5:ストレンジクォーク

*6:チャームクォーク

*7:ボトムクォーク

*8:トップクォーク

*9ハドロン

*10バリオン

*11:ハイペロン

*12:スーペロン

*13:エキゾチックバリオン

*14:ペンタクォーク

*15:ダイバリオン

*16レプトン

*17:ミュオン

*18:タウ粒子

*19:電子ニュートリノ

*20:ミューニュートリノ

*21:タウニュートリノ

*22:シャドーマター、未発見

*23ボソン

*24ゲージ粒子

*25グルーオン

*26π中間子

*27:ウィークボソン

*28:Wボソン

*29:Zボソン

*30ヒッグス粒子

*31:強い力を媒介するグルーオンと影響されるクォークとで構成される粒子がハドロンクォーク2個でメソン。クォーク3個でバリオン

*32:強い力を媒介する強力子と影響される感強子とで構成されるのが感強体。感強子2個で二強体。感強子3個で三強体。