本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

あぽわずらい/新野剛志

大手航空会社系列の旅行社で、ツアー客を快適に旅立たせるセンディング業務に従事する遠藤を主人公にした「あぽやん」「恋するあぽやん」に続く三作目。成田空港を舞台に、今回もセンディング業務に関わる泣き笑いが描かれている。

お客様に気持ちよく旅立って頂くことを第一に考えている遠藤ら「あぽやん」だが、親会社の大航が業績不振、民事再生法申請によって業務の変革を迫られ、センディング業務が別のグループ企業に委託されることに。それに伴い、大航本体から出向の出来る男がやってきて、何やらきな臭い匂いが漂い始め、ついに遠藤はストレスから成田へ足を向けられなくなってしまい・・・、というハラハラドキドキの幕開けである。

あぽやん以外にも成田に働く人たちがわずかな関わりを持ち、物語が展開しているので、巨大ターミナル空港という舞台の個性が発揮されている。遠藤は部下の森尾(クールで有能な女性)と交際しているが、仕事8、恋人2くらいの対し方で、この関係も面白い。

続きを読みたいものだが、一応これで終了かなぁ。