二酸化炭素という有毒ガス(2)

二酸化炭素という有毒ガス」に対して否定的なコメントがよせられているが、皮肉なことに、それらが二酸化炭素に対する理解の不足とそれによる危険性を証明している。

そうだね。 塩を少々、だなんて甘い認識じゃ、料理で人が死ぬことになるから危険だね。 その考えで頑張って料理雑誌等の注意と啓蒙に尽力してください。

どうしたら、急性中毒に陥るほどの塩を摂取すると言うのだろうか。
二酸化炭素が無色無臭のガスであるという基礎的な知識があり、二酸化炭素濃度を人間が感知できないことを理解していれば、こんな台詞は出てこないと思うのだが。

6畳間と仮定して、致死量の二酸化炭素には約7キロのドライアイスの昇華が必要。しかも二酸化炭素は足下に溜まるため、換気の悪い部屋で長時間床に這い蹲らない限りは危険な状態にはならない。必要以上に危険だと騒ぐのもどうかと思う。

「約7キロ」という数字はどこから出てきたのだろうか?6畳間だと、その半分以下で命にかかわる10%程度に達するのだが……。6畳間と言っても面積は一定ではないし、高さによっても部屋の中の空気の体積は変わる。家具の量も影響する。仮に6畳間の空気の体積を22.4立方メートルとすると、空気の質量は約30kgとなり、7kgの二酸化炭素の濃度は20%を超える。この濃度だとごく短時間に意識を失い、その後死亡する。
また、「二酸化炭素は足下に溜まる」というのは間違い。すぐには部屋全体が一様な濃度にならないにせよ、時間が経てば拡散によりほぼ一様な濃度になってしまう。二酸化炭素が空気より重いというのは事実だが、分離してしまうほど重いわけではない。二酸化炭素が空気と分離してしまうほど重ければ、口や鼻は肺より上にあるのだから、人間はただ立っているだけで肺に二酸化炭素がたまり死んでしまうことになる。また、よほど人工的に換気しないと地下で生活したりはできないことになる。