たこわさ

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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は、折り目正しいスピンオフでありSFアクションだった

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  オリジナル・サウンドトラック

公開から一ヶ月以上が経過し、自分の中でもようやく熱が冷めてきたので、遅ればせながら「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の感想を書きたいと思う。

まず、本作に対する率直な感想を言ってしまうと、最初の30分は微妙だがエンドロールが流れる頃にはすっかり作品世界に引き込まれてしまった程「良い作品」だった。
外伝ということで、シリーズお馴染みの演出やキャラクター等が姿を見せず、また導入部で世界背景などがあまり描かれなかったので、正直最初の方はあまり引き込まれるものがなかったのだが、物語が進むに連れて「ああこれはジン(主人公)の物語を一から紡ぐために必要な構成だったんだな」と気付かされ、「ただの外伝」として本作を処理しなかったスタッフの熱意を感じた。

時折、武勇伝のごとく「最初の30分があまりにも退屈だったんで途中で観るのやめた」等と宣う自称・映画のプロの方をお見かけするが、最初の30分では良さを判断できない映画は星の数ほどあり、本作もその例に該当する。*1

*1:序盤のキャッチーさというのは映画を売る上ではなかなかに重要な要素である、というのは分かるが、そのせいで不自然に序盤の展開が濃厚になり過ぎた勿体無い作品も多いので、プロの方にはこういった「30分で劇場を出た」系の発言は謹んで頂きたいものだ。井●監督とか。

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