お遍路、アゲイン

雨の心配がない一日だったが気温は上がらず、相変わらず寒い。
東北大震災から丸七年が経った。新潟へ戻った翌年のこと。頼まれて市議会議員選挙を手伝っていたのだが、たまたまこの日は休んでジムで汗を流しマンションに戻ってウトウトしているときだった。突然ぐらっときてその大きな揺れの長いこと、あわててテレビを点けてから観たあの津波の光景は一生忘れることのできない恐怖である。
朝からテレビの震災特番を観ながら、四国・九州の地図を漠然と広げていた。折角のロングツーリング、何か意義あることができないかと思いふと浮かんだのが「四国お遍路アゲイン」。でもあの遍路転がしの路を走るのはチトつらい。では「西国33か所」は? これは範囲が広すぎてコースを考えるのが大変そうだ。そこで2年前のお遍路ガイド本を改めてみたら、弘法大師と特に縁の深いケ寺を結んだ「四国別格二十霊場巡り」というのがあった。前の八十八と合わせ百八は煩悩の数と同じで回る方も多いそうだ。一応番号が振られているが「順打ち」などの作法はないようだし、地図を見ても徳島・香川・愛媛の瀬戸内側に偏っていてそう無理なく回れる感じがする。善は急げ、早速「納経帳」などのグッズをネットで注文した。
震災に対する「鎮魂」などの大それた気持ちはないが、復興の促進、自分を含めた健康、家内安全など日々の平安を願いながら回れたらと思っている。