たこわさ

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シドニアの騎士 第九惑星戦役 第3話「針路」感想

原作未読。第一期視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

第七惑星へ迫る奇居子の大シュガフ船討伐の為、小林艦長はレム恒星系の第九惑星ナインへと針路をとる。あまりにも大胆な小林の決断に驚くララァは、纈から艦長が議会を停止し独断で決定している事を聞き、「不死の船員会がそんな事を許すはずがない」と疑問を持つ。
シドニアを裏で操ってきた「不死の船員会」。「人類の存続」を使命とする彼らだったが、その価値観は既に凝り固まっており、小林達の新しい施策に対し度々異を唱えてきた。その存在を苦々しく思っていた小林は、落合に命じて彼らを始末し、自らが強権を振るう。

一方、シドニア内では融合個体に対する反発心が高まっていた。しかし長道達はそんな世間の声をよそに融合個体・つむぎとの絆を深めていく。演習で彼女と掌位するにあたって、ゲン担ぎの為に生身で掌位する為につむぎのもとを訪れた長道とイザナは、その場に居合わせた纈も巻き込んで「四人」での掌位を行う。

演習当日、つむぎが衛人部隊に先立って船外に出ていたところ、巨大な奇居子の群れがシドニアに迫っている事が判明し――。

感想

艦長が不死の船員会を抹殺したのは……方法はどうあれ英断のように感じてしまいますね。シドニアの現状を見れば、奇居子から逃れる事は最早出来そうにはなく、戦って勝つ事だけが唯一の活路なのでしょうが、船員会はリスクを冒す事を許してこなかったわけで。そればかりか小林艦長のような優秀な人材を更迭する事まで考えていた。
ただ、船員会という存在はある種の安全装置でもあった訳で、小林艦長の頭脳一つで全てを決めてしまう事の危険性も。特に、海苔夫=落合に関しては彼の正体を知っていてそれを利用しているのではないか? と思える節もありますから、もし事態が彼女の範疇を超えてしまった時に何が起こるのか、その事を考えると不安しかないな、とも。
融合個体・つむぎについては、艦内で反発が起こるのは当然なんですが、どうやら長道達だけでなく、衛人操縦士からは一定の理解を得られているようですね。サマリ班長も、心配という訳ではなくあくまで部隊全体の戦力を考えた上でなのでしょうが、先行したつむぎの安全を懸念する場面もあり。つむぎが信用を得るには、やはり実績を積み上げていくしかないのでしょうね。最も、海苔夫=落合の意図によっては彼女が悲惨な目に遭う事も十分考えられるのですが。

さて、事態は混迷の様を極めてきましたが、そんな中にあってラッキースケベイベントのノルマを果たす長道と、昏睡から目覚めたばかりなのに相変わらず頼もしい「制裁」を披露してくれた焔のやりとりが何とも微笑ましい殺伐さ。何かと長道に好意的な煉の行動も気になりますね。これは長道ハーレムに仄姉妹全員加入も間近か!?(ぉ