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紙媒体、渇望して Twitter

2017-01-28

大童澄瞳「映像研には手を出すな!」1巻

映像研には手を出すな! 1 (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな! 1 (ビッグコミックス)

うらぶれ者の高校生3人がアニメをつくる部活!

そのうちの一人、浅草フィクションの裏設定を考えるのが好きないわゆる設定厨で

妄想が次々とふくらんでいくシーンではつい浅草といっしょにワクワクしてしまいます!

サイドに支えるのはクールで口達者で金にがめつい金森さん。金のことしか考えてないようでいて実はけっこう情に篤いのが好感触。

セリフ回しも斜に構えているようでいて、雰囲気も気持ちも伝えたいことは全部入ってる超絶技巧

最近では平方イコルスン先生のセリフ回しにしびれたけど、それに匹敵する才能に続けて出会えるとは!

アニメを作る過程の妄想パートで3人が大冒険するところがほんとにワクワクする。

こんなにワクワクしたマンガは久しぶりなので続きにも期待!

2017-01-08

ながべ「とつくにの少女」

とつくにの少女 1 (BLADE COMICS)

とつくにの少女 1 (BLADE COMICS)


絵本のような雰囲気のやさしいファンタジー。

おそらくエドワード・ゴーリーを意識してるんじゃないかな。

異形の「せんせい」のバックグラウンドがすこしずつ語られていくのだろう。

せんせいと少女の絆の行方が気になる。

2016-02-20

平山夢明「暗くて静かでロックな娘」

暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)

暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)


底辺でカネがなく頭の悪いクズたちの悲惨な短編集。

日本の貧困地区の雰囲気がよく出ている。

クズがクズなりにがんばろうとしても理不尽な世間にぶち当たる。

最後に人情があるのが救い。

2016-01-10 真藤順丈「墓頭」

墓頭 (角川文庫)

墓頭 (角川文庫)


大好きな作家、真藤順丈の文庫が出てたので買った。

呪われた運命を背負った男「墓頭」のアジア裏社会をめぐる一代記。

周囲の人が次々と凄惨に死んでいく中で呪われた運命を脱出できるのか。

もちろんフィクションなのだが、史実に沿ったストーリー構築、真に迫った語り口は

墓頭の実在を信じさせてくれる勢いがある。

真藤順丈古川日出男の影響なのか、ストーリーテリングについて深く思うことがあるらしく

「語られること」は必ず「誰から」「どのように」語られるかによって意味合いが変化するということを意識したストーリーテリング

誰の「かたり」を信じるのか?

2015-12-20

大森義夫「日本のインテリジェンス機関」

日本のインテリジェンス機関 (文春新書)

日本のインテリジェンス機関 (文春新書)


内閣情報調査室室長が2005年に書いたインテリジェンスの本。

まずインテリジェンスってのはわかりやすいところではCIAとかFBIとかそういうやつです。

どこのインテリジェンス機関もCIAみたいに派手にやれるかっていうとそうでもなくて

日本の内閣情報調査室内調)は予算も少なくデスクワークだけの地味な部署。

それでも外交政策テロ対策のためにがんばっていこうねって話し。

朝鮮戦争イラク戦争阪神大震災ペルーテロ事件に関してリアルな視点から反省と教訓を追っていく

現場視点からの堅実な良書。