Living, Loving, Thinking

2017-10-18

給料の理由

堀江貴文*1が、保育士の給料が安いのは「誰でもできる仕事だからです」と発言して物議*2。それに対して、駒崎弘樹*3が反論している;


保育士は「誰でもできる仕事」か」https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20171017-00077003/


その「まとめ」の部分をコピーしておく;

保育士給与が上がらないのは、保育士の仕事が「誰でもできるから」ではない

保育園が補助によって成り立っており、基礎収入が固定化されていて、混合保育も禁止されているので、収入が頭打ちである

保育士が1人でみる子どもの数は決められていて、それは今でも非常に多いため、これ以上生産性は上げられないので、コストは削れない

・収入が頭打ちで、コストが削れないので、昇給原資となる利益が限定的になる

・これらは制度的な問題だが、補助金を増やせば保育士給与は上がる

政府が予算を組んで実行すればできることなので、やろう

See also


キャリコネ編集部「ホリエモンの「保育士は誰でも出来る仕事」に反論相次ぐ フローレンス駒崎氏「研究者などの専門家が、誤解訂正すべき」」https://news.careerconnection.jp/?p=41826

キャリコネ編集部「低賃金に過重労働…… 保育士の現状について知っておきたいことまとめ」https://news.careerconnection.jp/?p=41890

加来もいる

角谷美智子(MIchiko Kakutani)さんを巡って;

osaan*4 2017/10/18 09:42

角谷静夫の娘ですね。父親の方は不動点の研究で知られ、ファンノイマンの片腕だったとも言われたとか。

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171017/1508257904#c1508287334

このことは、(出典は忘れましたが)昔浅田彰氏がどこかで語っていたのを読んで、知りました。あのNYT書評を書いている日系の人、数学者の娘だったのか! という感じで。因みに、美智子さんが生まれたのはニュー・ヘヴンなので、ノーベル財団基準*5でいえば、完全に米国人ですね。

角谷静夫については、取り敢えず、


Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Shizuo_Kakutani

“Shizuo Kakutani” https://www.ias.edu/scholars/shizuo-kakutani

J J O'Connor and E F Robertson “Shizuo Kakutani” http://www-history.mcs.st-and.ac.uk/Biographies/Kakutani.html


を。

ところで、時々名前を混同することがあるのですが、日系の物理学者で、MIchio Kakuという人もいるのでした*6

スパゲッティの理由

Kyla Ryan「外国人「からあげの下にスパゲッティww」→ほっともっとが長年の謎に終止符」https://www.buzzfeed.com/jp/kylaryan/bento-pasta


弁当にちょこっと添えられている「スパゲッティ」について訝しく思っている人はいた。多分「外国人」だけじゃなくて日本人でも疑問に思っている人はいるだろう。また、何時の間にか「「座布団スパゲッティー」という名前もついている。「弁当のハンバーグの下のパスタにはハンバーグの固定とか容器の破損防止の意味があるんだよ」だって*7

また、弁当チェーンの「ほっともっと*8によると;

ほっともっと:「弁当のおかずの下にあるスパゲッティーには、主に2つの理由があります」

・ハンバーグのソース等を絡ませ、おかずの一つとして召し上がっていただく

・お持ち帰りいただく際に、おかずがずれるのを防止する

「まず大事なのは、スパゲッティーもおかずの一つであるということです。せっかくご購入いただいた弁当ですので、メインのおかずを味わうだけではなく、から揚げに振りかけたスパイスや、ハンバーグのソースの残りなどを絡めることで、最後まで美味しく召し上がっていただけます」

ここに出てくるのは、ただ茹でただけの(多分)塩味しかついていないスパゲッティなので、「から揚げに振りかけたスパイスや、ハンバーグのソースの残りなどを絡め」ろというのは、まあそうなんだなと納得できる。しかし、よく弁当にちょろっと添えられているナポリタン*9の意味はどうなのだろうか。あれはマカロニ・サラダなんかと同じなのだろうか。

考えてみると、あのちょろっとスパゲッティというの弁当屋の弁当ならではという感じもする。家でつくるときに、あんな少量をいちいち茹でたり・炒めたりというのは、非効率きわまりない。

母集団とサンプル

佐藤まきこ*10「妊活すると夜の満足度は下がる? 妻と夫のひそかな変化」https://joshi-spa.jp/766583


曰く、

妊活をしようと夫婦で決めたとき、妊娠というゴールに向かって夫婦間のセックスはどんな風に変わるものなのでしょう? 年間800万人以上のママたちが訪れる妊娠、出産などの情報サイト「ベビカム」で会員の65名に行われた調査によると、妊娠を希望するようになって「パートナーのセックスに対する態度が変化した」と答えた人は35.4%とそんなに多くないことが判明。

「変化があった」と答えた人のうち、どんな変化だったか聞いたところ、「より求めるようになった」と「義務的になった」がそれぞれ30.4%で最も多い数字でした。

 一方、本人のセックスに対する態度に変化があったと答えた人については、「排卵日周辺だけ求めるようになった」が40.0%と最も多く、効率的に妊娠できるようにと考える人が多いことがうかがえます。

悲しいことに、妊活中のセックスの満足度を、「不満」「どちらかといえば不満」と答えた人が30.8%で、最も多かったのが、40.0%の「どちらでもない」でした。

「満足」「どちらかといえば満足」と答えた人は29.8%。妊活中のセックスは、女性の約7割が満足していないという実態が浮き彫りになりました。

このオリジナルの調査票とかを見たわけではないのだけれど。驚いたのは「65名」というサンプル数。勿論、サンプリング調査はサンプルが多ければいいというものではないし、少なければ意味がないというわけでもない。ただ、「世論調査」なんてサンプル数が少ないから信用できないよと嘆いたり煽ったりしているような人*11が「65名」という数字に直面したら卒倒しちゃうかも知れない。

さて、何故「65名」なのか。「年間800万人以上のママたちが訪れる」サイトなんだから、もっとサンプルを取ってもいいんじゃないの? 勝手に理由を推測してみる。先ず考えられるのは、センシティヴなテーマなので、拒否率が高く、結局これしか有効票は取れなかった。あと、考えたのは、実は世間でいう程というか、メディアがいう程、意識的に「妊活」*12している人は多くないということなのだろうか。多くの回答者が意識的に「妊活」はしていないので、スクリーニングで撥ねられて、有効票は結局これだけ。勿論、これらは勝手な推測にすぎない。

経済成長の効果?

週刊ポスト』の記事;

中国肥満児童が急増 2030年には5000万人予測も

10/7(土) 7:00配信 NEWS ポストセブン



 北京大学などがまとめた最新の報告によると、2030年中国の小学生以上の児童の4分の1が肥満または太りすぎになり、その数は5000万人にも達することが明らかになった。1985年肥満児童数は615万人だったので、2030年にはその8倍以上に急増していることになる。この結果、児童が成人した際に、慢性化した生活習慣病を抱え、中国自体が「病気大国」になる可能性が強いという。ニュースサイト中国ネット」が報じた。

 肥満児童急増の大きな原因は中国の「一人っ子政策」による甘やかしや、カロリー過多の食生活への急激な変化、さらに運動の減少などが挙げられる。この結果、7歳以上の児童の太りすぎ・肥満比率2030年には5000万人と児童数全体の28%に達する。ちなみに、日本における肥満児童の割合はここ数年10%で横ばいの状態。

 中国では農村部における1985年肥満児童比率は全体のわずか1%だったにもかかわらず、それが2014年には男児で17%、女児で9%に増加。さらに、2016年には中国全体における肥満児童の男女比では、男児が23%、女児が14%となっており、農村部より都市部での肥満児童の増加が著しくなっている。いずれにしても、肥満児童の増加自体が、風邪の流行のような、一種の社会的な流行病となっていることを示している。

 このような肥満児童の増加に伴い、中国政府が今後、医療サービスの拡充の必要性に直面することは確実だ。

 肥満児童が成人となった際、太りすぎや肥満による成人の慢性病が経済にもたらす負担は2002年の211億1000万元(約3588億円)から、少なく見積もっても2倍以上の490億元に増加する見通しだ。これはあくまでも、肥満や太りすぎが原因の病気に限られるが、肥満などが直接の原因ではない、がんや精神的病などの副次的な病気を加えると、一気にその5倍以上に跳ね上がる可能性がある。

 専門家は、過去30年で肥満率が急上昇したのは中国ホワイトカラーが「快適なライフスタイル」を送るようになったためだと分析する。先日、西安市のある会社は、体重を1キロ落とすごとに100元(約1700円)のボーナスを与えるという従業員のダイエット奨励策を打ち出した。

 これについてネット上では「肥満は古くて新しい問題」との声や、「肥満は亡国の原因であり、中国共産党一党独裁体制の崩壊にもつながる。習近平主席は肥満児童問題に国ぐるみで真剣に取り組むべきだ」との指摘もなされている。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171007-00000008-pseven-cn&pos=4

知り合いにも、小学校2年生で既に50kg超という男の子がいるのだった。基本的には、中国経済成長の効果といえるだろう。1985年に農村部で「肥満児童」が殆どいなかったこと、現在でも農村部よりも都市部で増加率が大きいことからも明らかだろう。上の記事で言及されていないのは、現実と意識(或いは文化)とのギャップだろう。中国ではスリムな子どもより太めの子どもを健康的だと称賛する風習はある。或いは、子どもが痩せていることにはとても神経質になる。中国に限らず最近まで飢餓の危険が大きかった社会では太っていることは寧ろ豊かさの象徴としてポジティヴな価値が与えられていたといえる*13。特に中国高齢者は実際には数千万規模のジェノサイドであった1950年代末の大飢饉を経験し、その記憶を引き摺っている。

ところで、中国における肥満貧困の関係はどうなっているのだろうか。先進国においては、今や「肥満」は貧困の相関現象とされるようになっている*14。また、Richard Wilkinson & Kate PickettのThe Spirit Levelは収入の格差(不平等)と肥満率が正比例関係にあることを示している(p.91ff.)。なお、「肥満」をスティグマ化すべきではないという視点については、例えばRobin Marantz Henig “Losing the Weight Stigma”*15

The Spirit Level New Edition: Why Equality Is Better For Everyone

The Spirit Level New Edition: Why Equality Is Better For Everyone

「女系図」(メモ)

デイリー新潮編集部「平家は滅亡していない! 知られざる歴史の真相を解くキーワード「女系図」とは?」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171017-00531582-shincho-soci&pos=1


曰く、

だが、「平家は滅亡していません」と語るのは、『女系図でみる驚きの日本史』を上梓したばかりの大筭ひかりさん(古典エッセイスト)だ。

「滅亡したのは、平清盛と彼の息子たち、それに彼の兄弟の男系の子孫に限った話です。兄弟でも源頼朝を助命した、池禅尼腹の頼盛は助かっていますし、名家に嫁いでいた清盛の娘たちは、それぞれ生きのびていて子を産んでいる。たとえば花山院兼雅妻となった娘の、やしゃごにあたる談天門院忠子は、後宇多天皇との間に皇子をもうけ、その子が後醍醐天皇となりました。また、その他の娘の血筋からも、複数天皇が誕生していて、それは今上天皇にまでたどりつきます」

この記事の趣旨は『女系図でみる驚きの日本史』という本の販促なのだが、これは別に突飛な発想ではない。というか、そんなの、今更驚くなよ、という感じ。吉屋信子の『女人平家』にも既にそのような視点はあったと思う。ただ、平頼盛そもそも平家に潜入した源氏工作員という感じはありますね(Cf. 岡野友彦『源氏日本国王』、p.117ff.*16。また、所謂源平の争いというのは実は桓武平氏内部の伊勢平氏に対する北条を中心とした坂東平氏による下克上と奪権と言えるかも知れない。その場合、源氏というのはたんなるミコシということになるけれど。

女人平家 上 (朝日文庫 よ 1-5)

女人平家 上 (朝日文庫 よ 1-5)

女人平家 中 (朝日文庫 よ 1-6)

女人平家 中 (朝日文庫 よ 1-6)

女人平家 下    朝日文庫 よ 1-7

女人平家 下  朝日文庫 よ 1-7

源氏と日本国王 (講談社現代新書)

源氏と日本国王 (講談社現代新書)

「一夫多妻の上、通い婚で、生まれた子供は母方で育つ、母系的な古代社会では、同じきょうだいでも『母』の地位や資産によって、出世のスピードや命運が決まるのはもちろんのことでした。当時は、娘が親の家・土地を相続することが多かったので、母親の財力は、しばしば娘に受け継がれていました」

確かに上代日本社会は双系制だったわけで*17Cf. 保立道久「奈良時代王権論」in 徐洪興、小島毅、陶徳民、呉震(主編)『東亜王権政治思想――儒学文化研究的回顧與展望』*18)、徐々にその中の「母系」的要素が抑圧されていき、江戸時代に完全な父系制が確立するということなのだろうか。ただ、建前上は早くから父系に一本化されていたわけだが。「生まれた子供は母方で育つ」というのは母方居住制で、中世まで生き残った「母系」的要素と言えるだろう。母方居住制が特に〈物語〉に与えた影響。きょうだいは幼馴染であるという現代社会の常識とは違って、中世の母方居住制ではきょうだいというのは大人になって初めて対面を果たすべき未知の人だった。源頼朝源義経の初対面はやはり大人になってからだった。また、まだ見ぬ兄弟としての「犬士」を探し求めるという『南総里見八犬伝*19のストーリーは母方居住制における兄弟関係を反映しているといえる。

51人目

京都新聞』の記事;

大阿闍梨京都御所に土足参内 戦後14人目

10/14(土) 17:00配信 京都新聞


 天台宗総本山・延暦寺大津市)の荒行千日回峰行」を満行した大阿闍梨(だいあじゃり)の釜堀浩元(こうげん)さん(43)=同市、延暦寺善住院住職=が14日、京都市上京区京都御所で「土足参内」に臨み、国家安泰を祈った。

 午前10時半、京都御苑の東側にある清浄華(しょうじょうけ)院を出発。森川宏映(こうえい)天台座主が乗る輿(こし)に続いて、蓮華(れんげ)笠に白色の浄衣(じょうえ)を身に付けた釜堀さんは朱傘を差され、玉砂利を踏んで進んだ。行列は約900人に及んだ。

 午前11時すぎ、御所の宜秋(ぎしゅう)門をくぐって諸大夫の間に昇殿。森川座主らとともに廊下伝いに小(こ)御所に移り、加持祈祷(きとう)した。

 土足参内は、千日回峰行の祖で今年1100年遠忌を迎えた相応和尚(そうおうかしょう)(831〜918年)が、病気平癒の祈祷のために参内したことにちなむ。江戸時代の大名ですら浅沓(あさぐつ)に履き替えて入った宜秋門を草鞋(わらじ)のままで入ることを許されたことから「土足参内」の呼び名が付いたという。千日回峰行を満行した者だけに許される。釜堀さんは8年ぶり、戦後14人目で、今年9月18日に満行した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00000015-kyt-l26

また、9月の記事;

釜堀さん千日回峰行達成

地球1周踏破、戦後14人目


 比叡山延暦寺大津市)の一山善住院住職、釜堀浩元さん(43)が18日、比叡山中などを巡礼し、地球1周分に当たる約4万キロを踏破する天台宗荒行千日回峰行」を終えた。記録が残る比叡山焼き打ち(1571年)以降51人目で、戦後14人目。

 釜堀さんはこの日、未明に山内にある玉照院を出発。約300カ所を巡拝しながら約30キロ歩き、午前9時ごろ行の拠点、明王堂に帰還した。早朝から集まった約200人の信徒たちが出迎えた。

 釜堀さんは「これからは支えてくれた方々のために祈り、少しでもみなさんのためになるお坊さんになれるよう精進していきたい」と語った。

2017年09月18日 17時30分 】

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20170918000116

今気づいたのだけれど、 比叡山延暦寺というのは京都府京都市ではなく、滋賀県大津市なのね。

千日回峰行*20については、藤田庄市氏の『行とは何か』を再度マークしておく。

行とは何か (新潮選書)

行とは何か (新潮選書)

See also

「「行者冥利に尽きる」 釜堀大阿闍梨、土足参内終え語る」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171015-00000007-kyt-l26

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050831 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050902 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060122/1137952844 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060118/1137582386 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060118/1137597351 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060122/1137899122 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060123/1138034290 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060127/1138329871 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060124/1138069211 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071027/1193510497 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080821/1219335534 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080901/1220261689 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110502/1304366060 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140719/1405789987 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150314/1426304189 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160208/1454926774 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160324/1458795081 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160616/1466046630

*2:See キャリコネ編集部「ホリエモン保育士給与が低いのは誰にでもできる仕事だから」発言で物議 「保育士馬鹿にしてる」「言っていることは正しい」」https://news.careerconnection.jp/?p=41768&page=2

*3https://www.komazaki.net/ See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161103/1478141082

*4http://d.hatena.ne.jp/osaan/

*5:See eg. 「カズオ・イシグロって日本人?」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171013/k10011176901000.html

*6http://mkaku.org/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Michio_Kaku

*7https://twitter.com/vally_w/status/913909633919496192

*8http://www.hottomotto.com/ See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A8

*9:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081208/1228714310

*10:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171009/1507571732 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171011/1507694926

*11:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060916/1158382824 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090104/1231094646 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100920/1284997983

*12:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150213/1423795948 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160129/1454091286 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464962661 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160611/1465622604 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160706/1467828185 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170508/1494220784 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170528/1495993758

*13搾取者や支配者がステレオタイプ的に肥満として表彰されることもある。左翼的カリカチュアにはやせた資本家は登場しない。英語にもfat catという表現がある。

*14:See eg. 小山エミ肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差」http://macska.org/article/196 [Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070820/1187612830所得低いほど高い喫煙率、歯少なく肥満者多い」http://www.yomiuri.co.jp/national/20151214-OYT1T50013.html [Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151216/1450192057 井上充昌「生活保護の男性、3割超がメタボ 女性も非受給者の3倍」http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160925/1474821301 [Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160925/1474821301

*15http://www.nytimes.com/2008/10/05/magazine/05wwln-idealab-t.html Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081011/1223665828

*16:Also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120119/1326900937

*17:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100705/1278351871 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100708/1278560692 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110612/1307901725

*18:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090919/1253330016

*19:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061012/1160664502 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080318/1205811317 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110818/1313686170 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110901/1314885441 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130905/1378348430 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131007/1381116368 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150104/1420348488 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160706/1467779647

*20:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130924/1380035169 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160627/1466994187

2017-10-17

Retirement of Michiko Kakutani

渡辺由佳里*1「米文学界最恐の文芸評論家ミチコ・カクタニの引退」http://www.newsweekjapan.jp/watanabe/2017/08/post-33.php


既に8月の記事だけど、書評家ミチコ・カクタニさん*2の引退を巡って。

ニューヨーク・タイムズ紙の書評欄主任(chief daily book critic)のミチコ・カクタニ氏が7月末に引退を発表した。このニュースは、瞬く間にソーシャルメディアで広まり、主要メディアも大きく伝えた。

ミチコ・カクタニは、「角谷美智子」という日本名も持つ日系2世のアメリカ人で、イエール大学卒業後、ワシントン・ポスト紙に記者として務め、タイム誌を経て、1979年から記者としてニューヨーク・タイムズ紙に加わった。83年から書評を書き始めて現在に至る。

作家ではない文芸評論家の引退がアメリカだけでなくイギリスでも大きなニュースになったのには訳がある。カクタニは、最も影響力を持つ文芸評論家として、英語圏文学界に長年君臨した女王的な存在だった。

作家と交友関係を持たず、他者からの影響を徹底的に拒否するカクタニの書評は、新聞に掲載されるまでは誰にも予想できない。無名の新人のデビュー作を褒め、出版社が大金の宣伝費を使った大御所の作品をこき下ろす。「気に入りの作家」などというものはなく、ある作家の一つの作品を絶賛しても、次の作品を容赦なく叩きのめす。

カクタニの書評は、しばしば「(独断的)opinionated」と批判されるほど独自の鋭さを持っている。ときに、英語ネイティブでも辞書を使わないとわからない難しい表現がしばしば出てくる彼女の書評は、それだけでも読みごたえがあり、一種の「アート」として捉えられるようになった。

本来、書評は本選びの参考にするために読むものだが、取り上げられている本は読まなくても、カクタニの書評だけは必ず読むという読者が生まれた。カクタニの業績は高く評価され、98年にはピュリッツァー賞を受賞した。

カクタニの褒め言葉は作家を天にも昇る心地にしてくれるが、悪い評価は、作家を地獄に突き落とす。作家のニコルソン・ベイカーは、「カクタニからネガティブな評価を受けるのは、麻酔なしに外科手術を受けるようなもの」と表現した。

表舞台に出てこない謎めいた存在と、酷評するときの毒舌、文学界での膨大な影響力のコンビネーションが、「ミチコ・カクタニ」をテレビドラマなどでよく名前を使われるポップカルチャーアイコンにした。

「酷評でもいいから、いつかカクタニに作品を評価してもらいたい」と思う作家や作家志望者は星の数ほどいる。ミチコ・カクタニには敵も多いが、羨望する者はもっと多い。

インターネットが普及し、大手新聞の影響力が弱まっている現在では、これだけの存在感を持つ文芸評論家はもう生まれないだろう。

ミチコ・カクタニの引退は、一つの時代の終わりを告げている。

さて、カクタニに酷評されて逆恨みしたノーマン・メイラー*3は彼女のことを”a one-woman kamikaze”と罵倒したという。ところで、何者かが車に仕掛けた爆弾で殺されたマルタジャーナリストブロガーで、「パナマ文書*4調査を主導したDaphne Caruana Galiziaさんは、”a one-woman WikiLeaks”と呼ばれていたのだった*5

教え自体は正しかった?

朝日新聞』の記事;

塾講師、教え子にわいせつ容疑「男は怖いと教えるため」

2017年10月17日17時38分

 教え子の女子中学生にわいせつな行為をしたとして、埼玉県警は17日、同県川越市的場塾講師山本賢治容疑者(40)を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。「わいせつ目的ではなく、男は怖いものだと教えるためにやった」などと話しているという。

 東入間署によると、山本容疑者は2月20日、同県ふじみ野市にある勤務先の学習塾の一室で、県内の中学校に通う10代の女子生徒のほおを平手で打ち、体を触るなどのわいせつな行為をした疑いがある。女子生徒が通う中学校の関係者が署に相談し、発覚した。

 学習塾代表者は「皆様にご迷惑をかけて申し訳ありません。事実関係を確認し、厳正に対処します」とコメントを出した。

http://www.asahi.com/articles/ASKBK5G1CKBKUTNB00Y.html

「ほおを平手で打」ったんじゃ、「強制わいせつ*6だけじゃ済まないのでは? ただ、「男は怖いものだと教える」という目的は達成されてしまった。被害者の実存や魂に対して有害な仕方で。教育目的だという山本さんの主張にコメントすれば、それは成り立たないだろう。「男は怖いものだと教える」ことが重要な教育目標だとしたら、特定の「女子生徒」だけではなく、塾に通うすべての女子に(或いは男子にも)平等に教えるべきであって、特定の「女子生徒」の「ほおを平手で打ち、体を触るなど」したというのは不公平であろう。

さて、

生徒に授業代行させ、現金千円支払う 教諭を戒告処分に

2017年10月17日19時17分


 東京都教育委員会は17日、生徒に授業を代行させ対価として現金千円を支払ったなどとして、23区内の都立高校定時制課程)の男性教諭(61)を戒告の懲戒処分にし、発表した。

 都教委によると、男性教諭は6月6日、授業中に教室に入ってきた別のクラスの女子生徒に、自分の代わりに授業をさせ、千円を支払った。授業終了後に別の生徒4人が不満を訴えると「授業料を返すから、単位をやらない」などと発言した。都教委の調べに対し、教諭は理由などは説明していないという。

 一方、5月上旬から80日間、無断欠勤したとして17日、狛江市立狛江第五小学校の女性教諭(26)を懲戒免職にした。教諭は欠勤中、「やるべきことに手がつかず、どうすればいいのかわからなかった」という文書を学校に郵送したという。

http://www.asahi.com/articles/ASKBK5JFDKBKUTIL031.html

よくわからない。「別のクラスの女子生徒」が勝手に「授業中」の教室に入ってきたことに怒ったということ? それで、「女子生徒」は一応ちゃんと「授業」をやったわけだ。61歳の先生を責めるよりも、アドリブで「授業」をやっちゃった「女子生徒」を褒めるべきだろう。また、「不満を訴え」た「生徒4人」には、「女子生徒」に失礼だろうと叱ってやればよかった。

147 not 14.7

女性自身』の記事;

9歳の女の子、147kgの従姉妹に座られて死亡

10/17(火) 11:40配信 女性自身


フロリダ州・ペンサコーラで14日午後、9歳の女の子が窒息死するという事件が起こった。原因を作ったのは彼女の従姉妹にあたるヴェロニカ・ポージー(62)。

警察の報告書によると、ポージーは、デリカ・リンゼイちゃんの“制御不能な”行儀の悪さを叱るため、彼女の上に腰を下ろしたという。デリカちゃんは体重147kgのポージーのお尻の下で「息ができない」と訴えたが、ポージーは座り続けた。そろそろいいだろう、と立ち上がったところ、デリカちゃんはすでに意識を失ってしまっていた。ポージーは救急車を呼び、心肺蘇生を試みたが、小さな従姉妹が息を吹き返すことはなかった。

ポージーは殺人罪で逮捕されたが、同じ家に住み、デリカちゃんの養育をしていたグレイス・ジョーン・スミス(69)、ジェームズ・エドモンド・スミス(62)夫妻も虐待ネグレクトの容疑で逮捕された。夫婦は姪にあたるポージーを呼び出して、デリカちゃんの“躾”をさせていた。グレイス・ジョーンズは弁護士に「ポージーはデリカを定規と金属のパイプで叩いた後で、椅子にデリカを下敷きにして座った」と話しているという。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171017-00010004-jisin-soci

最初、この記事のタイトルだけ見て、どうして14.7kgに「座られて死亡」なの? と思った。そして、「従姉妹」というのも3歳か4歳なんだろうなと思った。しかし、タイトルをもう一度よく見ると、小数点はなく、「147kg」。取的クラス! そりゃ、取的の下敷きになったら、一たまりもないよ。そして、本文を読むと、さらに吃驚。「従姉妹」というのは62歳で、きょうだいに準ずるイトコというよりはオバ或いは大オバという方が相応しい。

さて、ここには「デリカ・リンゼイちゃん」の父親や母親は登場しない。「養育をしていた」という「グレイス・ジョーン・スミス(69)、ジェームズ・エドモンド・スミス(62)夫妻」の続柄が言及されていないのだが、オジ・オバに当たるのだろうか*7。この〈家族〉は微妙なバランスの上に成立していたのだろうけど、そのバランスも「147kg」によって一挙に崩れてしまったわけだ。

Depachika

Tamara Hinson*8Japan's food halls: the perfect place to pick up presents and picnics” https://www.theguardian.com/travel/2017/oct/15/japan-department-store-food-hall-fruits-cakes-foodie


日本の「デパ地下」は凄いという記事。「東京大丸」の地下*9が言及されているのだけど、タマラさんは「デパ地下」の魅力の全体を伝えていないともいえる。言及しているのはお菓子だけで、弁当やお惣菜は語っていないからだ。

何故、こんな記事が英国の新聞に出るのかといえば、倫敦の「ジャパン・センター」*10に「英国最初のデパ地下」が最近オープンしたことと関係があるようだ。

”The First State To Recognize A Third Gender

Jessica Testa “California Just Became The First State To Recognize A Third Genderhttps://www.buzzfeed.com/jtes/california-just-became-the-first-state-to-recognize-a-third


カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は10月15日、男女に加えて「第三の性」としての”nonbinary”としての身分証明書類の発行を可能にする法案署名した。今年の夏、オレゴン州陸運局は、男女に加えて、性別「X」の運転免許証の発行を可能にしたが、カリフォルニア州の場合は、運転免許証だけでなく出生証明書などのあらゆる個人身分証明において、「第三の性」の権利が確立されたことになる。また、今後、性別の変更手続きも簡略化される。ブラウン知事はこの法案に対する賛否を明らかにしていなかったので、署名するか否かが注目されていた。

See also


Jessica Testa “California Is Ready To Recognize A Third Gender. Is The Rest Of The Country?” https://www.buzzfeed.com/jtes/california-non-binary-gender-identity-recognition

Jessica Testa “California Just Got One Step Closer To Recognizing A Third Genderhttps://www.buzzfeed.com/jtes/california-just-got-one-step-closer-to-nonbinary-ids


印度の「第三の性」である「アラバニ」の権利については、例えば、


小暮哲夫「男でも女でもない「第三の性」認め支援 インド南部の州」http://www.asahi.com/international/update/0718/TKY200807180408.html (Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080721/1216572422


英国や濠太剌利におけるパスポートジェンダー・フリー化を巡っては、例えば、


James Meikle “Home Office considers gender-free UK passports” https://www.theguardian.com/uk/2011/sep/19/home-office-gender-free-passports


とか*11

或いは刑罰のパラドクス

朝日新聞』の記事;

テレ朝社員を強制性交容疑で逮捕 出所後また性的暴行

2017年10月16日12時32分


 マンションに侵入し、一人暮らしの女性に性的暴行を加えたとして、大阪府警は、元テレビ朝日社員で住所不定の無職岡部順一容疑者(55)=2002年に同社を懲戒解雇=を強制性交と住居侵入の疑いで逮捕したと16日明らかにした。岡部容疑者は13年前、強姦(ごうかん)罪などで懲役10年が確定し、その後出所していた。府警は他の事件にも関与していたとみて捜査している。

 捜査1課によると、岡部容疑者は7月20日未明、大阪市内のマンションの一室に侵入。女性(当時29)にタオルで目隠しをして両手を縛り、性的暴行を加えた疑いがある。大筋で容疑を認め、9月に逮捕されて強制性交罪などで起訴されたという。今月11日にも、近くの別のマンションで5月に就寝中だった住人女性(当時31)に暴行したとして強姦致傷容疑などで岡部容疑者を再逮捕。この事件については黙秘しているという。

 両事件のマンションはともにオートロックで、部屋の玄関は無施錠だった。7月20日の事件と同じマンションでは他の部屋でも無施錠の玄関から男が侵入して一人暮らしの女性が乱暴されそうになる事件があった。岡部容疑者が当時住んでいた場所から近いことなどから府警が関連を調べている。

 捜査関係者によると、岡部容疑者は02年に東京都内のマンションに侵入して就寝中の女性に暴行したなどとして、04年に強姦罪などで懲役10年の実刑判決が確定して服役。12年に出所していたという。

 今年7月施行の改正刑法強姦罪は、強制性交罪に名称が改められている。

http://www.asahi.com/articles/ASKBJ3CGZKBJPTIL003.html

テレ朝はこの男の軌跡を是非ともドラマ化すべきだよ。

さて、〈罪を償う〉という表現があるが、刑事政策の基本として、犯罪行為によって社会が被った損失を算定して、有罪者に対しては、それに見合った経済的損失を与えたり(罰金刑)、自由剥奪を行ったりするということがある。勿論、矯正という側面もある。一方では個人の内面における自由に抵触する虞があるとともに、他方では犯罪者が自発的に罪を認め・反省しない限り、矯正というのは機能しないのではないか。性犯罪の場合、再犯が多いという印象があるけれど、そもそも性犯罪者の多くは反省していないし、罪の意識さえないことも少なくないのでは? 有名人でいうと、某エコノミストとか、(不起訴になった)元TBS社員とか。反省もせず罪の意識さえないかも知れない犯罪者を判決に従って、何年間も刑務所に閉じ込めておくと、どんなことが起こるのか。表面的には、真摯に反省したふりをして、刑務官世間自己満足を誘うのかもしれない。しかし、実際のところ、自分は不当に自由を奪われている! というルサンティマンを蓄積しつつ、刑期満了の日までじっと耐えているのでは? 何が言いたいのかといえば、性犯罪者に対して判決を下し・それを執行するという正当な振る舞いが却って、性犯罪者の危険性を増大させて、社会で性犯罪が起こるリスクを増大させているという可能性もあるのではないかということだ。

岡部順一の生涯をドラマ化する場合、そのストーリーの中心は彼が刑務所の中でどのように暮らしていたのかに置かれるべきだろう。

*1http://youshofanclub.com/ https://twitter.com/YukariWatanabe See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171016/1508130214

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071110/1194708466 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080915/1221410828 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090202/1233555324 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090806/1249529743 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100129/1264744945 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100301/1267470265 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100629/1277809328 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100811/1281540825

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050622 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071110/1194708466 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100201/1264994513 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170908/1504849753

*4:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160407/1460055340 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160425/1461605260 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160526/1464283467 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160806/1470504908

*5:“Daphne Caruana Galizia: The Blogging Fury” http://www.politico.eu/list/politico-28-class-of-2017-ranking/daphne-caruana-galizia/ Also Juliette Garside “Malta car bomb kills Panama Papers journalist” https://www.theguardian.com/world/2017/oct/16/malta-car-bomb-kills-panama-papers-journalist

*6:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080617/1213698178 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101213/1292243637 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130616/1371350033 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130718/1374118541 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150121/1421810984 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160330/1459350685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160521/1463785571 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160601/1464787357 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160605/1465145960 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160807/1470575573 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160821/1471803952 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161009/1476018568 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161108/1478570553 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161109/1478667618 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170211/1486776024 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170331/1490933998 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170412/1491963239 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170512/1494560788 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170606/1496757864 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170807/1502114049 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170810/1502333689

*7:伯父・伯母である可能性が高いと思った。

*8http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141201/1417409678

*9:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170410/1491838397

*10https://www.japancentre.com/special/panton_street

*11:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110922/1316617708

2017-10-16

痔は?

承前*1

Susie Armitage “38 Things Not To Do On Your Period, According To Superstition” https://www.buzzfeed.com/susiearmitage/period-superstitions


世界各地で信じられている月経に関するタブー

ところで、以前にも書いたと思うのだが、月経に関するタブーの前提として、「血」一般の力に対する信仰というのがあるのではないか。日本において、「血」のタブー江戸時代に頂点に達して、女性の月の物のみならず、痔もタブーの対象となり、痔に罹った武士は登城を禁じられたという話を読んだ記憶があるのだが、例によって出典は憶えていない。世界各地で、痔に関するどんなタブーが存在しているのだろうか。或いは、痔に罹った従業員を出社停止にする企業というのはあるのだろうか。

「とかく殺しにくい世の中」(西村京太郎

中村真理子「戦争、日本人に向いていない 西村京太郎が自伝的作品」http://book.asahi.com/booknews/update/2017100600002.html


作家の西村京太郎*2が最近自伝『十五歳の戦争』を上梓したのだという。西村氏は敗戦の年の4月に陸軍幼年学校入学した。

さて、

新書では戦中戦後の日本の歩みと並行して、自身の作家生活を見つめ直す。

 松本清張『点と線』を読んで「これなら、自分にも書ける」と錯覚して、29歳で人事院を退職。しかしやっとデビューしても10年以上、売れない時期が続いた。転機は78年、十津川警部が活躍するトラベルミステリー『寝台特急ブルートレイン殺人事件』だった。

 「突然売れました。売れる前も後も同じように一生懸命書いていたのですから、なぜ売れたのかわかりません。時代に受け入れられたということでしょうか」

 戦争から小説へ質問を転じると笑顔に。「ミステリーの話は平和でいい」。年6度の取材旅行で12社分の小説を書くという作家生活を続けてきた。出版した本は500冊を超えた。「小説のストーリーを考えているときが一番楽しい」

 「1分あれば殺せます」。時刻表で1分のずれを探すという。平日と週末で入線するホームが変われば時差が生まれる。最近、地方の豪華な観光列車が増えているが、カシオペアなどの昔ながらの夜行列車が好きだった。「豪華な列車に乗ると『車内では殺さないでください』と車掌に言われるんですよ。こっちは車内で殺すために乗っているのにね」

 特急の窓が閉め切りになって、窓越しの殺人トリックが使えなくなった。スマートフォンは一瞬で最適な順路を検索してしまう。「とかく殺しにくい世の中になりました」

鉄道物でブレイクする以前(「売れる前」)の(誘拐物の)『消えた巨人軍』とか(孤島物の)『幻奇島』の印象が強かったので、何で鉄道物ばかりなの? とも思っていたのだが、そもそもの出発点が松本清張『点と線』*3だったのか。

点と線 (新潮文庫)

点と線 (新潮文庫)

ISBN:4195671140

幻奇島 (徳間文庫)

幻奇島 (徳間文庫)

お茶を飲んだ?

テレビ西日本報道

醒剤鑑定“陽性”から一転“陰性” 逮捕から12時間後 女性を釈放 福岡県

10/16(月) 12:00配信 TNCテレビ西日本


覚醒剤の簡易鑑定で陽性反応が出たため、15日警察に逮捕された女性が、その後の詳しい鑑定で陰性反応が出たため、逮捕からおよそ12時間後に釈放されました。

警察によりますと、14日夜、福岡市博多区月隈の路上で、警察が男女2人を職務質問したところ、手が震えるなど不審な点があったため、覚醒剤の簡易鑑定を行いました。

その結果、いずれも陽性反応が出たため、15日、住所不定・職業不詳の大山広明容疑者(51)と37歳の女性を覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕しました。

しかし、その後、科学捜査研究所が女性の尿を詳しく鑑定したところ、覚醒剤の反応が出なかったため、警察は逮捕からおよそ12時間後の16日午前1時40分ごろ、女性を釈放しました。

警察は、「陽性反応が出た原因を詳しく解明する」としています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000002-tncv-l40

まあかつては「お茶」から「覚醒剤の陽性反応が出た」こともあったので*4、「陽性反応」が「陰性」になったとしても不思議はないとはいえる。

また、


園田寿「お茶から覚せい剤はないことではない」http://bylines.news.yahoo.co.jp/sonodahisashi/20161221-00065722/


*5

限りなく東名に近い中央高速

朝日新聞』の記事;

大麻所持の疑いで男2人を逮捕、高尾山栽培か 警視庁

2017年10月16日11時45分

 自宅で大麻を所持していたとして、警視庁は16日、東京都立川市西砂町1丁目、会社員芳賀厚博(34)と東京都福生市福生、自称デザイナー小栗基弘(41)の両容疑者大麻取締法違反(営利目的所持)などの疑いで現行犯逮捕したと発表した。高尾山ふもとの大麻栽培現場に2人が出入りするのを確認しており、同法違反(栽培)の容疑でも調べる。

 高尾署によると逮捕容疑は、12日にそれぞれの自宅で乾燥大麻を所持していたというもの。芳賀容疑者は「弁護士に相談して話したい」、小栗容疑者は「間違いありません」と述べているという。

 4月ごろ「高尾山大麻栽培している人がいる」と情報提供があり、東京都八王子市高尾山ふもとの山林で大麻50株以上を発見。2人が出入りしていたことから捜査を進めていた。

 大麻が育てられていた現場は山道から離れており、地元の人でも立ち入らない場所だという。高尾山は都心に近く、手軽に登れる山として人気。2007年にミシュランの旅行ガイドで三つ星観光地と評価された。

http://www.asahi.com/articles/ASKBJ3JJ5KBJUTIL01C.html

最近、都心で働きながら田舎暮らしをするなら、八王子市とかあきる野市とか青梅市とかがいいんじゃないかと書いたのだが*6、勿論高尾山*7の麓からでも都心には通勤できる。記事の最後のパラグラフが「高尾山」のPRになっていて、思わず笑ってしまった。そして、小栗さんという「自称デザイナー」の方は福生市在住。福生には、まだ村上龍の『限りなく透明に近いブルー』的な世界があるのかしらとも思ったのだった*8

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

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Unreliable narratorなど

承前*9

渡辺由佳里*10カズオ・イシグロの「信頼できない語り手」とは 」http://www.newsweekjapan.jp/watanabe/2017/10/post-36.php


カズオ・イシグロノーベル文学賞受賞を巡って。

曰く、

ノーベル文学賞を与えたスウェーデンアカデミーは、イシグロについて「強い感情的な力を持つ小説を通し、世界と繋がっているという我々の幻想に潜む深淵を暴いた」作家と説明した。

それはどういう意味なのだろうか?

イシグロの作品は「信頼できない語り手(unreliable narrator)」で知られている。つまり、語り手自身が自分の人生や自分を取り囲む世界についてかならずしも真実を語っていないのだ。現実から目を背けている場合もあれば、現実を知らされていない場合もある。

だが、読者が小説を読み解くときには、語り手の視点に頼るしかない。物語が進むにつれ、馴染みある日常世界の下に隠されていた暗い深淵のような真実が顕わになってくる。そこで、読者は、語り手とともに強い感情に揺すぶられる。

浮世の画家』と『日の名残り』はイシグロ自身が何度か語っているように、設定こそ違うが「無駄にした人生」をテーマにした同様の作品である。前者はアーティストとしての人生、後者は執事としての職業人生と愛や結婚という個人的な人生の両方だ。どちらの語り手も、手遅れになるまで現実から目を背けてきたことに気付かされる。「暗い深淵」をさらに鮮やかに描いたのが『わたしを離さないで』だ。主人公が知る強烈な現実に、読者は足元をすくわれたような目眩いと絶望を感じさせられる。

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)

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日の名残り (中公文庫)

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わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

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イシグロ自身が語っているように、私たちは誰もが「信頼できない語り手」といえるだろう*11。ここで、超越的/内在的、超越的/超越論的という哲学用語を導入してみたい誘惑に駆られるのだが、私たちの知覚能力や思考能力や倫理的資質がいくら優れていたとしても「信頼できない語り手」でしかないのは、偏に私たちが〈世界内存在*12であるからだろう。また、身体的な存在であること。また、映画における(ナレーションではない)オフ・ヴォイス。例えば王家衛*13の『恋する惑星重慶森林)』や『天使の涙(堕落天使)』。

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天使の涙 [DVD]

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さて、渡辺さんのテクストに戻って、「ノーベル文学賞」の特質について語っている部分を引用する;

ところで、ノーベル賞のたびに日本のメディア村上春樹を話題にする。「村上春樹が受賞するチャンスは?」という質問もよく受ける。だが、意外性を重んじるアカデミーのことを考えると、日本が騒げば騒ぐほど受賞は遠ざかるような気がしてならない。

よく誤解されていることだが、ノーベル文学賞は、文芸賞として権威があるブッカー賞などとは異なり、「最も優れた小説」に与えられるものではない。「文学の分野において理念をもって創作し、最も傑出した作品を創作した人物」が対象であり、「世界で最も優れた作家」でもない。

これまで重視されてきたのは「理念」の部分だ。そこで、社会的あるいは政治的な要素が反映した選択になりがちだ。最高峰の文学者や文芸小説家が集まって「最も優れた小説家」を選ぶのであれば、異なる選択になるだろう。

また、アカデミーの体質なのか、正統派の文芸作家や人気作家よりも意外性を重んじているように感じる。

過去10年間の受賞者の国籍は、フランスドイツペルースウェーデン中国カナダフランスベラルーシアメリカとほとんど重ならない。

アメリカ人の受賞者にしても、社会性と意外性を感じる。1993年のトニ・モリソンは露骨な性表現や人種差別の内容で一時期著作が禁書扱いになった黒人作家であり、昨年はミュージシャンのボブ・ディランだった。

に昨年のディランの選択は論争を引き起こした。ミュージシャンとしてのディランの才能と達成は議論の余地はないが、詩人として選ぶなら、同等の評価を得ているミュージシャンの候補は山ほどいる。

たとえば回想録『ジャスト・キッズ』で全米図書賞を受賞したパティ・スミスや映画『いちご白書』の主題歌「サークルゲーム」を作詞作曲したジョニ・ミッチェルなど、長年にわたって文学的な才能や社会性を評価されてきた女性ミュージシャンだ。

いちご白書

いちご白書

そして、再びイシグロ;

イシグロの選択は本人にとっても意外だったが、それは、彼が正統派の作家だからだ。

イシグロの作品は、近年の受賞者の作品と比べると読みやすく、読者の感情に直接訴えかける。また、文芸の世界ではジャンル小説が軽く扱われる傾向があるが、イシグロは、ジャンル小説とみなされている犯罪小説、SF、ファンタジーといった異なるジャンルに挑戦してきた。作品は映画化もされており、文芸小説としては大衆小説に近い人気を持つ。特に政治的な作品はなく、一般人がふつうに楽しめる小説を書く作家である。

See also

籏智広太*14カズオ・イシグロさんが「カツオノドグロ」に見えてしまった人たち」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/isono

山光瑛美*15ノーベル賞作家カズオ・イシグロさん 実はロックスターを夢見ていた"修行"時代」https://www.buzzfeed.com/jp/eimiyamamitsu/kazuo-ishiguro

AFP-Jiji “Kazuo Ishiguro: Social worker turned Nobel Prize winner” https://www.japantimes.co.jp/culture/2017/10/06/books/kazuo-ishiguro-social-worker-turned-nobel-prize-winner/

Kyodo, Jiji & AFP-Jiji “Nagasaki rejoices over native son Ishiguro’s winning of Nobel Prize in literature” https://www.japantimes.co.jp/news/2017/10/06/national/nagasaki-rejoices-native-son-ishiguros-winning-nobel-prize-literature/

OS also accused

ハーヴェイ・ワインスタイン事件に言及するのは初めて。

『女子SPA!』の記事;

2017.10.12 エンタメ,ニュース

セクハラ30年でハリウッドの大物が解雇に!アンジー、グウィネスも被害者


 ハリウッドの大物プロデューサーとして数々の名作を世に送り出してきたハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、女優や会社の女性スタッフに対するセクハラ行為で告発された。

恋におちたシェイクスピア』『英国王のスピーチ』など、数々のアカデミー賞受賞作を送り出しているワインスタインだが、ニューヨーク・タイムズ紙(以下NYT)は先日、ワインスタインが30年間に渡り少なくとも8人の女性に対してセクハラ行為を行っていたという疑惑を報じた。

 報道後、ワインスタインは過去に女性の同僚に対して不適切な態度を取ったことを認めると共に、「苦痛」を与えていたことを謝罪するコメントを出した。

「過去における私の同僚に対する行動が多くの苦痛を与えていたことを認識していますし、それに対して心からお詫び申し上げます」

 今回の不祥事により、ワインスタインは弟ボブと2005年に創設したワインスタイン・カンパニーから解雇された。

 一方で、NYTが報じたセクハラ疑惑を否定し、NYTに対して法的措置を取る構えである意向を示しているワインスタイン。しかし、NYT以外の主要メディアもこの問題を大きく取り上げ、女優達からの告発も続いている。

「ある日ワインスタインに呼び出され、ホテルの部屋でマッサージするよう強要された」 といった生々しい証言が女優達から続々出てきているという。

Here are the stories of some of the actresses who have accused Harvey Weinstein of sexual harassment https://t.co/evdl657zEt

The New York Times (@nytimes) 2017年10月11日

https://twitter.com/nytimes/status/917940837555884032?ref_src=twsrc%5Etfw

 セクハラを受けたとされる女優の中には、グウィネス・パルトロウアンジェリーナ・ジョリーなどトップ女優達の名前も含まれている。


「言語道断」「弁解の余地なし」スターたちが怒りの声明

 これまでに数多くのハリウッド作品でワインスタインと一緒に仕事していたメリル・ストリープ(68)。ワインスタイン・カンパニーによる『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した際には、ワインスタインを「神」だと称えていたが、今回のセクハラ疑惑を「言語道断」と非難セクハラの現場を目撃したことはないとしながら、ワインスタインの行動を公に訴えた女性たちを称賛している。

「この事件を公にした勇気ある女性たちこそ私たちのヒーローです。一つはっきりさせておきたいことは、皆が知っていたということではないことです」

「これらの不正行為に関して私は知りませんでした。女優や同僚との金銭解決についても知りませんでした。彼がホテルやバスルームでミーティングの場を設けていたこと、その他の不適切で威圧的な行為も知りませんでした」

「彼の行為は許されませんが、権力乱用は珍しくありません。勇気ある人の声がメディアに届くことでゆくゆくは状況が変わることでしょう」

 これまでワインスタインと共に仕事をし、20年来の知人であるジョージ・クルーニーも、セクハラ行為を自ら目にしたことはないものの「弁解の余地はない」として次のように述べた。

George Clooney Slams Harvey Weinstein in Wake of ‘Indefensible’ Sexual Misconduct Allegations https://t.co/Pia3rOuv4k

— People (@people) 2017年10月10日

https://twitter.com/people/status/917633733766926336?ref_src=twsrc%5Etfw

「役を貰うためにワインスタインと寝たっていう女優の話は確かに聞いたことがあるよ。そんなの女優の名を汚す下品極まりない行為だよ。でもそんなの単なる噂に過ぎないと気にもとめていなかった」

「でも8人の女性たちと示談に持ち込んでいたっていう話があるよね。こんなの今まで聞いたことがないよ。見過ごすわけにはいかないし、絶対に許すべきではないね」

「重要なのは被害を受けた女性たちが仕事を失う恐れなしに、安心して打ち明けられるような環境を作っていくこと」

「そして権力が乱用されるべきでないという警告だ。そんなことをしたら公共の場で暴露され、恥をさらされ、起訴されることもあるってこと」

 オスカー女優のケイト・ウィンスレットも怒りをあらわすとともに、被害者の女性たちを支持するコメントを寄せた。

「この女性達にとって、この時とそして今後もずっとトラウマとなる経験であることは間違いないでしょう。私は彼女たちの勇気ある行動を受け入れ賞賛したい。私はこれからこういった不正行為を明らかにしていく人々を全力でサポートするわ」

<TEXT/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

https://joshi-spa.jp/769129

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

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さらに、オリヴァー・ストーンの疑惑も浮かんできた。

日刊スポーツ』の記事;

,

今度はオリバー・ストーン監督にセクハラ疑惑が浮上

記事提供:日刊スポーツ

2017年10月15日


 数多くのアカデミー賞作品を世に送り出してきたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)のセクハラ疑惑で揺れる中、今度は巨匠オリバー・ストーン監督(71)にセクハラ疑惑が浮上した。

 ストーン監督は30年間に渡って女優やモデルらにセクハラ行為をしてきたことが米ニューヨーク・タイムズ紙の記事で暴かれたワインスタイン氏を擁護するコメントをフェイスブックに掲載したことが発端で、元プレイメイトで女優としても活躍するキャリー・スティーブンス(48)からSNSで「胸を触られた」と過去のセクハラを暴露された。「ストーン監督が「JFK」を撮っていたころ、パーティー会場で帰り際に握手の代わりに胸を触ってきた」と明かした。ストーン監督は5年前にも映画のプロモーション中に女優サルマ・ハエックの胸を鷲掴みにしたことがあるだけに、これをきっかけにワインスタイン氏同様に新たなセクハラ行為が浮上する可能性もある。ワインスタイン氏の一連の報道をきっかけに米英の警察当局の捜査を開始したと伝えられており、ストーン監督自身も今後は捜査の対象となる可能性もあると米メディアは伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01710158738.html

オリヴァー・ストーンについては、「主観的正義感を空回りさせて陰謀理論にはまってしまうようなサヨク御用達の映画作家だという偏見があって、あまり好きではなかったのだけれど、『ブッシュ』がけっこう面白かったので、少しは見直したのだった」と書いたことがある*16。今回の疑惑も「陰謀理論」天こ盛りで映画化すべきだよ。

ブッシュ [DVD]

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See also


Kate Feldman “Former Playboy Playmate Carrie Stevens accuses Oliver Stone of sexual assault after director defends Harvey Weinstein” http://www.nydailynews.com/entertainment/playboy-playmate-accuses-oliver-stone-sexual-assault-article-1.3559353

Gwilym Mumford “Oliver Stone accused of groping by former Playboy model” https://www.theguardian.com/film/2017/oct/14/oliver-stone-accused-of-groping-by-carrie-stevens-playboy-model

2012年の中傷

承前*17

「「放送大学学長はバカ。江本正志氏=矢吹樹=立派な学歴保有者」」http://wind.ap.teacup.com/ippo-nifo/1258.html


群馬大学を「懲戒解雇」になった先生の2012年における武勇伝。「放送大学」を罵倒していたあ、放送大学の「学長」が降臨し、人肉捜査が自らに及ぶと慌ててツイートを削除してとんずら。まあ、本人はそれは自分ではないと主張しているらしいけれど。それにしても、私自身の世間知らずぶりにも呆れてしまう。今の今まで、そういう経緯は知らなかった。群馬大学といえば、この頃はまだ火山活動も終熄していなかったか。

あ、名前出しちゃった。

真白/白たへ

時間論 他二篇 (岩波文庫)

時間論 他二篇 (岩波文庫)

九鬼周造文学形而上学」(in 小浜善信編『時間論』*18、pp.115-172)に、『万葉集』から山部赤人

田児の浦ゆ打出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪はふりける

が引用されている(p.140)。一瞬、「白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ」じゃなかったっけと思い、その瞬間、私の憶えていたのは、『新古今集*19に収録されたヴァージョンだったのだということに気づいた。

田子の浦にうち出でてみれば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ

また、直接、『新古今集』を読んで憶えたのではなく、多分『百人一首*20を通じて憶えていたのだと思う。藤原定家がチョイスしたのは新古今ヴァージョンの方だったので*21

新訂 新古今和歌集 (岩波文庫)

新訂 新古今和歌集 (岩波文庫)

百人一首 (新潮文庫 あ 6-1)

百人一首 (新潮文庫 あ 6-1)

さて、小浜氏の「文学形而上学」「注解」によると、この歌は「雄大、素朴を特徴とする男性的な歌風(いわゆる「益荒男振り」の『万葉集』と、繊細、幽玄を特徴とする女性的な歌風(いわゆる「手弱女振り」)の『新古今和歌集』における歌風の違いを考えるのに格好の一首と言われる」のだという(p.312)。

「真白」と「白たへ」のほかに、『万葉』ヴァージョンと『新古今』ヴァージョンの違いは、「ゆ」か「に」かということ。「ゆ」という助詞を見ると、ああ『万葉』なんだなと思ってしまう。末尾が過去の出来事の想起或いは過去の出来事の結果の(現在への)残存を意味する「ける」(けり)か、それとも現在進行形的な「つつ」か。また、「田児の浦」か「田子の浦」か*22

*1http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171009/1507571732

*2:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E4%BA%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E4%BA%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C%E4%B8%80%E8%A6%A7 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100912/1284271984

*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080209/1202575426 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080211/1202704757

*4:「ASKAさん「お茶を採尿カップに」 警視庁説明http://www.asahi.com/articles/ASJDM61S7JDMUTIL04D.html Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161220/1482240055

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161222/1482371831

*6http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171013/1507853922

*7:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170207/1486476779 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487907421

*8:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091001/1254415874

*9http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171006/1507216381

*10http://youshofanclub.com/ https://twitter.com/YukariWatanabe

*11:See https://www.theguardian.com/books/live/2015/jan/16/kazuo-ishiguro-webchat-the-buried-giant-the-unconsoled?page=with:block-54be5610e4b0afcea6f4968c#block-54be5610e4b0afcea6f4968c

*12キング・クリムゾン的に言えば、Earthbound? See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060929/1159497317 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060930/1159584533 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080215/1203101413 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091015/1255630063

Earthbound

Earthbound

*13:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20051230/1135913094 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060106/1136516558 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071115/1195100485 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080521/1211335728 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080904/1220538100 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090206/1233886285 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090511/1242021167 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100705/1278256021 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110401/1301629766 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110403/1301810026 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110703/1309710487 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110730/1311999717 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110731/1312137007 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110823/1314112677 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120302/1330694362 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130605/1370445336 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140929/1412004888 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160113/1452654924 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160120/1453259012 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160525/1464104050 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170424/1493002300 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170428/1493357197

*14:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487910099 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170226/1488077743 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170228/1488291005 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170303/1488508478 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170305/1488726602 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170306/1488817967 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170308/1488946981 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170309/1489024533 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170310/1489109908 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170406/1491451136 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170518/1495124746 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170602/1496371973 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170808/1502206282 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170828/1503891141 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170901/1504234324 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170915/1505482432

*15:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161101/1478009976 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161101/1478018802 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170525/1495678803 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170919/1505815460 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171011/1507730436

*16http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131009/1381348641

*17http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171011/1507736055 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171012/1507777563

*18:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170921/1505965976

*19:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060530/1148955897 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060531/1149041720 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070125/1169693531 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080828/1219900795 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090213/1234550817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100526/1274812895 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161126/1480171080

*20:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060816/1155720089 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160104/1451930756

*21:See eg. 長岡京小倉山荘「田子の浦に うち出(い)でてみれば 白妙(しろたへ)の 富士の高嶺(たかね)に雪は降りつつ」http://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/004.html

*22:「田子の浦に or 田子の浦ゆ ?」http://wakaotazunete.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/or-3211.html ここでは、『万葉』ヴァージョンが『新古今』ヴァージョンに引き摺られて、「田子の浦ゆ」になっている。

2017-10-14

「棄権」の話から

朝日新聞』の記事;

大学スポーツと学業の両立は? 苦渋の棄権が投じた一石

編集委員

2017年10月14日09時56分

 今季の関西学生アメリカンフットボールリーグ3部で、9月9日土曜日の試合に「兵庫医大1―0大阪芸大」という記録がある。

 大阪芸大の棄権だ。

 「うちは土曜も夕方まで授業があるので」と、岡田邦彦監督は説明する。去年までは主に日曜祝日に試合があり、土曜は1、2試合で、教員も学生も「それくらいなら」と授業を欠席した。それが、今季はリーグ側が競技場確保に苦心する中、全5試合が土曜になってしまった。

 5日分の授業全部を欠席はできない。交代で試合をしようにも、部員は約20人。初心者の1年生を出すと大けがにもつながる。やむなく9月の初戦と大事な実習が重なる12月の最終戦を棄権、残り3試合に万全を期すことにした。

 50年の部の歴史で初の棄権だそうだ。「かつては運動部の学生は練習や試合優先が当然だったが、今は違う。引退後のセカンドキャリアを考えれば、本当の意味で社会に通用する人間を育てないといけない」と、岡田監督は決断の理由を話した。

 競技と学業をどう両立させるか。これは特別な大学の、小さな部に限られた問題ではない。神宮球場が空く平日の開催が伝統となっている東都大学野球をはじめ、週末は競技場の借用料が高い事情などもあり、授業がある平日に設定されるリーグ、大会は少なくない。両立させたい学生は授業を受ける権利が奪われ、スポーツだけをしていればいいという学生は学業への意識がさらに遠のくことになる。

 今、大学スポーツは変革が模索されている。スポーツ庁は、競技を横断して統率する組織である全米大学体育協会(NCAA)をモデルに、2018年度中に「日本版NCAA」の創設を予定する*1

 収益アップを含めた大学スポーツ振興を目指す制度設計だが、その役割としてまずは安全性の向上と、学生アスリートの学業充実への体制作りが先決と位置づけられている。13日には大学、競技団体関係者らが集まり、学業充実に向けた課題の洗い出しが行われ、競技連盟との連携のほか、中高の段階から指導者、保護者に共通理解を持ってもらう必要性などが挙がった。

 学生と監督が悩んだ末の大阪芸大アメフト部の決断は、大学スポーツの在り方に一石を投じている。(編集委員

http://www.asahi.com/articles/ASKBF5GQHKBFUTQP019.html

先ずこの記事の著者表示が凄い! と言っておこう。「編集委員」っていったい誰なんだよ?

ただ、記事の内容は面白かった。というか、私たちが若かった頃だと、こういうことが問題になったかどうかということを思った。私たちよりさらに上の世代だけれど、例えば駒澤大学時代の中畑清が部活のために授業に出られないことを悩んだことがあったのだろうか。ちょっと前に、大学の野球部が「東都大学」で優勝して、その祝勝会のために大学キャンパスとその周辺がカオス状態になったということを書いた*2。上の記事にもあるように、「東都大学」の場合、試合はだいたい平日にある。特にリーグの後半になると、休講への圧力が高まってきて、試合のある日に授業を断行する先生を巡っては、この非常時にのうのうと授業をやるなんて愛校心が欠如しているんじゃないかという非難の雰囲気が醸し出されていたのだった。

さて、この「 競技と学業をどう両立させるか」というのは、就職活動と学業をどう両立させるか、学生運動と学業をどう両立させるかというふうな変奏で議論することも可能だろう。

今年の夏に山口県の某高校野球部監督が「文武両道はありえない」と発言し、それに対する賛否の論争が暑い夏の日をさらに過熱させたということがあったのだが*3、賛否というよりも、より根本的なところ、或いは多くの人にとってはどうでもいいところが疑問だったのだ。すなわち、そもそも「文武両道」という表現は適切なのかどうかということ。江戸時代じゃないんだからさ。「武」の目的とは何か。究極的には相手を殺すことということなるだろう。少なくとも、江戸時代の武士ならそういう覚悟をしていた筈だ。しかし、スポーツの目的はそうではない。まあ英語のsportが元々気晴らしとか娯楽といった意味であり、スポーツは遊ぶ(play)ものだということはあるのだけれど、実際に(野球を含む)多くのスポーツにおいて行われているのは(模擬的な)戦争ではなく競争である。レスリングやボクシングのような格闘技は、まあ象徴的・儀礼的な意味で「武」ということはできるだろう。しかし、それ以外のスポーツは「武」ではないよ。ところで、日本における野球が必要以上に「武」的で殺伐としているようにみえるのは、翻訳のマジック故かもしれない。outを「死」と訳すとか。或いは併殺とか封殺とか。

クサフグ

朝日新聞』の記事;

フグの群れ、住宅地の川に エサ求め遡上? 福岡

2017年10月14日09時53分


 福岡市東区の住宅地を流れる香椎川に30匹を超すフグの群れが現れた。橋の上から泳ぐ姿がはっきりと見え、近所の人たちから驚きの声が上がっている。

 体長20センチほどで、九州大農学部の望岡典隆准教授によると、クサフグとみられる。エサを求め、博多湾から800メートル以上も川をさかのぼってきたらしい。

 近所の女性は「30年以上ここに住んでいるけど、フグを見るのは初めてです」。驚きながらも、思わぬ「福到来」に表情をほころばせていた。

http://www.asahi.com/articles/ASKBF5V8GKBFTIPE02N.html

Wikipediaには、

皮膚は、背中は暗緑褐色で丸い小白点があり、腹面は白く、胸鰭上部と背鰭の付け根には黒色斑がある。小さな棘もある。 分布は、北海道道南から沖縄までの沿岸、朝鮮半島南部中国大陸南部など。浅い岩礁・砂地・汽水域に多く生息する。 時には河川下流域にも出現し、ほぼ塩分濃度のない真水の河川中流域まで遡上する事もあり、アユの友釣りに掛かることがある。この行動についてはまだ謎が多いが体についた寄生虫を退治するためと考えられている。フグは体に鱗を持たないため細菌に弱くそのため真水に入ると出てくる粘液とともに体についた細菌をはがしていると考えられている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%B0

と書かれているけれど、特に出典は記されていない。

クサフグ」は、ほかのトラフグなどの河豚*4と同様に「テトロドトキシン」を有している*5

老人会

齊藤貴義「インターネット老人会境界はどこか?」http://hatebu.me/entry/2017/10/12/170650


曰く、

インターネット老人会ハッシュタグが今も活況です*6

しかしFlash全盛の頃をインターネット老人会と呼ぶ人もいて少し違和感を感じます。その頃は既に普及期だったのではないかと。NCSA Mosaicを使っていた人々を老人会と呼ぶ人々もいますが、それは逆に狭義すぎるように思います。

1996年〜2002年頃にパソコン通信インターネットを使っていた人々をインターネット老人と呼ぶのが一番妥当であるように思っています。

要するに、Windows 95のユーザーだった人ということか。或いは「パソコン通信」と「インターネット」の狭間を経験した人というか。

そういえば、20131年に、

(前略)川上善郎、川浦康至、池田謙一、古川良治『電子ネットワーキングの社会心理』(誠信書房)が刊行されたのは1993年で、ここで謂う「電子ネットワーキング」もインターネットではなくて「パソコン通信」における「ネットワーキング」なのだが、この年はきゃりーぱみゅぱみゅが生まれた年だ。

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130507/1367932532

ということを書いていたのだった。

90年代からネットを使ったりホームページを作っていた同世代人なら体験したり知っているであろう「今となってはニッチとなったキーワード」を書き出してみました(インパクなどメジャーすぎるキーワードは除いています)。ここにあるキーワードをほとんど知っているならば、インターネット老人であるように思います。

ということで、ずらっと列挙されているのだが、〈黒木掲示板〉というのも加えてほしいなと思った*7

何れにせよ、ネット世界は敬老精神が欠如した世界だということはいえるわけだけど。

サンポール

「希塩酸はトイレ用の洗剤にも使われていたと思うけれど、さっきからそのブランド名が思い出せない!」と書いたのですが*8

BUNTEN*9 2017/10/14 03:54

サンポール塩酸を含んでいます。http://www.kincho.co.jp/seihin/seibun/sanpoll.html

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171013/1507913633#c1507920866

そうそう。どうもありがとうございました。思い出そうとして、キンチョールじゃなくって何だっけ? というところで足踏みしていたのでした。

或いはIKEA

朝吹真理子*10「めざましい青色に惹かれて」http://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2017092843371.html


曰く、

好きな色はなにかたずねられると、「ブルーシートの青」だとこたえている。合成樹脂繊維を加工してつくられた強靱(きょうじん)な一枚の布。あらゆるところでみられる、安価で軽量な布。道ばたに敷いたり、雨漏りを防いだり、土砂を覆ったり、事件が起きたときには、隠す布としても用いられる。忍者が使う隠遁(いんとん)術の布と違って、ブルーシートは、布のむこうに何かある、ということがすぐにわかる。遠くからでもすぐにわかるほど強烈に青い。空や海の色に近く、景観を損ねないことで青の顔料が選ばれたと読んだことがあるが、都会、山川草木、海浜、いずれの場所であっても、なじんでいるのをみたことがない。空を模しているとは思えない、異様な青さだと思う。

 花見のころになると、公園のいたるところにブルーシートが敷かれている。桜をもっと愛(め)でられるように筵(むしろ)や緋毛氈(ひもうせん)を敷いてほしいという声をきく。その気持ちはよくわかる。それでも、私は人工色のめざましい青が、春の日射(ひざ)しのなか唐突にあらわれるのも好きだ。ブルーシートの青さに惹(ひ)かれているのは、自然を模しながらも自然界から切り離された色に出くわしてしまう驚きにある気がしている。何度みても戸惑う。目の前にぶつかってくるような色をしている。摩耗して染まっていない白い繊維が飛び出ているさま、フェンスに吊(つる)されたブルーシートが風に揺れるとき、縒(よ)りの強そうなごわついた音をたてて、光に反射しているのも、美しいと思う。

或いはIKEAのバッグの青。中沢新一*11が(たしか)『野ウサギの走り』に所収のテクストでイヴ・クラインに引っかけて「青」のネガティヴ性を論じていたけれど、「クライン・ブルー」*12とは意外に近いに拘らず、やはり対極に位置している「青」といえるか。

野ウサギの走り (中公文庫)

野ウサギの走り (中公文庫)

*1:See eg. 「(社説)大学スポーツ 改革に求められる視点」http://www.asahi.com/articles/DA3S12906882.html

*2http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170917/1505661258

*3:See eg. 「「文武両道などあり得ない」偏差値36甲子園初出場監督の持論に武井壮が噛み付く」https://www.j-cast.com/2017/08/18306219.html?p=all キャリコネ編集部「武井壮甲子園スパルタ監督の「文武両道はありえない」に猛反論! 「人生はスポーツ、勉強、性格などの総合点で決まる」」https://news.careerconnection.jp/?p=39522高校野球の「文武両道あり得ない」発言に賛否。“外野”に求められる正しい姿勢とは?」https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170823-35689458-citrus 小林哲夫 「野球強豪校はなぜ“文武両道”を敵視するのか ― ブラック部活と高校野球を考える」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170818-00010002-binsider-bus_all

*4:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070320/1174359049 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150302/1425312890 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160401/1459516867 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160530/1464630864 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160630/1467252271 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160806/1470492370 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170427/1493263946

*5厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html

*6https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%80%81%E4%BA%BA%E4%BC%9A

*7:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080122/1201025913

*8http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171013/1507913633

*9http://d.hatena.ne.jp/BUNTEN/

*10:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130807/1375834005

*11:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050824 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070427/1177654470 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070911/1189437787 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080228/1204212786 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080809/1218252114 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080916/1221544195 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090221/1235199344 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091120/1258696685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100206/1265435465 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100426/1272257624 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100518/1274146122 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101118/1290096150 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110102/1293961283 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110703/1309699073 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110829/1314543718 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110901/1314899481 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111004/1317691812 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130311/1362963510 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130408/1365352666 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130924/1380045500 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131116/1384584256 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131218/1387381317 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140110/1389361639 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170330/1490886243

*12:See eg. “International Klein Blue” http://facweb.cs.depaul.edu/sgrais/international_klein_blue.htm https://en.wikipedia.org/wiki/International_Klein_Blue 間借成太「青に惹かれ自分だけの青を作った男/フランス芸術家イヴ・クラインhttps://matome.naver.jp/odai/2137914489185126901

2017-10-13

「天宮」地球

Michael Slezak “Tiangong-1: Chinese space station will crash to Earth within months” https://www.theguardian.com/science/2017/oct/13/tiangong-1-chinese-space-station-will-crash-to-earth-within-months


中国2011年に初の宇宙ステーション「天宮1号」を打ち上げているが*1、「天宮」は2016年9月頃から制御不能となっており、2017年10月から2018年4月までの間の何時かに大気圏内に再突入し、地球に激突すると言われてきた*2。 しかしながら、最近の観測によると、地球激突は数か月早くなる見込みだという。「 天宮1号」の重さは8.5頓だが、大気圏再突入の際に殆どは燃えてしまい、燃え残りとして地表に激突するのは100kg程度であるという。

過去の宇宙船地球激突について。蘇聯と米国

In 1991 the Soviet Union’s 20-tonne Salyut 7 space station crashed to Earth while still docked to another 20-tonne spacecraft called Cosmos 1686. They broke up over Argentina, scattering debris over the town of Capitán Bermúdez*3.

Nasa’s enormous 77-tonne Skylab space station came hurtling to Earth in an almost completely uncontrolled descent in 1979, with some large pieces landing outside Perth in Western Australia*4.

「黒老外」

Benjamin Haas “China's WeChat app translates 'black foreigner' to N-word” https://www.theguardian.com/world/2017/oct/13/chinas-wechat-app-translates-black-foreigner-to-n-word


中国の「微信(WeChat)」の翻訳アプリで、「黒老外」と入力すると、Niggerという英訳が出力されるということが起きた。

WeChat, which has almost 900 million users, blamed the use of the racial slur on an error in the artificial intelligence software that translates between Chinese and English.

The issue was first noticed by an American living in Shanghai, Ann James, when her friend discussed being late in Chinese in a group chat. James used WeChat’s built-in translation feature, which produced the message: “The nigger is late.”

“If you’re a black person in China, you’ve come up against some craziness,” James told the news website Sixth Tone, adding that she is frequently touched and photographed in public. “I know there’s a lot of curiosity and a lot of ignorance about black people.”*5

In subsequent tests, users found the app used the racial slur almost exclusively in negative contexts, including with the words late, lazy, and thief. But in many neutral sentences the word – hei laowai in Chinese – was translated into English as its literal meaning of “black foreigner”.

“We’re very sorry for the inappropriate translation,” a WeChat spokesman told local media. “After receiving users’ feedback, we immediately fixed the problem.” Tests by the Guardian showed the translation software had been retooled and no longer produced racial slurs.

Last year a television advert for laundry detergent showed a black man covered in paint going into a washing machine and coming out as an sparkling Asian man. The video went viral around the world and caused outrage for its insensitive messaging*6.

Over the summer China’s state news agency published a video during a border standoff with India featuring an offensive parody of a Sikh man, complete with a turban and fake beard*7.

かなり前の話だが、2007年に広州の家具製造会社が家具の色を表示するラベルでdark brownとすべきところをnigger-brownという表現を使ってしまったということがあった*8。最近だと、「小米」幹部による日本差別発言による炎上

See also


WeChat in Racism Storm, Translates 'Black Foreigner' into N-Word” http://www.thatsmags.com/shenzhen/post/20888/wechat-translates-black-foreigner-into-n-word

“UPDATE: WeChat Removes Offensive Translation, Apologizes” http://www.thatsmags.com/shanghai/post/20893/update-wechat-removes-offensive-translation-apologizes

消防車

朝日新聞』の記事;

塩酸こぼれ児童約10人が目などに痛み 福岡の小学校

2017年10月13日13時28分

 13日午後0時半ごろ、福岡市南区の市立長住小学校から「10人程度が目の痛みを訴えている」と119番通報があった。同小や福岡県警によると、理科の実験中に塩酸が机の上にこぼれ、約10人の児童が目やのどの痛みを訴えているという。

 県警などによると、同日午前11時半ごろ、6年生の児童が理科の実験をしていた際、試験管2本に入った塩酸を過ってこぼした。教員が拭き取ったが、児童が痛みを訴えたという。

 同小の校門前には、消防車や救急車など十数台集まり、児童十数人が消防職員に付き添われて消防車両に乗り込み、近くの医療機関などへ運ばれたという。

http://www.asahi.com/articles/ASKBF457NKBFTIPE00T.html

blogでも「塩酸」というのは殆ど出てこない*9。それはさておき、「目やのどの痛みを訴えている」ということで、希塩酸ではなくて濃塩酸だろうか。硫酸だったら、もっと面倒なことになっていた。それにしても、救急車のみならず「消防車」も来たというのは凄い*10

ところで、希塩酸はトイレ用の洗剤にも使われていたと思うけれど、さっきからそのブランド名が思い出せない!

ナス科

ところで、tomatoは中国語訳は2通りある。番茄と西紅柿。番茄だと茄子の親戚みたいで野菜という感じになるし、西紅柿だと柿擬きみたいで、如何にもフルーツという感じはする。ミニ・トマトは3通りの言い方があり、小西紅柿、聖女果、桜桃番茄。 桜桃番茄というのが正式名称であるらしい。

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170919/1505815460

と書いた。

さて、トマト茄子はどちらもナス科ナス属、人間とゴリラが親戚であるのと同じ意味で「親戚」であるわけだ*11。「番茄」という言葉ができたのは近代的な植物分類学の以後だったのか、それとも以前だったのか。ナス科ナス属にはジャガイモも属しているし、ナス属以外のナス科の有名な植物というと、唐辛子トウガラシ属)*12煙草タバコ属)、朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ属)、鬼灯(ホオズキ属)、ベラドンナベラドンナ属)、マンドレイクマンドラゴラ属)、枸杞(クコ属)など。

Polaroids of WW

Sean O'Hagan*13 “Wim Wenders on his Polaroids – and why photography is now over” https://www.theguardian.com/artanddesign/2017/oct/12/wim-wenders-interview-polaroids-instant-stories-photographers-gallery


映画作家ヴィム・ヴェンダース*14は、自身の記憶によれば、1973年から1983年までの10年間に1万2000枚のポラロイド写真を撮っているが、現在手許に残っているのは3500枚だけである。倫敦フォトグラファーズ・ギャラリー*15では近くヴェンダースポラロイド写真展Instant Storiesが開催される*16

Four decades on, the Photographers’ Gallery in London is about to host an extensive exhibition of Wenders’s early Polaroids called Instant Stories. They date from that prolific period in the 1970s that produced now classic films such as The Goalkeeper’s Fear of the Penalty, Alice in the Cities*17 and The American Friend. Many capture moments in the making of these movies, but others are records of the places he travelled through: cities, small towns, deserts, highways and hotels. Like his films, they all possess a melancholic romanticism. “My first reaction was, ‘Wow! Where did this all come from?’ I had forgotten about so much of it. I realised I had been taking pictures like a maniac.”

The Polaroids have been grouped under characteristically evocative titles: Photo Booths, Jukeboxes and Typewriters; Looking for America; California Dreaming; Mean Streets. Together, they add up to an impressionistic diary of a time when “there was no sadness, no anger, there was nothing but sheer innocence, not only my own, but everyone around me. The films were made from one day to another without any great thinking process. They were made from the gut – and the Polaroids also are made from the gut.”

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記事の後半は、ヴェンダースへのインタヴュー。

独逸のデュッセルドルフで医者をしていた父親の影響。自分のことを「写真家」だと思ったことはないので、フォトグラファーズ・ギャラリーからオファーがあったときには躊躇いがあった;

Wenders, now 72, was given his first camera as a child in Düsseldorf by his father, a doctor. “He took pictures all his life, but never thought of himself as a photographer. He passed on his appreciation to me. I had to learn about exposure, focus, all the technical stuff. But much as I loved doing it, I also never thought of myself as a photographer. Even later with the Polaroids, that was still the case.”

Does he think that defined the images he made? “Yes. For sure. If ever I had wanted to really take a picture of something, I would not have done it with a Polaroid. I never thought of it as giving the real picture.”

When approached by the Photographers’ Gallery, he thought long and hard about exhibiting them. “I really hesitated. The only justification for putting them in a gallery is that they show what happened. They are a healthy memory of how things were and what we have lost. The realisation that we have lost something is not necessarily nostalgic. It can be tragic.”

これらのポラロイド写真は「写真それ自体」が意味をを持つというよりも、写真が撮られた文脈としての物語(stories)が喚起されることによって意味を帯びる;

(...)“The meaning of these Polaroids is not in the photos themselves – it is in the stories that lead to them. That’s why the exhibition is called Instant Stories – the catalogue is a storybook more than a photo book.”

The accompanying stories are certainly fascinating. In one, he recalls a chance encounter in 1973 with “a tall young woman” who takes the seat beside him at the bar in CBGB, the legendary New York nightclub. Sensing his loneliness, she gives him her name and number as she is leaving, telling him to call should he find himself alone in San Francisco.

A week later, he does just that – and so begins a friendship with a young music photographer called Annie Leibovitz*18, who takes him on a road trip to Los Angeles. “I took some pictures on the road and so did Annie,” he says. The seven shots she took of him driving are in the exhibition.

デニス・ホッパーにとってもヴェンダースにとっても「写真」は「過去のもの」である;

Unlike his later photography, which is mainly landscapes and buildings*19, Instant Stories includes several portraits, including the great Dutch cinematographer Robby Müller*20, the German actor Senta Berger, and the late Dennis Hopper, who starred in The American Friend. Hopper was also an accomplished photographer*21. Did they compare notes? “Not really. Dennis was” – long pause – “a carefree person. By the time our paths crossed, he had left photography behind and was painting. We spoke about photography and I saw and loved his work. We even made a film in which his character talks about photography a lot. But for Dennis, photography was a thing of the past. I knew him from 1976 and I never saw him taking a picture.”

Wenders, too, now regards photography as a thing of the past. “It’s not just the meaning of the image that has changed – the act of looking does not have the same meaning. Now, it’s about showing, sending and maybe remembering. It is no longer essentially about the image. The image for me was always linked to the idea of uniqueness, to a frame and to composition. You produced something that was, in itself, a singular moment. As such, it had a certain sacredness. That whole notion is gone.”

そして、ヴェンダースは自らのポラロイド・カメラをパティ・スミス姐さんにあげてしまったのだった;

Last year, as if in acknowledgment of this, he gave his Polaroid camera to his friend Patti Smith. “Hers was old and damaged and letting the light in,” he says. “I had the same camera. I was never going to use it any more.”

So Instant Stories is also an elegy for the Polaroid itself, and all it stood for. “At the time, it was part of everyday life, another thing you used for living – like food and air and the stinky cars we were driving and the cigarettes everyone was smoking. Today, making a Polaroid is just a process.”

都会/田舎?

松本ミゾレ*22「「東京にいても良いことない」と自嘲する都会人は寂れてしまった地方の実態を知らない」https://news.careerconnection.jp/?p=41352


序に曰く、

都会と田舎。住むならどちらがいいのか。あなたは考えたことがあるだろうか。僕は田舎者だが、どっちかにしろと言われれば10対0で都会に住みたいと答えるだろう。だってもう、交通の便が全く違うし、娯楽の数も段違い。その上仕事をするにも田舎より選択肢が多い。

これは僕個人の考え方に過ぎないので、異論は多くて当たり前。僕と同郷の友達の中には「田舎が一番だ」とUターン就職した奴もいる。また、生まれも育ちも東京の知人は「田舎って憧れます」とか言っているし、人それぞれ意見が違うものなのだ。

ただ、やっぱり僕は田舎で暮らすというのは、場合によっては本当に耐えられないものであるということは、声を大にして言いたい。

そもそも何の基準で都会/田舎といっているのか、ちょっとわからないところもある。「田舎」というと、ムラというか、農村・漁村・山村みたいのを先ず思い浮かべるけれど、この松本さんという人が生まれ育ったのはムラではなくマチ、「宮崎の北部にある工業都市」だ。「田舎」というのは、東京大阪名古屋のような政令指定都市級の大都市以外の普通の地方都市のことを謂っているのか。でも、この後で、2ちゃんねる改め5ちゃんねるの「田舎者『東京に住みたい!!』東京人東京にいても良いことないよ?』」というスレッド*23の話が出てくる。こっちの方の「田舎」イメージは農村・漁村・山村といった第一次産業的な自然への近さという感じになってくる。そういう意味での 都会/田舎問題の解決法は田舎に住んで都会で働けばいいということ。東京都だったら、八王子市あきる野市青梅市辺りに住んで、都心に通勤する。千葉県なら、佐倉市とか成田市船橋市でも、「アンデルセン公園」*24の近くとかだったら、けっこう「田舎」な気分を満喫できる。或いは、勤め先が太っ腹で交通費をフルに出してくれるなら、越後湯沢とか那須塩原とかに住んで、新幹線で都心まで通勤する。

さて、松本さんが「生まれ育った」「宮崎の北部にある工業都市」の衰退(荒廃)が語られている。思ったのは、それは必ずしも「田舎」とは関係ないんじゃないかということだ。例えば、「今よりも地元は活気付いていた」30年前が語られるけれど、その後の衰退というのは、バブル経済の崩壊やその後の「平成不況」のせいという部分がかなりあるのでは? また、「工業都市」ということだと、グローバル化の趨勢の中、生産拠点が中国とかヴェトナムとかに移転させられてしまったのかも知れない。旧来の駅を中心とした商業街の衰退というのも決して「田舎」だけの問題ではないだろう。千葉パルコもなくなり*25三越千葉店もなくなり*26船橋西武がなくなり*27、さらには松戸伊勢丹までなくなる*28千葉県は、松本さんの基準では「田舎」ということになるのだろうか。まあ、駅前にカフェもスーパーマーケットも本屋もなく、店といえば小さなコンビニだけ、サラ金はあるのに銀行はないという街は東京近郊でもけっこうある筈。それから、商店街の守旧的な態度が再開発妨害し、街を衰退させた云々ということが書かれているのだけど、これも「田舎」に限らず(東京近郊を含む)全国至る所で聞く話だ。「ダイエー」のような大規模店の進出には大店法という法的なハードルもあったわけで、あと土地が豊富で安い、〈モータリゼーション〉にも適合しているという理由もあって再開発は、遅くとも1980年代以降は、駅前などの伝統的な商業街を避けて、街外れの国道端などを中心に進められるようになったのでは? だから、今言った駅前が殆ど死んでいるような街でも街外れの国道端に行けば、パチンコ屋だの、ファミレスだの、スーツ屋だの、ホームセンターだので賑わっているというところも少なくない。「宮崎の北部にある工業都市」ではどうなのだろうか。

*1:See Tania Branigan and Ian Sample “China unveils rival to International Space Stationhttps://www.theguardian.com/world/2011/apr/26/china-space-station-tiangong Stuart Clark “China: the new space superpower” https://www.theguardian.com/science/2016/aug/28/china-new-space-superpower-lunar-mars-missions

*2:See Tom Phillips and Bonnie Malkin “China's Tiangong-1 space station 'out of control' and will crash to Earth” https://www.theguardian.com/science/2016/sep/21/chinas-tiangong-1-space-station-out-of-control-crash-to-earth “Note verbale dated 4 May 2017 from the Permanent Mission of China to the United Nations (Vienna) addressed to the Secretary-General” http://www.unoosa.org/res/oosadoc/data/documents/2017/aac_105/aac_1051150_0_html/AC105_1150E.pdf

*3:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Salyut_7 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%887%E5%8F%B7 “Salyut-7 heads for crash-landing ..” https://www.newscientist.com/article/mg12917540-900-salyut-7-heads-for-crash-landing/

*4:See eg. Emma Wynne “When Skylab fell to earth” http://www.abc.net.au/local/photos/2009/07/09/2621733.htm Elizabeth Hanes “The Day Skylab Crashed to Earth: Facts About the First U.S. Space Station’s Re-Entry” http://www.history.com/news/the-day-skylab-crashed-to-earth-facts-about-the-first-u-s-space-stations-re-entry https://en.wikipedia.org/wiki/Skylab https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%96%E8%A8%88%E7%94%BB

*5:Qian Jinghua “WeChat Apologizes for Translating ‘Black Foreigner’ as N-Word” http://www.sixthtone.com/news/1000991/wechat-apologizes-for-translating-black-foreigner-as-n-word

*6:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160601/1464753788

*7:See Nyshka Chandran “Racist video from China's official press agency mocks Indians” https://www.cnbc.com/2017/08/17/chinese-media-xinhua-mocks-indians-and-pm-narendra-modis-policies-in-racist-video.html

*8:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070426/1177557252

*9:Except http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130329/1364515776 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170315/1489541144

*10化学消防車

*11:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Solanaceae https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B9%E7%A7%91

*12:勿論、ピーマンやパブリカも。

*13:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100110/1263140490 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111025/1319559459 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130318/1363611243 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140915/1410760576 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141022/1413946059 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141103/1414943264 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160722/1469197634

*14:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050711 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060315/1142441815 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060316/1142513147 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060319/1142769329 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061020/1161371359 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070603/1180843922 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071115/1195100485 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080331/1206898459 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080430/1209575387 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080714/1216008269 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090703/1246590544 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090916/1253104360 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100530/1275205297 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100910/1284085760 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101113/1289628160 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110305/1299297204 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110718/1310956516 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110904/1315163207 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110922/1316625315 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111011/1318258711 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120204/1328324133 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131118/1384777554 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141112/1415765438 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150610/1433951044 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170916/1505573364

*15http://thephotographersgallery.org.uk/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/The_Photographers%27_Gallery

*16https://thephotographersgallery.org.uk/whats-on/exhibitions/wim-wenders-instant-stories

*17:See eg. Peter Bradshaw “Alice in the Cities” https://www.theguardian.com/film/2008/jan/04/worldcinema.drama2

*18:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091217/1261022591 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101209/1291862237

*19:See eg. Sarah Gilbert “The photography of Wim Wenders – in pictures” https://www.theguardian.com/artanddesign/gallery/2015/apr/02/the-photography-of-wim-wenders-in-pictures

*20:See John Patterson “Down By Law: the monochrome mastery of Dutch cinematographer Robby Müller” https://www.theguardian.com/film/2014/sep/08/down-by-law-the-monochrome-mastery-of-dutch-cinematographer-robby-muller

*21:See Sean O'Hagan “Dennis Hopper's revealing 1960s photographs – in pictures” https://www.theguardian.com/film/gallery/2014/jun/15/dennis-hopper-revealing-1960s-photographs-in-pictures

*22:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170822/1503376910

*23https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1506589684/l50

*24http://www.park-funabashi.or.jp/and/ See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%AA%E3%81%B0%E3%81%97%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E5%85%AC%E5%9C%92 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111013/1318523270 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160506/1462560260 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160805/1470366510

*25:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150801/1438394795

*26:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160907/1473235398

*27:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170825/1503684323

*28:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171001/1506825227