HIDaspx制作 (第2回)
本文書の取り扱い
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HIDaspxファームウェアの書き込み
- 既存のAVRライタを用いる
- AVRISP-mkIIを用いる方法
- 完成品のHIDaspxを用いる方法
- AVRライタを所有していない場合
- FT232RL USBシリアル変換モジュールとavrdudeを用いる方法
事前準備
AVRISP-mkIIを用いたファームウェアの書き込み手順
HIDaspxを用いたファームウェアの書き込み手順
ハードウェアの接続
- 二台のHIDaspxの混同を避けるために呼称を定める
- ライター側
- 書き込み時にライターとして用いるHIDaspx
- ターゲット側
- これからHIDaspxファームウェアを書き込む側のHIDaspx
- ライター側
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ファームウェアの書き込み
FT232RL USBシリアル変換モジュールとavrdudeを用いたファームウェアの書き込み手順
- FTDI BitBang AVR-Writerを参考に実施
- 秋月電子通商で販売されているFT232RL USBシリアル変換モジュール(又は同等品)をAVRライタとして用いる
- HIDaspxの部品代を含めてもAVRISP-mkIIより安価に作成可能
- FT232RL USBシリアル変換モジュール自体はシリアル通信で多用するため、ライタ作成後も活用頻度が高い
ファームウェアの書き込み
- AE-UM232RをUSBケーブルでPCと接続
- ドライバを求められた場合はFTDI ChipからVirtual COM Port Drivers(VCP)をダウンロードして導入する
- すzのAVR研究: FT245R/FT232R で avrdudeから serjtag-0.3.zip をダウンロード
- serjtag-0.3.zip を解凍し、binフォルダの中身を c:\work に配置。
- コマンドプロンプトを開き、c:\work に移動
- 次のコマンドを実行
- avrdude.exe -c ft232r -P ft0 -p t2313 -B 57600
- libusb0.dllが求められた場合はlibusb-win32からコンパイル済みパッケージをダウンロード
- 執筆時の動作確認に用いたのは libusb-win32-bin-1.2.0.0.zip
- 解凍後、bin\x86フォルダ内のlibusb0.dllをc:\workに配置
- 正しく接続されている場合は以下のような出力が得られる
c:\work>avrdude.exe -c ft232r -P ft0 -p t2313 -B 57600 avrdude.exe: BitBang OK avrdude.exe: pin assign miso 1 sck 0 mosi 2 reset 4 avrdude.exe: drain OK ft245r: bitclk 38400 -> ft baud 19200 avrdude.exe: AVR device initialized and ready to accept instructions Reading | ################################################## | 100% 0.01s avrdude.exe: Device signature = 0x1e910a avrdude.exe: safemode: Fuses OK avrdude.exe done. Thank you.
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- こちらの出力の場合は正しく接続されていないので結線などを確認する
c:\work>avrdude.exe -c ft232r -P ft0 -p t2313 -B 57600 avrdude.exe: BitBang OK avrdude.exe: pin assign miso 1 sck 0 mosi 2 reset 4 avrdude.exe: drain OK ft245r: bitclk 38400 -> ft baud 19200 avrdude.exe: ft245r_program_enable: failed avrdude.exe: initialization failed, rc=-1 Double check connections and try again, or use -F to override this check. avrdude.exe done. Thank you.
以降は正しく接続されていることを前提とする
- 次のコマンドでhidaspxファームウェアを書き込む
avrdude.exe -c ft232r -P ft0 -p t2313 -B 57600 -e -U flash:w:main-12.hex:i
- 次のコマンドでt2313に接続後、コンソールモードに入る
avrdude.exe -c ft232r -P ft0 -p t2313 -B 57600 -t
- コンソールモードで次のコマンドをそれぞれ実行し、ヒューズビットを設定
w lfuse 0 0xff
w hfuse 0 0xdb
w efuse 0 0xff - quitコマンドを入力し、コンソールモードを抜ける
- USBケーブルをPCから外す
- ATtiny2313をブレッドボードから取り外し、作成したhidaspx基板に差し込む
正しく書き込めない場合
- 速やかにPC側のUSBコネクタを抜く
- 部品が発熱している可能性があるのでHIDaspx側をいきなり触らない
- ISPケーブルの結線や回路を確認
- テスターなどでショートやケーブルの接続不良を検査