たこわさ

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #39「助言」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

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浅野りんの新境地「であいもん」が面白い!

ドラクエ4コマやガンガンで育ったアラサー男女にはお馴染み、浅野りん先生の新作「であいもん」の単行本第一巻が先月発売されていました。

浅野りん先生と言えば、「CHOKOビースト!!」「天外レトロジカル」でお馴染みの「少年と幼女との異文化コミュニケーション」が主な作風ですが、今回はヤングエース誌掲載だからか(?)、アラサー男と小学生女子との交流がメインとなっている模様――って何か字で書くとちょっと危ない感じですが、そういった作品ではないのでご安心を。

主なあらすじは、メンバーに三行半を突きつけられた冴えないアラサーバンドマンが、実家からの父が入院したという便りに里心が出て実家の和菓子屋を次ぐ為に彼女を連れて帰郷しようとした所、彼女にも三行半を突きつけられて、寂しくトボトボと帰郷。が、実は父親の容態は全く悪くなく(むしろ元気)、しかも自分の代わりに「跡継ぎ」として見知らぬ少女が迎え入れられていて――という感じ。

ヒロインとなる少女・一果は、父親に置き去りにされて主人公・和の実家に引き取られたという設定で、10歳ながらも言動も風貌も大人びていて、実家を出て好き勝手やっていた*1和にはとても冷たい。自分を引き取ってくれた主人公の実家・緑松に並々ならぬ恩義を感じているので、それに応えようとどこか張り詰めた雰囲気さえあるんですが、それを天然な和が段々と解きほぐしていって、段々と年相応の表情を見せるようになる所が色々たまりません(危ない意味ではなく)。

主人公の和については、外見も能力も悪くなく人当たりもよいのですが、何分絵に描いたような天然なので、色々と「残念」なアラサーといった印象。でも、実際には裏表がないし面倒見がいいしで、実は結構なイケメンなのではないかな、と。実際、店のバイトの女子高生にときめかれたりしちゃうシーンもあったり、元彼女も未練たらたらだったり……?


浅野先生が今まで描いてらした現代ファンタジーとはちょっと違った趣ですが、底抜けに温かい独自の世界観は健在。息の長い作品になってもらいたいですね。

*1:訳ではないのだが、この辺りは本編を参照あれ。