脇見運転 このページをアンテナに追加 RSSフィード

ページ下に目次を用意しています。ボストン滞在記録は2004年1月からご覧ください。スカイポッドについては専用目次をご覧ください。

2017-01-17

VR本屋

なるほど、これは良いアイデア

VR書店は実際には本がないが、店舗内で来客がウエアラブル端末を頭部に装着すると、目の前に本棚が並ぶ書店を模したVR空間が広がる仕組み。歩いて本を探したり、「立ち読み」したりすることができる。

仮想現実の店で本が探せる「VR書店」 シャープOBが開発、2020年ごろ開設へ

ここ2年ほど、

「紙の本は控える」

と、電子書籍ばかり買っていました。

結果はと言うと絶望的なくらい読書の幅が縮まりました。Amazonですらまったく本との出会いがありません。知っている本としか出会えないのです。私が使っている電子書籍サービスKinoppyですが、そちらに至っては泣きたくなるほど酷い有様です。最近Kinoppyサイト企画バナー広告だらけです。担当者を全部左遷した方がいいですよ。

ネット本屋に欠けているのはよい店員です。棚を管理する人がいないのです。きちんとした考えを持っている店員の作り上げる棚は、実に楽しいものです。最近考えを改めて、また本屋で本を買うようになりました。顔が青くなるほどお金が飛んでいきます。棚に並んでいる本がどれもこれも楽しそうなのです。世の中にはこれほど楽しい本がまだあったかと、なんだか雑誌の怪しい広告みたいな気分でいます

誰が何といおうと、今後実世界本屋は減っていくでしょう。すでに町の本屋さんと言える店は、私の通勤圏ではほぼ視界から消え去っています。気が向いたからちょっと本屋に立ち寄って面白い本を物色する。そういう経験はなかなかできなくなっていくでしょう。ですからコンピュータ仮想本屋を作るというのも理にかなっています現実世界体験できないことをコンピュータ体験するのですから

よい棚を作る店員利益が回るようにすれば、成功するかもしれません。

2016-12-11

Maker Movementは日本の組み込み産業を変えるだろう

その前に産業死滅する。

と、誰もが思っているでしょう。しかし、産業は人が作るものであり仮に再生するとしたらやはり人が再生するものです。そしてMaker Movementは多少なりともそのとき再生に携わる人達かえるかもしれません。

何度かMake Tokyo Meetingを覗いたとがあります面白いと思いましたし一時期参加使用可と考えたこともありますが、結局は距離を置きました。Maker Movementについては批判的な意見もたまにみかけますが、私の場合はもっぱら自分の関心をもつフィールドが違うから、と言う点にあります。それはこの際関係ありません。

閉鎖的な日本組み込みソフトウェア

日本組み込みソフトウェアに携わる人は、IT系のそれに比べるとかなり閉鎖的でした。

IT産業は、規模がまだ小さかった頃からネットワークフリーソフトウェア洗礼を受けていますIBM PC互換機という今となっては古い言葉である共通プラットフォームベースに、最近になって急速な発展が起きたため、産業の輸入といっしょに文化も輸入されています結果的成果物だけではなく、知見も共有するという「オープン」な文化が育ちました。その結果、早い時期からIT系の人々は会社を越えて技術的的な交流を行っています

一方、日本組み込み産業はもともと世界制覇を成し遂げた民生用電子産業が大きな母体となっています。そのため、大学を出た後は企業設計を学んだ人や、企業に入る前に独学で学んだ人が多く、技術交流に対しては「会社技術を漏らしてはいけない」という大きなハードルがあったのでは無いかと思われます

流れは変っている

自分が見通せる範囲の話でしか有りませんが、Maker Movementと後で名付けられた動きは、華々しいブームが終わった後も確実にその爪痕を残しているようです。あちこちで自分が作ったものを見せ、他人が作ったものを見、お互いが言葉情報を交わすという文化が定着しているようです。こういった動きは当然所属する企業とは無関係に行われています

重要な事は、それらに携わっている人々は、古い世代とは異なり

会社技術会社技術自分技術自分技術

とはっきり線を引いていることでしょう。そして、技術を磨く場が会社の外に発生している以上、会社とは関係ない技術も磨くことになります

新しい産業を支える人達

最近はあちこちで「再生」という言葉を聞きます。裏返せば、日本のあちこちが死にかかっているわけです。SNSでの活発なやりとりを見るにつけ、私のような旧体制人間産業ごと退場した後、産業再生するのは新しい文化価値観を身につけた人達だろうなぁ、などと感じています

2016-11-03

日経サイエンス12月号特集『オートファジーでノーベル賞』

日経サイエンス誌の12月号に、大隅義典博士ノーベル賞特集が組まれています

読みながらぼんやり考えたのは、トレーニングしているのに筋肉が細くなる現象の影にオートファジーが居たのだなということです。もう少し正確に書くと、人間細胞は何もしなくても構成要素であるタンパク質がどんどん劣化しており、放っておくと大惨事になるのでオートファージ機構によってそれらの老朽化したタンパク質を分解しているということです。

オートファジーによってタンパク質は分解されてアミノ酸になります。そしてアミノ酸必要な部位でタンパク質再構成されます人間が作るタンパク質は食べるタンパク質より遙かに多く、それらはオートファジーによりまかなわれているそうです。これは報道でも言われていました。

さて、そこで思い出したのが

有酸素運動ばかりしていると筋肉が細くなる。特に距離ランナー筋肉が痩せた結果膝を悪くする」

という話です。なるほど、有酸素運動ばかりしていると筋肉が細くなるのではなく、そもそも常に筋肉は細くなっていたのです。老朽化したタンパク質は分解され、再利用されます有酸素運動ばかりしていると筋肉の負荷が少ないため、筋肉として再利用されるアミノ酸が減って心肺系に持って行かれるのでしょう。その結果、見かけの上で

有酸素運動ばかりすると筋肉痩せる

わけなのでしょう。

繰り返しますが、オートファジーはこの現象犯人ではありません。タンパク質は放っておいても劣化ます。オートファジーがなければ、大隅博士が睨んだように、きっとわずかな時間で我々は死んでしまいます*1。オートファジーは体内で行われる再利用システム重要構成要素です。

そういえば、最近の朝のニュース

動物性タンパク質を食べない年寄り栄養失調になっている」

という話をしていました。それに気付きにくいのは、オートファジーによって分解されたタンパク質アミノ酸として再利用されており、症状がじわじわしか発現しないからかも知れません。

*1大隅博士はある時期に大量の酵母の変種を造り、短命な株に狙いを定めて次々とオートファジー関連遺伝子を突き止めている

2016-10-24

iOS版 Torne Mobileから音が出ない問題

思うところあって、nasneを買いました。以前から気になっていたのですが、ようやく購入です。

さて、再生ソフトであるiOSTorne mobileひとつ躓きました。このアプリだけ音が出ません。同じiPadYoutubeから問題なく音が出ます。別のiPadTorne Mobileからも出ます。なぜでしょう。

原因は本体横の「ミュースイッチ」でした。Apple説明では、このスイッチ機能が割り当て可能であり、ミュースイッチとした場合には音をミュートできますしかし、以下のような注釈がついています

次のようなメディアのサウンドは消音されません。

iPad本体横のスイッチについて

nasneから送られてくる動画映画であり、ビデオであり、テレビ番組です。ところが、Torne mobile再生するテレビ番組は、このスイッチものの見事に消音されてしまいます

どうやらnasne開発者テレビの音声をゲーム音声として扱っているようです。内部構造はともかく、無駄にうるさいと開発者から嫌がられているAppleが、認証でこれを見逃したということには少々苦笑いしてしまいます

2016-09-19

台風から吹き出す風は、ほんとうに時計回りだった

以前台風は風を吹き出している - 脇見運転というエントリを書きました。

このエントリ最後にこういうことを書いています。

上層では反時計回りの風が吹き出している

これがずっと引っかかっていました。なにしろ、多くの専門サイトは「台風の上層では空気時計回りに吹き出している」と書いているのです。しかし、実測データから作っているだろう流速データでは反時計回りです。何が起きているのでしょう。

思いあまってディジタル台風に問い合わせたところ、丁寧な回答いただきました。台風から吹き出す空気の流れを観測画像として見ることが出来るというのです。たとえば2016年台風10号赤外画像を開いて、24日の昼頃をみてください。台風の南西に時計回りの吹き出しをはっきりと見ることが出来ます。

回答してくださった北本さんの言葉をよく考えてみたのですが、https://earth.nullschool.net/画像観測データに基づくシミューレション情報であり、台風に関しては吹き出し風が予報にほとんど影響を与えないので手を抜いているようです*1

とにかく、数年来の疑問がすっきり解決しました。この場を借りて、回答してくださった北本様にお礼申し上げます。

*1シミュレーション計算しても仕方ないところを省くことは、よくある

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