【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 続・甲州の渓流【再

【匯想烈伝】回夢幻想渓流・日本渓流JP翠渓会 続・甲州の渓流【再回想】5 葛野川



甲斐葛野川水系は、山梨県郡内北部の小金沢連嶺を水源にした、一大渓流だ。もっとも、ベテランの渓流マンなら知らない人はいない。関東の耶馬渓…、関東の黒部などとうたわれた小金沢の名前だ。当時まだ渓流釣りを始めたばかりの自分でも知っていたくらい、有名な渓流だった。そんな葛野川の事を、詳しく聞けた釣り人と出会った。それは、バスで通っていた頃、隣の鶴川上流で、帰路が遅くなり、西原のバス停まで歩いていた時の事だ。ワゴン車の釣り人が、『釣れたかい?』と声を掛けてきた。親切にも上野原駅まで送ってくれると言う。中学生だったので、タクシーなど呼べる訳もなく、一時間半もかかるバスに頼っての釣行だった。バス停を過ぎ、暫く行くと初戸あたりで追い着いた。拾って貰わなかったら歩く事になっていただろう。駅までの間、山梨の渓流について色々聞けた。秋山村の釣り人だったが、どうりで詳しい訳だ。小金沢はやはり凄い谷らしい。一人で行って帰って来なかった人もいるらしい。何しろ渓が深く、小金沢渓流釣場のある、深城あたりから更に深くなるようだ。渓谷へら、林道からは限られた降り口があるが、大淵の巻き道で、行き詰まり滑落したりするので、ルートが分かる人と同行しないと、帰って来れないと言われた。
他にも山梨県の渓流について教えて貰って、話しているうちにようやく上野原の町に着いた。 

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