Living, Loving, Thinking

2018-04-23

Avicii(Memo)

足掛け3世紀生きた人もいれば*1、4分の1世紀ちょっとで世界から退場する人もいる。

オマーンで客死した瑞典のDJ、Avicii(Tim Bergling)*2を巡る記事を取り敢えずリストアップ。


“Avicii, top electronic dance music artist, found dead at 28” http://www.bbc.com/news/world-europe-43841194

Ian Youngs “Avicii: The superstar DJ behind some of the decade's biggest hitshttp://www.bbc.com/news/entertainment-arts-43845137

Erik Pedersen “Avicii Dies: Swedish EDM Star was 28” https://www.yahoo.com/entertainment/avicii-dies-swedish-edm-star-174117078.html

Erik Pedersen “Avicii Remembered By Musicians, Hollywood & Others Around The World” http://deadline.com/2018/04/avicii-dead-reactions-hollywood-musicians-1202373174/

下司佳代子「マドンナさん「とても悲劇的」 アヴィーチーさんを悼む」https://www.asahi.com/articles/ASL4P6HXDL4PUHBI03G.html

最後の19世紀人(本当に)

「「世界最高齢」117歳、鹿児島の田島ナビさんが死去」https://www.asahi.com/articles/ASL4P7QPXL4PTIPE026.html *3

“World's Oldest Person Dies in Japan at Age of 117” https://www.nbcsandiego.com/news/national-international/Nabi-Tajima-Worlds-Oldest-Person-Dies-in-Japan-at-Age-of-117-480469941.html


「最後の19世紀人」を巡っては過去に混乱したことを書いたことがある*4。21日に117歳で亡くなった鹿児島県喜界町の田島ナビさんは正真正銘、本物の「最後の19世紀人」ということになる*5。田島さんに続いて、世界最高齢者になったのは来月初めに117歳になる神奈川県在住の都千代さんという方である。さて、田島さんは昨年9月にジャマイカのヴァイオレット・ブラウンという女性が117歳で亡くなったのを承けて、世界最高齢者となっていた*6。ところで、世界最高齢の方はみな117歳で亡くなっているのだけれど、これには何か意味があるのだろうか。意味といえば、「ナビ」というのも??な感じがする。『ナビィの恋*7を思い出す。「ナビィ」はヤマトグチ(標準日本語)ではナベ(鍋)だけれども。

ナビィの恋 [DVD]

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2018-04-22

千葉時代琉球

朝日新聞』の記事;

旧石器人、南方系の顔つきでした 石垣島の人骨から復元

編集委員中村俊介2018年4月21日11時40分


 沖縄県石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡石垣市)で見つかった旧石器時代人骨(約2万7千年前)の生前の顔がデジタル復元され、南方系の人々の顔つきに近いことがわかった。県立埋蔵文化財センターが20日、発表した。「復元された国内最古の顔」といい、日本人の祖先がどんな姿で、どこからやってきたか、を解き明かす手がかりとなる。

 同センターや国立科学博物館、複数の専門家でつくる研究グループは、頭骨が残る4体をX線CT撮影し、そのデジタルデータをもとに頭部を復元。このうち、30代から40歳前後の男性とみられる4号人骨について3次元プリンターで骨格をつくり、肉付け作業をした。

 その結果、鼻の付け根が落ち込む彫りの深い顔立ちが現れ、中国南部東南アジアの古人骨や、のちの縄文時代人と似ることが確認できた。河野礼子・慶応准教授(自然人類学)は「デジタルデータで手に取って見えるような形にでき、学問的にも重要な手がかりとなる」と話す。

 アフリカを出発した現生人類が日本列島に到達したのは4万年ほど前といわれる。日本人の起源をめぐり、もともと南方系の形質を持つ人々だったとの有力な説がある一方で、遺伝子の分析などから北方系とみる説もあり、議論が続く。流入経路も、対馬海峡樺太経由、南西諸島伝いなど複数のルートが出されている。

 旧石器人骨は全国でも10例ほどしかなく、ほとんどは土壌が保存に適する沖縄県での出土。同遺跡ではこれまで、少なくとも19体分が見つかっている。

 復元された顔の模型は20日、国立科学博物館東京)での企画展で展示が始まった。6月17日まで。(編集委員中村俊介

 〈白保竿根田原洞穴遺跡〉 石垣島の新空港建設にともなって発見され、人骨千点余りが出土した。旧石器時代の骨は少なくとも19体にのぼり、世界屈指の規模。学術的な価値の高い全身骨格もある。出土状況から墓域とみられ、当時住んでいた人の姿形、食料や暮らしぶり、葬送儀礼など多角的で総合的な研究が進められている。

https://www.asahi.com/articles/ASL4M3JX3L4MTLZU001.html

要するに、古モンゴロイドと呼ばれる集団ということだろうか。「のちの縄文時代人と似ることが確認できた」だけど、「港川人」のCTスキャンを用いた分析によれば、「縄文人の顔立ちと相当に違って」いて、「現在の人類ならば、オーストラリア先住民ニューギニアの集団に近い」ということなのだが*1、それとの比較はどうなっているのか。なお、縄文時代はより一般的な枠組みでは新石器時代の一部ということになる。まあチバニアン*2における琉球人ではある。

「もうさらばぢや!」

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

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火垂(ほた)るの墓 [DVD]

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安達まみ「墜落するオセロー」『図書』(岩波書店)、826、2017、p.1


火垂るの墓*3にも関係あるか。

尼崎が燃えているぞ」

少年は筵をもつ手を休め。尼崎と思しき方向を見た。空は、一面、赤い。撃たれて翼をもがれたアメリカ戦闘機*4B29が、火の粉を撒き散らしながら、空から降ってくる。ゆっくりと、スローモーションのように。

少年の名は、笹山隆。やがて戦後に再出発する日本シェイクスピア協会の中心人物のひとりとなる。当時、中学三年生だった彼は、空襲警報が鳴ると、教えられたとおり、竹やりを研ぎ、消火用の筵を水につけた。水を含んだ筵はひどく重かった。

終戦の年、六月に大阪大空襲があり、東洋一と謳われた軍需工場も、ほぼ全壊した。駅の付近だけでも何百人も死者がでたと聞く。

前夜、少年は坪内逍遥訳『オセロー』を読んでいた。悠然と落ちてくるB29の荘厳な美しさが、主人公の運命と重なる。

「おゝ、もうさらばぢや! 嘶く駒も、するどい喇叭も、(…)あの荘厳な大旗も、もうさらばじぢや! 名誉の戦争に附物のあらゆる特質、誉れも立派さも、もうさらばぢや!」

イヤゴーの舌の毒、みずからの嫉妬の炎に焼かれて、偉大な人間が堕ちていく……・。

坪内逍遥訳は読んだことがない。福田恆存。というか、私たちの世代というか戦後生まれの世代にとって、『オセロー*5に限らず、シェイクスピア福田恆存中野好夫小田島雄志ということになる。

オセロー (新潮文庫)

オセロー (新潮文庫)

素鶏は駄目?

“France to ban use of meat terms to describe vegetable-based products” http://www.bbc.com/news/world-europe-43836156


仏蘭西では、植物ベースの食物に、「肉」を連想させる「ステーキ」とか「ソーセージ」という言葉を使用することが禁止されることになる。理由は「ミスリーディング」ということで、「大豆ステーキ」とか「ヴェジタリアンソーセージ」という表示はアウトになる。魚肉ソーセージは「肉」だからいいのだろうけど、中華の精進料理の素鶏は駄目になるんだろうね。英訳すると、vegitarian chickenだから。また、欧州司法裁判所判決によれば、豆乳という表現も駄目*6

或る遺産相続

Reality Check team “Commonwealth summit: The countries where it is illegal to be gay” http://www.bbc.com/news/world-43822234


現在「英連邦サミット」が開催されているが*7、参加した53か国のうち、同性愛行為を「犯罪化」している国は(勿論減りつつあるとはいえ)37か国である。飛び込み選手で同性愛者であることをカミング・アウトしているトム・デイリー氏*8に対して、英国ボリス・ジョンソン外相*9サミット同性愛問題を提起すると約束した*10。さて、英連邦諸国の殆どは元英国殖民地。これらの国での同性愛行為「犯罪化」を行ったのは殖民地時代の英国人であり、独立後もそのまま引き継がれて、今日に至っているわけだ*11。る。そもそもは禁止の対象は男同士の行為だけだったのに、レズビアン行為にも禁止の対象を拡大する国もある。また、印度では2009年にデリー高等裁判所英国支配時代以来150年以上続いた同性愛行為禁止を無効とする判決を下したにも拘らず、2013年に最高裁判所同性愛禁止条項を再有効化する判決を下した*12。なお、最近「非犯罪化」がなされた国には、モザンビークベリーズセイシェルズ、ナウルトリニダード・アンド・トバゴ*13があり、ケニアでも刑法からの同性愛条項の削除が予定されている。

何れにしても

色々なことがその後起きて、佐川宣寿国税庁長官の証人喚問*14のことなんかもう憶えてないよという人がいても不思議ではない。まだ1か月経っていないのにね。


佐川前長官を証人喚問」http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20180327#p1


曰く、

自民党議員らが言うように、政治家が一切かかわりは持たないとすれば、財務省官僚が自分らの都合で公文書改ざんして、国民の財産を好き勝手に処分している、無法状態に気づきもしない、統治能力が欠落した、超無能内閣だってことで。

野党が言うように、安倍夫妻が関わっていたとすれば、総理夫妻の顔色を窺った官僚がお友だちに便宜を図って、公金を流用して、挙句の果てに、官邸ごと犯罪をごまかすために公文書改ざんして逃げ切りを図ったって、憲政史上最も破廉恥な、超邪悪内閣だってことで。

圧倒的無能か、圧倒的邪悪さか。

さぁ、どっちを選ぶ? 

ま、どっちを選ぶにしても、総辞職レベルだろ。これ。

#MeToo国会へ、など

福田淳一財務事務次官セクハラ問題を巡って。

NHK報道

野党6党が集会 「#MeToo」女性議員が黒い服で抗議

4月20日 15時34分


野党6党は、国会内で集会を開き、政府与党は、麻生大臣の辞任や、「加計学園」をめぐる問題の真相解明のため、柳瀬元総理大臣秘書官*15らの証人喚問を受け入れ国会を正常化させるべきだと訴えました。

集会に出席した、ほとんどの女性議員は、黒い服を身につけ、「私も被害者だ」という意味の「#MeToo」*16と書かれた紙を掲げて、財務省の福田事務次官セクハラ報道問題に抗議の意思を示しました。

立憲民主党蓮舫参議院国会対策委員長は、記者団に対し「『#MeToo』運動ということで、財務省セクハラへの対応や、世の中で女性が声をあげられないことに対し、抗議の意味も含めて、黒い服にした。黒い服に込めた思いは、基本的には怒りだ。責任は当然、麻生大臣が取るべきだ」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180420/k10011411541000.html

野党のパフォーマンスは悪なのか?」http://www.yomu-kokkai.com/entry/yatou-metoo


これによると、この「パフォーマンス」は尾辻かな子さんの呼びかけによるもの*17。また、ブクマ界隈での評判は頗る悪く、しかもその批判の多くは頓珍漢であるという。

「#metoo」を当事者以外がやるのはいかがなものか、というコメントもあった。しかし、#metooという言葉の意味をわかっているのだろうか。「私も同じ」である。

「#metoo」 運動は、そもそも、被害を訴えた女性だけでなく、「自分たちも性差別の当事者である」ということを、様々な社会的地位のある女性(とりわけハリウッド女優)が訴えることで、単に個別の被害ではなく、構造的に存在する性差別を解消しようという運動だ。

 そして、国会議員ほど、性差別の最前線に経っている人間はいないだろう。なにせ、本邦の議会は世界にも類を見ないほどの男社会であり、要職を女性が占めることは殆ど無い。

私が野党に求めるのは、問題提起である。それは言い換えればパフォーマンスとよんでもいいのかもしれない。

 まずい法律、まずい閣僚、まずい国会運営を、きちんと国民に知らしめるのがパフォーマンスである。

 それが下手だ、というような批判は当然あってしかるべきだろうが、「パフォーマンスだ」ということが直接的に批判になるのは、全く理解が出来ない。

野党のパフォーマンスが嫌いだ、という言葉は「女は黙ってろ」というのと、何が違うのだろう。

 力弱い者、実際に動かす権力がないものは黙ってろ、という言葉と、一体何が違うのだろう。

また、NHK報道

セクハラ問題 野党議員事務次官らに謝罪要求

4月20日 15時32分


財務省の福田事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたとされる問題で、野党議員の有志が財務省を訪れ、発言を認めて謝罪することなどを求める文書を手渡しました。

財務省を訪れたのは、立憲民主党など野党議員16人で、福田事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたとされる問題に抗議して、女性議員は黒い服を身につけ「私も被害者だ」という意味の「#MeToo」と書かれた紙を掲げました。

そして、福田次官財務省に対し、発言を認めて謝罪することや、女性記者に対する調査の協力の呼びかけを撤回することなどを求める文書を対応した職員に手渡し、麻生副総理財務大臣に伝えるよう求めました。

立憲民主党尾辻かな子衆議院議員は、記者団に対し「セクハラ泣き寝入りは、もはややめなければならない。いまだに認めない事務次官が、ただ辞任するのは許されない」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180420/k10011411581000.html

財務省 幹部フロア閉鎖 セクハラ問題で抗議の野党議員入れず

4月20日 17時11分


財務省の福田事務次官が、女性記者にセクハラ発言をしたとされる問題で、野党議員が抗議に訪れた際、財務省は、幹部の個室がある廊下のドアを閉めて警備員を配置し、人が立ち入れなくする対応をとりました。野党議員は警備員と押し問答になり、現場は一時騒然としました。

入れなくなったフロアには、大臣室や事務次官室、それに官房長室などがありますが、ふだんはドアは開いていて、職員らが自由に通行できます。

財務省は、野党議員が帰った後にドアを開けました。これについて、財務省は「庁舎管理上の観点から扉を一時的に閉鎖した」と説明しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180420/k10011411711000.html

See also


乙武洋匡*18「【セクハラ問題】批判より反省を。」https://www.huffingtonpost.jp/hirotada-ototake/fukuda-20180419_a_23414788/

*1:渡辺延志「港川人、縄文人と似ず 顔立ち復元、独自の集団か」http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201006280113.html Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100629/1277839222

*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170605/1496628758 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171113/1510579560

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080912/1221241060 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150705/1436060833 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151211/1449803224 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171219/1513650469 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180407/1523067888 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180409/1523237869 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180419/1524099559

*4:bomberだから、爆撃機でしょ。

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160320/1458484767 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160623/1466697448

*6:See “EU court bans dairy-style names for soya and tofu” http://www.bbc.com/news/business-40274645

*7:See https://www.gov.uk/government/topical-events/commonwealth-heads-of-government-meeting-2018

*8:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Tom_Daley https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC

*9http://www.boris-johnson.com/ See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070204/1170554097 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151221/1450715740 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160410/1460301083 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160507/1462627559

*10:See Jim Connolly “Boris Johnson promises Tom Daley he'll raise LGBT rights with Commonwealthhttp://www.bbc.com/news/newsbeat-43797566

*11トニー・ブレア政権の英断以前の英国では、同性愛行為は〈犯罪〉であったことを忘れてはならないだろう。See eg. Press Association “Tony Blair named as one of top gay icons of past 30 years” http://www.theguardian.com/politics/2014/sep/26/tony-blair-top-gay-icons-30-years Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140927/1411785366 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180409/1523253208

*12:See “India top court reinstates gay sex ban” http://www.bbc.com/news/world-asia-india-25329065

*13:See Brooke Sopelsa “Trinidad and Tobago set to decriminalize homosexuality” https://www.nbcnews.com/feature/nbc-out/trinidad-tobago-set-decriminalize-homosexuality-n865511

*14:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180322/1521728135 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180330/1522337093 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180406/1523022564

*15:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180410/1523374424 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180411/1523420745

*16:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180217/1518868359 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180227/1519688911 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520823136

*17https://twitter.com/otsujikanako/status/986991677775659008

*18:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060909/1157773946 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060912/1158074582 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160330/1459343463 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160331/1459390045 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160415/1460685137 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464884753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160623/1466692840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160916/1473989840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170809/1502291499 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180203/1517673830

2018-04-20

化けたのではなく

ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;

2018年04月20日 11時33分 JST | 更新 13時間前

謎の生物? 横浜市で撮影される。サイのような皮膚、その驚くべき正体とは…

2カ月ほど前から夜中に道路で見かけることがあったが、昼間に見たのは初めてだった。

朝日新聞社提供


謎の生き物、横浜で撮影 サイのような皮膚...実はタヌキ

 横浜市栄区田町の佐藤千恵子さん(62)は今月初め、自宅2階のベランダから「見たことのない生き物」を撮影した。サイのようなゴツゴツした皮膚の動物7〜8匹が甲高い鳴き声を上げてじゃれあったり、走り回ったり。2カ月ほど前から夜中に道路で見かけることがあったが、昼間に見たのは初めてだった。

 市動物園課などによると、生き物の正体は皮膚病にかかった野生のタヌキ。ダニの一種が皮膚の下に入り込んで感染。体毛が抜け落ち、皮膚がむき出しになるという。

 県自然環境保全課によると、皮膚病にかかったタヌキは県内で広く見られるという。県は自然環境保全センター(厚木市)や横浜市内の動物園など4カ所で、けがや病気で弱った野生鳥獣を受け入れており、2016年度に保護されたタヌキは交通事故などを含めて212匹。保護件数はここ10年、150〜200匹ほどで推移している。特定外来生物アライグマを捕獲するわなにかかったタヌキが皮膚病だったケースも多いという。(武井宏之

朝日新聞デジタル 2018年04月19日 22時24分)

https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/19/tanuki-racoon-rhino_a_23415778/

犀に化けたわけではないのね。不謹慎な話で恐縮だけど、この「ダニの一種」が人間に感染した場合、頭髪が「抜け落ち、皮膚がむき出しになる」、すなわち禿になるのだろうかと思ってしまった。

因みに、高畑勲の『平成狸合戦ぽんぽこ*1多摩ニュータウンのために八王子多摩丘陵を追われた狸の一部は町田に移住したことになっているが、町田の隣は横浜市

狸とほかの動物との混同を巡ってはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160629/1467167097も参照のこと。

平成狸合戦ぽんぽこ [DVD]

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蘇る佐藤

NHK報道

「お前は国民の敵」自衛官から罵声浴びた 民進 小西参院議員

4月17日 17時06分


民進党小西洋之参議院議員参議院外交防衛委員会で、16日夜、国会近くの路上で、防衛省統合幕僚監部に所属する現職の自衛官から、「お前は国民の敵だ」などと罵声を浴びたことを明らかにしました。

この中で民進党小西洋之参議院議員は、16日午後9時ごろ、東京永田町参議院議員会館の前の路上で、現職の自衛官と名乗る男性から「お前は国民の敵だ」などと繰り返し罵声を浴びたことを明らかにしました。

小西氏が「現職の自衛隊員であれば発言は法令に反するのではないか」と諭すなどしたところ、男性は最終的に発言を撤回したということです。

小西氏は17日朝、警察から、男性が統合幕僚監部の現職の自衛官だと知らされたということで「自衛隊員としてあってはならない行為で、法令に照らしてしかるべき対処を行うべきだ」とただしました。

これに対し小野寺防衛大臣は、すでに報告を受けたとしたうえで「仮にそういうことがあれば自衛隊員の服務の問題になるので、事実関係を確認し、適正に対応したい」と述べました。


発言は統合幕僚監部の3等空佐(30代)

防衛省によりますと、民進党の小西参議院議員に不適切な発言をしたのは東京市ヶ谷にある統合幕僚監部の指揮通信システム部に所属する30代の3等空佐です。

職場から帰宅したあとランニングに出かけた際、16日午後9時ごろ、参議院議員会館の近くでたまたま小西議員と会って発言したということです。

自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は17日午後、小西議員を訪ねて謝罪し、報道陣に対して「国民の代表である国会議員に対し、幹部自衛官が暴言ともとられる発言をしたことは大変不適切で、極めて遺憾だ。事実関係を調べたうえで、必要があれば処分を行う」と話しました。

小西議員「何度も言われた」

自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は17日午後、参議院議員会館を訪れ、小西氏に陳謝しました。

これに対し小西氏は、厳正な処分やシビリアンコントロール文民統制を徹底するための再教育などを求めました。

このあと小西氏は記者団に対し「身の毛がよだつような話だ。現職の自衛隊幹部が国会議員に対し『国民の敵だ』と何度も言い放った暴挙は民主主義において許してはならない。小野寺防衛大臣は即刻辞任すべきだ」と述べました。


防衛相「思うことはあると思うが」

小野寺防衛大臣は記者団に対し「不快な思いをさせたのであれば申し訳ない。国民の一人として当然思うことはあると思うが、それを口にするかどうかは自分が置かれた立場をおもんぱかって対応すべきだ」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180417/k10011407101000.html

小西洋之という政治家については何も知らないのだ。

毎日新聞』の記事によると、

(前略)小西氏と防衛省によると、3佐は16日午後9時前、帰宅後のランニング中に小西氏と出会った。3佐は「小西だな」と言った後、現職自衛官だと自分から明かして繰り返し罵倒。警備中の複数の警察官が集まった後も「気持ちが悪い」などとののしり続けた。小西氏が「服務規定に反し、処分の対象になる」と撤回を求めたが撤回しないため、同省の人事担当に電話するなどした。3佐は最終的に態度を改め、発言を撤回したという。

(前谷宏、立野将弘「議員罵倒 「国民の敵」発言は3佐 防衛相「適正に対処」」https://mainichi.jp/articles/20180418/k00/00m/010/095000c*2

同じ毎日の記事によると、

小西氏は国会自衛隊イラク日報問題などを取り上げ、小野寺氏の管理責任などを追及している。玉木氏*3は17日の記者会見で、1938年に佐藤賢了陸軍中佐が当時の帝国議会議員のヤジに「黙れ」と発言したことに触れ、「由々しき問題だ。80年たって非常に嫌な雰囲気が漂ってきた気がする」と指摘。社民党又市征治党首も会見で「批判的なことを言ったら『非国民』というのと同じだ」と強調した。

自衛隊将校が路上で突然国会議員を罵倒するという異常事態に際して、歴史的記憶の倉庫から急遽引き上げられたのが佐藤賢了


籏智広太*4「軍人が議員罵声を浴びせた「黙れ事件」 80年前の結末を知っていますか?」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/damare


曰く、

「黙れ事件」は、日本が徐々に戦時体制に入りつつある1938(昭和13)年3月3日の帝国議会で起きた。

当時の佐藤賢了陸軍航空中佐が衆議院の「国家総動員法委員会」の審議中、議員に対して「黙れ!」と怒鳴ったのだ。

これに、国会は騒然。中佐は発言を撤回したが収まらず、陸軍省の大臣が釈明に追い込まれることになった。

戦前と言えど、これは大きな批判を浴び、新聞各紙も報じている。

たとえば、翌日の東京朝日新聞は「総動員法案に大波乱 佐藤中佐”黙れ”の一言 委員会沸騰裏に散会」と2面で大きく伝えた。

それは、板野友造議員立憲政友会)の質問に対する佐藤賢了中佐の答弁の中で起こった。とはいっても、板野議員に対して発せられたのではない。佐藤中佐の答弁は30分にも及び、苛立ってざわざわし出した議場からは野次も目立つようになった。それに対しての「黙れ!」。直接の対象は宮脇長吉という議員だった。因みに、彼は紀行作家の宮脇俊三*5父親

戦後、A級戦犯となった佐藤氏は文藝春秋1955年8月号)に「総動員法問答事件」を寄稿。

「黙れ」は、議員だった知り合いに向けたものだった、と弁明している。

「宮脇長吉議員がにわかに立って『委員長、この者にどこまで答弁を許すのですか』と食ってかかった」

委員長が私に続けろと指示したので、私は説明を続けたところ、宮脇議員がまたガナり立てて私の説明を妨害したので、堪忍袋の緒を切って『黙れッ、長吉』とノドまで出てきたのだが、場所柄を考えて『黙れッ』だけいって、あとの『長吉』を飲み込んだ」

この宮脇議員は元陸軍大佐。退役後に政治家となり、立憲政友会に所属していた。

佐藤中佐はこの後、昇格している;

先出の通り、発言については当時の杉山元陸軍大臣が翌日にこう言及している。

「部下の言葉遣いに穏当を欠くものがありましたそうでありますが、この点は誠に遺憾に存じております。なお、今後において注意いたします」

陸軍では、年次と階級の上下は大きな意味を持っていた。軍の先輩で、しかも現役時代の階級が上だった国会議員に対する発言だったにもかかわらず、それ以上問題視されることはなかった。

また、佐藤中佐が処分を受けることもなかった。この事件の4ヶ月後には、大佐に昇進。宣伝広報活動や新聞検閲などを担う陸軍省新聞班長に就任している。

或るターニング・ポイントとして;

一部始終を目撃した国民新聞の木道茂久記者は戦後、自身の手記に「偶発的な失言ではない」と記しているという(読売新聞1971年6月11日)。

「あれは決して偶発的な失言などではなく、傲慢無礼な佐藤の一言は、陸軍の政治上の態度を端的に表現したものであり、委員会の空気は当時における軍部ファシズムと、政党内部に残存した自由主義との対立相克の集中的表現であった」

一方で佐藤氏は、そうした見方をこう一蹴している。

「この事件を世間では大きく取り扱いすぎる感があった。まるで陸軍議会を圧迫し、その勢力を衰退させたかのようにいったのである。実にばかげたことである」

果たして本当に、「ばかげたこと」だったのだろうか。

「黙れ事件」からひと月ほどして、国家総動員法は成立した。日本がその後、どんどんと戦時体制に入り込み、敗戦への道を突き進んだことは、言うまでもない。

希望が捏造されて

とんだ捏造の話。「俺にころされたいようだからね」って、他人の希望を勝手に捏造するな!

ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;

2018年04月20日 09時39分 JST | 更新 1時間前

のんさん殺害予告した容疑、47歳男を逮捕

公式ブログに「お前は俺にころされたいようだからね。その通りにしてやるよ」などと書き込んだ疑い

朝日新聞社提供


のんさんブログに殺害予告の疑い、47歳男逮捕 警視庁

 NHK連続テレビ小説あまちゃん」で主人公を演じた俳優のん(本名・能年玲奈)さん(24)*6ブログに殺害を予告する内容の書き込みをしたとして、警視庁北海道北見市とん田西町、アルバイト田中美勝容疑者(47)を脅迫の疑いで18日逮捕した。成城署への取材で分かった。田中容疑者は「事実の認否は保留する。検事さんのところですべて話す」などと供述しているという。

 署によると、田中容疑者は昨年3月29日、のんさんのブログのコメント欄に「お前は俺にころされたいようだからね。その通りにしてやるよ(笑)」などと計4回、殺害をほのめかす書き込みをした疑いがある。投稿に気づいたブログの管理会社が署に相談し、のんさんが昨年4月19日に被害届を出していた。

 書き込みに使われたIDやIPアドレスの捜査などから田中容疑者の関与の疑いが浮上。今月18日に北海道警北見署に任意同行し、逮捕した。田中容疑者は逮捕前の調べに対し、「自分のスマートフォンで書き込んだ」と述べていたという。

朝日新聞デジタル 2018年04月20日 07時32分)

https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/19/nonn-blog-threat_a_23415764/

「事実の認否は保留する」と言いながら、「自分のスマートフォンで書き込んだ」と供述しているのも興味深い。「昨年3月29日」のエントリーって、「スターチャンネル映画予告編大賞」という奴ですよね*7。「田中容疑者」らしき投稿は見当たらなかった。既に削除されたのか、そもそもその前のエントリーに対する書き込みだったのか。こういうことを書くためにはそれなりの脈絡というものが必要だとは思うのだけど、わからず。記事を読んで、「脅迫」というよりも、路上で突然パンツを脱いで局部をぽろりという公然わいせつに近いノリを感じた。まあ、冨田真由さんの事件*8もあったことだし、放置しておくわけにもいかなかったということだろう。

「月の着陸した当日」

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

ポール・オースター*9『ムーン・パレス』から。

最後の数冊をチャンドラーの店に持っていったのは*10、たまたま宇宙飛行士たちが月に着陸したその当日だった。九ドルとちょっとの売り上げを手に店を出た僕は、ブロードウェイの帰り道を歩いている最中にふと気が向いて、クィンズに寄ってみることにした。クィンズは一〇八丁目南東の角にあった。地元の連中のたまり場になっていた小さな飲み屋兼食堂である。おそろしく暑い日だったし、ひとつ気張って十セント・ビールを一、二杯飲んでも罰は当たるまいと思ったのだ。僕は三、四人の常連と並んでスツールに腰かけ、薄暗い光と、エアコンの涼しさとを満喫していた。大きなカラーテレビがついていて、ライウィスキーバーボンのボトルに不気味な光を投げかけていた。そんなふうにして、僕はその出来事を目撃したのだった。もこもこに着込んだ二つの人影が、空気のない世界に最初の一歩を踏み出し、玩具の人形のようにあたりを跳ね回って、埃に囲まれて、ゴルフ・カートを引きずり、かつては愛と狂気の女神にほかならなかった星の、その目に旗を突き立てたのだ。光輝くダイアナよ、と僕は心のなかで言った。我らの内にひそむ暗きものすべての象徴よ。やがて大統領演説をはじめた。物々しい、抑揚のない声で、これぞ人類誕生以来最大の偉業であると大統領宣言した。店にいた常連たちは、それを聞いて声を上げて笑った。たぶん僕も、にやっと笑うくらいはしてみせたと思う。だが、その科白がいかに馬鹿げたものであれ、誰にも否定できないことがひとつだけあった。すなわち、楽園から追放されて以来、アダムがこれほど故郷から遠く離れたことはかつてなかったのである。(pp.51-52)

私の記憶では、その「当日」、日本の関東地方では曇りだった筈。


See alsohttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060901/1157111104 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090722/1248230929 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090723/1248363299 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120528/1338140205 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141127/1417106527 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150518/1431924009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170118/1484717481 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170501/1493652188 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170504/1493873122

著者の言い分

承前*11

安藤健二「『エロマンガ表現史』 北海道有害図書指定。なぜ書いたのか? 著者に聞いた。」https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/18/eromanga-history_a_23413932/


稀見理都氏*12の著書『エロマンガ表現史』 *13が「北海道有害図書指定された」件について。

先ず、北海道庁によると、「有害図書指定」した「審議会の議事録は非公開だという」。しかし、「著しく性的感情を刺激するものと判断」したので、「県庁が審議会で意見を求めた」ということ。最初から結論は決まっていた、「審議会」は県庁側の「判断」を追認したということも言えるだろう。

稀見理都氏曰く、

---発売時、国内のどこかの自治体有害図書指定されることは想定していましたか?

全く想像していませんでした。


---現在、稀見さん自身は、今回の指定について現時点ではどのように考えていますか?

どういう経緯で、どういう理由で「有害」と見なされたのかがわからないと何とも言えない感じですね。


---北海道庁では「著しく性的感情を刺激するものと判断した」ようですが、この判断については、どう思いますか?

春画研究」や「医学書」と同じ意味合いだと感じていたので、そのへんとどう違うのかが気になります。


---成年向けコミックは、漫画研究の中でも、あまり語られることのない分野ですが、あえて単行本というかたちで出版したのはなぜでしょう?

特に「あえて」と思ったことはないです。語られてこなかったから、語ろうと思っただけですね。


---成年向け漫画のどんなところに、研究テーマとして魅力を感じていますか?

本の中にも書いていますが、性的な表現は「成人向けコミック」だけのジャンルではなく、どのマンガのジャンルにも付随している重要な部分であり、漫画研究を行う上では決して避ける事ができないジャンルだと考えています。

ところで、以前から思っていたことなのだけど、特に男性作家の描く「エロマンガ」というのは全然エロくない。石井隆はエロい方だと思うけれど、『天使のはらわた』*14とか、感動の対象は抒情性であって、エロに対して下半身がストレートに感動するというのとは違う。それはどうしてなのだろうと思っていたのだけど、一つには私が既に大人としてリアルな「エロ」を知ってしまっているということがある。だから、未成年者、特に童貞にとっては十分にエロいのかも知れない。もう一つは、男女の解剖学的な差異が関係しているのかも知れない*15

天使のはらわた 2 (コミックス)

天使のはらわた 2 (コミックス)

天使のはらわた 3 (コミックス)

天使のはらわた 3 (コミックス)

適用されず

NHK報道

豊能町職員を決闘申し込みで停職

04月18日 19時25分


大阪豊能町はゴミ収集を担当していた40代の男性職員が、同僚と口論になった末、包丁2本を地面にたたきつけて、決闘を申し込むなどしたとして、停職6か月の懲戒処分にしました。

18日付けで停職6か月の懲戒処分を受けたのは、大阪豊能町環境課の46歳の男性の技能主任です。

豊能町によりますと、先月13日朝、この男性主任が町内でゴミ収集の作業をしていたところ、ゴ ミ収集車のコースなどをめぐって同僚と口論になりました。

その後、男性主任は近くのホームセンターで包丁2本を購入してゴミ収集車の駐車場で待ち伏せし、戻ってきた同僚に対し、地面に包丁をたたきつけて、決闘を申し込んだということです。

男性主任は、駆けつけた職員に取り押さえられたということで、「話し合いでは決着がつかず、決闘するしかないと思った」と話しているということです。

男性主任は今月6日、銃刀法違反などの疑いで、書類送検されました。

豊能町は「このようなことになり、大変申し訳ない。職員教育を徹底し再発防止につとめたい」とコメントしています。

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180418/4059871.html

「決闘を申し込んだ」だけでは決闘罪というのは成立しないのね。成立するためには相手が受けて立つということが必須なのか。

管見の限りでは、2010年以降に「決闘容疑」が適用された事件は3件あるが、どれも当事者は10代の少年、所謂ヤンキー系の事件といえる*16。今回のは、40代後半ということで、その年甲斐もないアホオヤジ振りには何となくの微笑ましさを感じる。

*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180407/1523067888

*2:Cited in http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180418/1524006379

*3玉木雄一郎

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487910099 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170226/1488077743 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170228/1488291005 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170303/1488508478 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170305/1488726602 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170306/1488817967 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170308/1488946981 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170309/1489024533 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170310/1489109908 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170406/1491451136 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170518/1495124746 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170602/1496371973 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170808/1502206282 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170828/1503891141 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170901/1504234324 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170915/1505482432 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171016/1508130214 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171029/1509242444 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171030/1509328817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180216/1518745088 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180218/1518914252 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520820898 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180313/1520911677 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180314/1521040212 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180320/1521545409 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180322/1521735826 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180324/1521817988 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180327/1522079446 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180404/1522810591 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180408/1523167515

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141110/1415592616

*6:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140103/1388727355 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150620/1434763327 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160425/1461552422 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160719/1468949678 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160726/1469540060 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180324/1521830669

*7https://lineblog.me/non_official/archives/13124843.html

*8:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160522/1463913375 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160525/1464109426 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160601/1464795142 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160605/1465087889 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160607/1465317319 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160613/1465749708 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160827/1472257943 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161217/1481989149 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170220/1487594637 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170221/1487697099 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170224/1487904434 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170228/1488288112

*9:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080204/1202096588 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080205/1202235727 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080211/1202747698 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080224/1203875355 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080312/1205292138 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080405/1207333508 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080418/1208492391 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080923/1222197918 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080924/1222265652 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090622/1245646755 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090830/1251570565 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090912/1252725447 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091028/1256705010 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100811/1281540825 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101222/1293049841 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120211/1328987138 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130226/1361850355 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160802/1470138026 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160818/1471499888 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160821/1471797879 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160827/1472320852 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160829/1472446296 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160902/1472795375 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170904/1504545310 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180410/1523327198

*10:「僕」は「ビクター伯父」の遺産である大量の書籍を読んではコロンビア大学「の真向かいにあった、チャンドラー書店」(p.39)に売り、生活費を捻出するということをしていた。

*11http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180418/1524020899

*12:See eg. https://www.pixiv.net/member.php?id=45376

*13:See eg. https://book.douban.com/subject/27109809/

*14:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090617/1245209049

*15:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180419/1524096662

*16:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100716/1279307633 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150218/1424272261

2018-04-19

学習効果(長妻昭

長妻昭*1安倍首相の“ごまかし答弁”の姿勢が官僚に伝播 〜前代未聞の不祥事続発の背景〜」https://www.huffingtonpost.jp/akira-nagatsuma/abe-20180418_a_23413926/


曰く、

「大将というものは敬(うやま)われているようでその実、絶えず家来に落ち度を探されている」――。徳川家康が大将の心構えについて息子に語った言葉とされている(「徳川家康山岡荘八著より)。

リーダーは、部下から、その言動を厳しい目で見られている、このことを常に肝に銘じなければならない。政治家である私たちほどそうだ。

安倍首相も部下たち(閣僚や霞が関)から、その一挙手一投足を、穴のあくほど見られているのだろう。この5年間の安倍首相国会での、質問者を小ばかにしたような答弁、質問とは別のことを長々と話す"はぐらかし答弁"など、真摯に事実を語ろうとしない姿勢を部下たちはじっくり見ていた。はじめは批判的に見ていた人もいただろうが、5年の長期政権ともなれば、その姿勢に追随をしたほうが首相からの覚えめでたくなると考える部下たちが出てきても不思議ではない。

今回の政府の信じられない数々の不祥事の背景には、安倍首相の悪しき姿勢が部下たちに伝播してしまったということもあるのではなかろうか。

首相秘書官による「首相案件」発言疑惑*2財務省による森友学園に関する公文書改ざん*3自衛隊の日報隠し、裁量労働制の比較データねつ造など深刻な不祥事が止まらない。国会や国民に真摯に説明しない姿勢は、安倍首相の答弁姿勢と重なる。

今回、特にイラクの日報隠しには背筋が凍った。小野寺防衛大臣が「無い」と答弁していたイラクの日報が今年発見されたと謝罪して間もなく、今年ではなく昨年3月にすでに発見されていたことが判明したのだ。自衛隊は、大臣からの日報を探せという命令に背いて、あったものを無いことにしていた。自衛隊国会や国民、ましてや防衛大臣のコントロールも効かなくなっているという証左だ。

日本は、戦前、軍部が暴走した反省に立って、政治家たる文民が、自衛隊に対して最高指揮権を持つシビリアンコントロール文民統制)をしっかり効かせて軍事に対する政治の優先を確立することとした。この大原則が崩れようとしている。

また、1945年12月に刊行された『旋風二十年 解禁昭和裏面史』の話。

「生態史観」余波

京都学派 (講談社現代新書)

京都学派 (講談社現代新書)

文明の生態史観 (中公文庫)

文明の生態史観 (中公文庫)

菅原潤『京都学派』*4から。(哲学の)「京都学派」ではなく、戦後の人文研究所を中心とする「新京都学派」の中心人物となる梅棹忠夫の『文明の生態史観*5とその余波を巡って。

「文明の生態史観序説」が『中央公論』に発表されたのが1957年。「序説」を含む単行本『文明の生態史観』が上梓されたのが1967年(p.206)。

「「序説」の最大のポイントは、従来のようにアジアヨーロッパを含めたユーラシア大陸を東洋と西洋という風に方角的に二分するのではなく、ユーラシア大陸の東西の極を第一地域、残りの中央を第二地域と呼んで、第一地域と第二地域とでは文明化の進展が異なると見ることである」(ibid.)。「第一地域はイギリスと日本、第二地域は中国インドロシアおよび中東である」(p.207)。

「序説」に最初に反応したのは加藤周一*6。『中央公論』に発表された「近代日本の文明史的位置」。また、梅棹と堀田善衛*7を招いた鼎談「文明の系譜と現代的秩序」。加藤の反応は大まかに言えば、少々の「当惑」と好奇心といえるだろう(pp.207-208)。

これに対して、右寄りの論客たちのあいだでは、「序説」において日本が先進国イギリスと同列に扱われていることを歓迎する声が相次いだ。例えば小説『ビルマの竪琴』(一九五三年)の作者として知られているドイツ文学者竹山道雄(一九〇三〜八四)が発表した論文日本文化の位置」を受けて、法政史家*8の石井良助(一九〇七〜一九九三)、国際法学者の大平善梧(一九〇五〜八九)、美術評論家の河北倫明(一九一四〜九五)、唐木順三経済学者木村健康(一九〇九〜七三)、高坂正顕、日本学者のサイデンステッカー(一九二一〜二〇〇七)、鈴木成高、社会思想史家の関嘉彦(一九一二〜二〇〇六)、英米法学者の高柳賢三(一八八七〜一九六七)、ジャーナリストの直井武雄(一八九七〜一九九〇)、西谷啓治、文化人類学者のパッシン(一九一六〜二〇〇三)、西洋史学者の林健太郎(一九一三〜二〇〇四)、小説家平林たい子(一九〇五〜七二)、比較文学者のロゲンドルフ(一九〇八〜八二)および竹山を交えた座談会日本文化の伝統と変遷」が催され、竹山論文も含めてシンポジウムと同名の単行本が刊行された。

こうしたナショナリスティックな気運の高まりに対して、中国文学者竹内好が「二つのアジア観」という論考を『東京新聞』に掲載して、いささかイデオロギー的に竹山らの動きを牽制した。また「序説」に賛同する座談会高山岩男を除く京大四天王の三人が参加していることは、注意を要する。(後略)(pp.208-209)

また、さらに後には、廣松渉も『生態史観唯物史観』を出している。

ビルマの竪琴 (新潮文庫)

ビルマの竪琴 (新潮文庫)

日本とアジア (ちくま学芸文庫)

日本とアジア (ちくま学芸文庫)

生態史観と唯物史観 (講談社学術文庫)

生態史観と唯物史観 (講談社学術文庫)

もっと最近の、全く別の方面からの「生態史観批判としては、例えば土佐昌樹『アジア海賊版文化』第一章。「生態史観」における「アフリカ」や「アメリカ」のネグレクト

アジア海賊版文化 (光文社新書)

アジア海賊版文化 (光文社新書)

Continuing relevance of Grave of the Fireflies(BBC)

火垂(ほた)るの墓 [DVD]

火垂(ほた)るの墓 [DVD]

Heather Chen*9 “Grave of the Fireflies: The haunting relevance of Studio Ghibli's darkest film” http://www.bbc.com/news/world-asia-43695803


先日他界した高畑勲の代表作とされる「スタジオジブリで最も暗い映画」『火垂るの墓*10の今日的なレリヴァンスについて語る。(この記事を含めて)英語圏でよく言及されるのは、映画史家の故Roger Ebertが2000年に書いたレヴュー。そこで彼は「これまで作られた最良の戦争映画のひとつ(one of the greatest war films ever made)」と評している*11

少し切り抜き。

「悲劇」と「美」の両義性(Roland Kelts);

Rich with detail and impressionistic effects, the Studio Ghibli co-founder's masterpiece brings to life the human impact of war.

Roland Kelts*12, author of Japanamerica, remembers a particularly tragic but "mesmerisingly beautiful" scene.

"We see a group of fisherman gazing out over the bay as the city of Kobe goes up in flames on the horizon. The flames lick at the sky and the fishermen are seen from the back," he told BBC News.

"The stillness of disaster. Nothing is moving but we feel their shock. It's a scene of pure shell shock, as gorgeous as it is terrifying."

歴史的な文脈に位置づけるLim Beng Choo(林明珠)さん*13

Today, the film remains not only relevant but more important than ever, according to Lim Beng Choo, an associate professor in Japanese studies.

"Grave of the Fireflies is an important film because it emphasises (among other things) the value of life. While it depicts the irreversible tragedies and sufferings that Japanese people had to endure during the war, viewers should also actively be asking why and how World War Two was allowed to happen," Ms Lim said.

"Knowing Japan's historical military past will also give the audience a better understanding of events and will cultivate a generic humanistic sentiment towards all war, which would prove to be a more effective way of preventing future wars."

「反ハリウッド」としての『火垂るの墓』(Roland Kelts);

Japanamerica's Roland Kelts added: "Grave of the Fireflies is a story richly told, with all the ambiguity and second-guesses of the way life is lived. Its story remains relevant today because of that fact alone. It tells about the failure of heroism and nobility in desperate circumstances and in that way, it's almost an anti-Hollywood film".

"Hollywood will have you believe that heroes are needed when times are tough. Isao Takahata shows us the humble opposite, that when times are tough what you need most is humility, patience and self-restraint. That's how one survives."

「盲目的な野放しのナショナリズムの帰結」;

Grave of the Fireflies may have earned a reputation as being one of the darkest Ghibli films ever made. But that has not stopped loyal fans from reviving debate around the "underrated" film and its poignant lessons, with the discussion still vibrant 30 years on from its release. For many, its message about the human impact of war still resonates strongly.

"If anyone thinks anime is only made up of over-the-top facial expressions, a lot of sexual content and corny teen romance, watch Grave of the Fireflies and prepare to be proven 100% wrong," wrote a fan on YouTube.

On Reddit, one anime fan focused on the symbolism of fireflies: "The firefly becomes a haunting symbol of the film as it represents both the deadly fire bombs that wrecked the children's city but as well as an icon of hope and perseverance".

"In the wake of the Trump administration and nationalism capturing the minds of millions around the world, this movie has never been more necessary," said Ghibli fan Rebecca Lee on Facebook*14.

"Know that this movie is a metaphor for World War Two and is so much more than the death of these two characters. Grave of the Fireflies is about the consequences of blind unchecked nationalism and the bitter end of those that follow it. This film is not a masterpiece because it's sad, it's a masterpiece because of the lessons it teaches." 

See also


Peter Sobczynski*15 “"Why Do Fireflies Have to Die So Soon?": A Tribute to Iaao Takahata, 1935-2018” https://www.rogerebert.com/balder-and-dash/why-do-fireflies-have-to-die-so-soon-a-tribute-to-isao-takahata-1935-2018

「プチ」ではないよ

石川達也「メスに男性器?そこから出産!? ブチハイエナリスクしかない進化」https://withnews.jp/article/f0180413000qq000000000000000W06w10101qq000017106A


世の中、「ブチハイエナ」で盛り上がっているらしい。

ブチハイエナって、メスにもペニス(偽だけど)があって、タマタマ(脂肪の塊だけど)もあって、しっかり勃起もするらしい。驚くことにそのペニスは産道が飛び出たというイメージなのか出産はそのペニスから子供が生まれ出てくるらしい。うわぁぁっと思って股間おさえたよ。 pic.twitter.com/jQBbaPcLJa

川崎悟司 (@satoshikawasaki) 2018年3月23日

https://twitter.com/satoshikawasaki/status/977171477987389441

大渕希郷氏(「どうぶつ科学コミュニケーター」)*16によると;

この男性器のようなものは、実は、オスの男性器(陰茎)に相当する陰核が変化したものです。ブチハイエナはこのように陰核が発達していて、「擬陰茎」と呼ばれています。オスと同じように尿道も通っていて、長さは平均で17センチほどです。

「平均で17センチ」なんて、俺のより長い! と嘆いている人間の雄も少なくないのでは?

長すぎる産道としての機能と、それによる母子へのリスク

そして、擬陰茎は産道を兼ねており、赤ちゃんはこの細い擬陰茎を通って生まれてきます。

 赤ちゃんは1.5キロほどの大きさです。出産時には擬陰茎の太さが2倍ほどになるとはいえ、あまりに産道が細すぎます(上記写真の擬陰茎は直径3〜4センチほど)。赤ちゃんが産道を抜けて出てくる時には、擬陰茎は裂けてしまうそうです。母親の20%は、初産の傷が原因で死に至ります。

また、産道が長いのも特徴です。

 ブチハイエナと同じくらいの体格の哺乳類の場合、子宮から外界までの距離は30センチほど。一方、ブチハイエナは擬陰茎を通るため、その距離は倍の60センチ。それなのに、へその緒は12〜18センチほどです。

 なので、赤ちゃんは、胎盤を引きずって出てくるか、へその緒が切れた状態で生まれてきます。へその緒が切れると、赤ちゃんは無酸素状態となるので、死産リスクが高まります。

初産の60%は死産になるのだという。

雌の「擬陰茎」は「陰核」すなわちクリトリスが肥大したものだというのは納得。そもそも雌(女)のクリトリスと雄(男)のペニスは等価である。因みに所謂女子割礼(クリトリス切除)は世界的に非難の対象となっているが、その文化的慣行を持つ、西アフリカのマリのドゴン族はそれを以下のように意味づけている;

(前略)ドゴン族の間では男女とも両性具有として誕生すると考えられ、男子の包皮は女性を、女子の陰核は男性を象徴すると見なされる。したがって成年式における割礼はそれらを切除することによって完全な男性、女性へと転換するものにほかならない。(田辺繁治「割礼」、今村仁司編『現代思想を読む事典』、p.130)*17

現代思想を読む事典 (講談社現代新書)

現代思想を読む事典 (講談社現代新書)

ブチハイエナは完全なメス優位社会で、群れ同士の戦いや狩りもメスがおこないます。そのため、攻撃性を誘発する男性ホルモンが多く出て、メスの生殖器の外見もオス化してしまった、という説明です。同じくメス優位社会を形成するワオキツネザルも擬陰茎を持っています。

交尾のときは、メスが擬陰茎をお腹に引っ込めて、一時的な膣を作ります。

 ほとんどの動物の交尾は、メスに主導権があります。しかし、ブチハイエナの場合には、物理的に擬陰茎を引っ込めないと交尾ができず、「完全に」メスに交尾の主導権が与えられています。

昨年の「イグ・ノーベル賞」の対象となった「トリカヘチャタテ」とは違って*18、プチハイエナの場合はあくまでも「擬陰茎」であって、生殖器としては機能しないわけだ。

何故、このようなリスキーな出産のメカニズムが淘汰されずに残っているのか;

初産の60%が死産、母親も初産の傷が原因で20%が死んでしまう――ブチハイエナは、一体なぜ、こんなリスキーな出産方法をとるのでしょうか?

 詳しいことは解明されていませんが、大渕さんは「種が絶えるほどの変異でない場合、その変異は進化の過程で残ることもある」と話します。

進化とは「世代を積み重ねての遺伝子の変化」と説明できます。遺伝子の変化は完全にランダムであり、そこに意図は働きません。変異も種にとってプラスになるものばかりではありません。

 淘汰されるほどの変異でない場合、たとえば致死的な変異でなければ集団内に広がる可能性はあるのです。大渕さんは「意図を考えるとおかしい進化もある」と話します。

 擬陰茎を通る細い産道から出産するという生態は、傍から見ればリスキーですが、ブチハイエナにとっては「大変だけど、そこまで大変じゃない」のかもしれません。

「進化」を目的論的或いは功利主義的に還元する、常識に照らしても分かりやすく、またレイプの存在*19新自由主義的な競争社会を正当化するのにも用いられたりする説明方法が破綻しているということだろう。また、「進化」と進歩の混同も。「適者生存」ではなくラッキーな奴が生き残るという木村資生の〈分子中立説〉が再び注目されなければいけないのではないかと思う(Cf. 『生物進化を考える』)。

生物進化を考える (岩波新書)

生物進化を考える (岩波新書)

何故クリトリスという器官が存在するのかということがそもそも謎ではある。クリトリス解剖学的にはペニスと等価であるのだけれど、機能的には、少なくとも人間に限って言えば、雄(男)の乳首と等価といえるのでは? 男性に授乳という機能のない性感帯として純化された乳首が残されように*20、女性には生殖器としての射精機能を失い、性感帯として純化されたクリトリスが残された。

プチハイエナの雄は結局(普通という意味での)ノーマルな交尾を行うわけだ。疑似的なのを含めて膣を持っていないので。さて、私は時々実現不可能な性的妄想をすることがある。それは挿入される快楽を経験したいということ*21.。そのためには、疑似的なものであれ膣がなければいけないのだが、女性も(プチハイエナのような)「擬陰茎」があれば〈挿入する快楽〉を経験することができる、とか。

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150125/1422203819

*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180410/1523374424 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180411/1523420745

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180304/1520174038 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180306/1520345174 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180311/1520729070 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520820898 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180313/1520911677 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180314/1521040212 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180316/1521170126 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180318/1521300830 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180320/1521545409 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180322/1521729457 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180324/1521817988 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180325/1521944693 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180406/1523022564

*4:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180409/1523247868

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070327/1175006715 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090716/1247679249 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100707/1278472765 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101212/1292124745 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101213/1292210200

*6:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070207/1170842753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070805/1186334685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081207/1228577503 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081217/1229480049 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081218/1229566327 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100330/1269918520 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110619/1308423176 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110628/1309278391 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150724/1437712146 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160404/1459698276 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160910/1473530992 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161024/1477281312

*7:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050904 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091102/1257178892 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100528/1275052441 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100608/1275966360 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100712/1278948575 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101027/1288207882 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120703/1341334566 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130726/1374806565 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140725/1406262846

*8:法制史家?

*9:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161221/1482294375

*10http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150705/1436060833 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151211/1449803224 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180407/1523067888

*11: Roger Ebert “Grave of the Fireflies” https://www.rogerebert.com/reviews/great-movie-grave-of-the-fireflies-1988

*12http://japanamerica.blogspot.com/ http://www.japanamericabook.com/ http://www.theguardian.com/profile/roland-kelts See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070917/1190056062 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131024/1382580354

*13:See eg. https://ap4.fas.nus.edu.sg/fass/jpslimbc/intro/cv_lbc_17072017.pdf

*14https://www.facebook.com/TheGhibliFamily/photos/a.1532378840415571.1073741828.1529321324054656/2017139405272843/

*15:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180417/1523927750

*16http://www.sky.sannet.ne.jp/masato-oh/

*17:Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060120/1137726992

*18:See 森本未紀、小堀龍之「雄と雌「逆転」の虫を研究、日本人らにイグ・ノーベル賞http://www.asahi.com/articles/ASK9G5GKJK9GULBJ00Y.html Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170915/1505498717

*19:See Sharon Begley “Don’t Blame the Caveman” Newsweek June 29 2009, pp.42-47 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090624/1245863553

*20:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180203/1517626076

*21:これを〈菊の快楽〉或いは前立腺の快楽と混同してはならない。

2018-04-18

臨時休業

承前*1

Starbucks to Close All Stores Nationwide for Racial-Bias Education on May 29” https://news.starbucks.com/press-releases/starbucks-to-close-stores-nationwide-for-racial-bias-education-may-29

Starbucks to shut over 8,000 US cafes for race training” http://www.bbc.com/news/business-43803756

安藤健二スタバ8000店で人種差別研修 友人を待っていた黒人男性逮捕への批判を受けて」https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/17/starbucks-education_a_23413843/


フィラデルフィアスターバックスで友人と待ち合わせをしていた黒人男性が口論になった店員に通報されて「不法侵入」容疑で逮捕された事件を受けて、スターバックスは5月29日に米国内の全店舗で臨時休業し、全パートナー(従業員)に「人種的バイアスに関する教育」を行うことを発表した。また、現在作成中のカリキュラムは、必要であれば他の企業へも提供するという。今回の事件ではすぐさまネットを中心に批判が拡がり、ほかの店舗で自分も差別的な対応を受けたことがあるという告白(告発)も出てきたりしたわけだが*2、今後スターバックス差別問題に対する企業の対応の或る種のモデルになるのでは?

Barbala Bush

“Former US First Lady Barbara Bush dies at 92” http://www.bbc.com/news/world-us-canada-43805365

“Obituary: Barbara Bush” http://www.bbc.com/news/world-us-canada-12846090

John Crawley and Jamie Gangel “Barbara Bush, Republican matriarch and former first lady, dies at 92” https://edition.cnn.com/2018/04/17/politics/barbara-bush-dies/index.html


健康の悪化が伝えられていた*3バーバラブッシュ*4が息を引き取る。享年92歳。大統領の妻にして大統領の母。なお、1つ上の夫は現在米国史上最長寿の元大統領であるという。なお、彼女の前代のファースト・レディ、ナンシー・レーガンが94歳で他界したのは2016年3月のこと*5


See also

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100216/1266286093 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160601/1464744478 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171009/1507565550

台湾沖縄埼玉名古屋

ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;

2018年04月11日 17時58分 JST | 更新 2018年04月11日 17時58分 JST

「はしか」の感染沖縄で拡大 感染源は… 「日本のどこでも起きうる」と専門家が警鐘

家庭内や職場でうつったとみられる「三次感染」の疑いのある患者も出始めた。

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朝日新聞社提供


台湾から「輸入はしか」沖縄感染拡大 「三次感染」も

 沖縄県ではしか(麻疹)の感染が広がっている。10日時点で患者は計38人に上る。国内のはしかは予防接種の普及で「排除状態」とされているが、今回は台湾からの旅行者が感染源の「輸入はしか」だった。旅行者から感染した人から、さらにうつる「三次感染」とみられる患者も出始めた。専門家は「訪日客が増える中、日本のどこでも起きうる」と警鐘を鳴らす。

 沖縄県地域保健課によると、最初に感染が確認されたのは3月下旬。台湾から旅行でやってきた30代男性が19日に発疹などの症状で県内医療機関を受診。検査の結果、20日にはしかとわかった。男性は17日から3日間、県内を旅行しており、立ち寄った商業施設や飲食店の従業員や客を中心に感染が広がった。

 県内で患者が出たのは4年ぶり、感染者数が2桁に上ったのは10年ぶりだ。4月7日以降は、旅行者の男性からうつった「二次感染」の患者から、さらに家庭内や職場でうつったとみられる「三次感染」の疑いのある患者も出始めた。

 はしかは40度前後の高熱や発疹が出るウイルス性の感染症。空気、飛沫(ひまつ)、接触で感染し、死亡例もある。かつては国内でも年間10万〜20万人の患者がいたとみられる。2006年にワクチンの定期接種が1回から、1歳と就学前の2回に増え、15年に流行を抑え込む「排除」を達成した。

 しかし、今回のように海外からの渡航者や帰国者がウイルスを持ち込む可能性がある。昨年もインドネシアから帰国後に山形県内を訪れた男性がはしかを発症。県外にも広がり50人超の感染者が出た。沖縄では、38人の患者のうち12人はワクチンの接種歴が「なし」あるいは「1回」、23人は打った記憶がないなど接種歴が「不明」だった。

 今後県外へ感染が拡大する可能性もあり、沖縄県沖縄に訪問後にはしかに似た症状が出た場合は医療機関に相談するよう呼びかけている。感染症に詳しい岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「沖縄の例をひとごとと思わず、ワクチンの2回接種で自分の身を守り、他の人へ感染を広げないようにして欲しい」と話す。(水戸部六美)

朝日新聞デジタル 2018年04月11日 17時14分)

https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/11/hashika_a_23408378/

今村顕史*6沖縄での麻疹(はしか)の流行 〜なぜ流行は繰り返されるのか?〜」https://www.buzzfeed.com/jp/akifumiimamura/hashika-okinawa


曰く、

今、沖縄での麻疹(はしか)の流行が大きな問題となっています*7。その流行は、台湾から沖縄へ観光旅行にやってきた、たった1人の外国人から始まりました。

麻疹発症した旅行者は、自分の感染に気づかず観光地を移動している間に、ホテルや飲食店などで近くにいた人たちも次々と感染させてしまいました。そして、このように感染した人も、また別な人へと麻疹をうつしていくという感染連鎖が続いています。4月14日までに麻疹と診断された患者数は、すでに52人まで増加しています。

さらに、沖縄へ旅行した10代日本人男性が、帰省先の名古屋市麻疹と診断されました。この男性は、沖縄に4月上旬まで旅行した後、埼玉県内の学校に数日間通い、発症後に東京品川から新幹線名古屋まで移動したそうです。

また、

麻疹は「空気感染」する、非常に感染力の強いウイルス感染症です。インフルエンザなどの「飛沫感染(ひまつかんせん)」では、くしゃみや咳などで水分を含む重く大きな粒子が飛ぶため、2m以内でほとんどの粒子が床に落ちてしまいます。しかし、「空気感染」では小さく軽い粒子が、ふわふわと空中を長く浮遊することで、同じ部屋の中にいるだけでも感染する可能性があります。

麻疹は、われわれが身近に経験する一般的な感染症の中でも、最も感染力が強いウイルス感染症なのです。

10〜12日程度の潜伏期間を経て、麻疹発症した初期には、鼻水、喉の痛み、咳などの、風邪のようなごく軽い症状だけの時期があります。

この時期には、典型的な高熱と発疹が出現していないため、たとえ感染症の専門医師であっても、症状だけで麻疹を強く疑うことは難しいといえます。

しかし麻疹は、このような軽い症状の時期から、すでに強い感染力をもっています。このため、本人も自覚のないまま、他の人に感染を広げていってしまいます。

関西空港の従業員が集団で麻疹感染したのは2016年夏のこと*8。また、2007年の春に東京麻疹が流行し、東京の大学が次々と休講になった*9

有害図書」(メモ)

ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;

2018年04月17日 13時15分 JST | 更新 13時間前

タイトルに「エロ」書籍、相次ぎ有害指定 研究書も指定で「やり過ぎ」の声も

青少年の健全な育成を阻害するおそれがある」と判断した。


朝日新聞社提供

タイトルに「エロ」の書籍、相次ぎ有害指定 研究書も

 性的表現の歴史などを考察した書籍が、相次いで自治体有害図書指定*10を受けた。研究書まで指定するのはやり過ぎだとの声も上がっている。

 3月30日に北海道が有害指定したのは「エロマンガ表現史」(太田出版)。同月23日には滋賀県が「全国版あの日のエロ本自販機探訪記」(双葉社)を有害指定した。いずれも青少年健全育成条例に基づき有識者による審議を経て「青少年の健全な育成を阻害するおそれがある」と判断した。18歳未満への販売が禁止され、書店などでの陳列も一般書籍と区別される。

 二つの書籍は、タイトルで「エロ」とうたい、女性の裸体や性的行為が描かれた本の表紙やマンガのコマを引用している。だが「表現史」の主題はマンガにおける乳房や性器の描き方の変遷の研究。「探訪記」はネットの普及により消えゆくエロ本自販機の現在を探るルポルタージュだ。日本雑誌協会は「新たな分野の研究書であり、フィールドワークの労作だ」と、有害指定に疑問符をつける。

朝日新聞デジタル 2018年04月17日 12時22分)

https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/17/title-ero_a_23412885/

ここで、20年以上前(1996年1月10日)のジャック・デリダの言葉を引用してみたい。「異邦人の問い:異邦人から来た問い」(廣瀬浩司訳、in 『歓待について パリのセミナールの記録』*11、pp.47-94)から。

(前略)電子メールやインターネット(こうした名前が指し示しているすべてのことを考えているわけですが)の発達にともなう数多い変化の徴候の中でも、いわゆる公共空間の構造を根底から変化させるような徴候を特別に論じることにしましょう。さきほどわれわれが話し、これからもまた話すであろうことは、ギリシャにおけるxenosとxeniaについてであり、オイディプスアンティゴネについででした。彼らはxenoiに話しかけるxenoiであり、話しかけられた者は、反対に彼らに話しかけ返すのです。とは言え、電話、ファックス、電子メール、インターネット、さらにはテレビや盲目化した電話回線*12など、さまざまな人工補助装置(dispositif prothetique)によって構造化されている公共空間に対したとしたら、たとえばソフォクレスの意味論はどう抵抗することができたでしょう。先日われわれが問題にしたことは、国家の介入(これは最近ドイツでおこなわれた)や国家というコロスの介入が、インターネットネットワークにおける、いわゆる「ポルノグラフィー」の通信を禁止したり検閲したりしようとするとき、それがどのような意味を持つかという問題でした。もちろんクロソフスキーの『歓待の掟』のことではなく、インターネット上に流されたテキストや映像にたいする禁止や検閲のことです。ドイツ政府は、ポルノグラフィーを対象とする二百のネットを禁止しました(『カナール・アンシェネ』紙によると、「乳」という単語を検知してポルノグラフィーかどうかを判断するセンサーが、乳ガン患者たちが真面目に会話していたフォーラムへのアクセスを禁じてしまったそうです)。こうした検閲やその原則の妥当性については、今のところ判断を差し控えておきます。(後略)(pp.78-79)

歓待について―パリのゼミナールの記録

歓待について―パリのゼミナールの記録

アンティゴネー (岩波文庫)

アンティゴネー (岩波文庫)

歴史/流行/革命(ベンヤミン

ボードレール 他五篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)

ボードレール 他五篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)

最近ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について」(aka 「歴史哲学テーゼ」)から引用を行った*13

第14の断章も引用しておく(エピグラフカール・クラウスの引用は省略);

歴史という構造物の場を形成するのは、均質で空虚な時間ではなくて、〈いま〉によってみたされた時間である。だからロベスピエールにとっては、古代ローマは、いまをはらんでる過去であって、それをかれは、歴史の連続から叩きだしてみせたのだ。フランス革命ローマ自覚的な回帰だった。それは古代ローマを引用した――ちょうど、流行が過去の衣裳を引用するように。流行は、アクチュアルなものへの嗅覚をもっている。たとえアクチュアルなものが、「昔」というジャングルのなかの、どこをうろついていようとも。流行は、過去への、狙いをさだめた跳躍なのだ。ただしこの跳躍は、支配階級の統制下にある競技場でなされている。同じ跳躍が、歴史の自由な空のしたでなされるならば、それは弁証法的な跳躍であり、マルクスが理解した意味での革命にほかならない。(野村修訳、p.341)

悲しくもないのに

眼がしょぼしょぼして、涙が止まらない。また目やにも。花粉症というには些か季節外れだし、これまで一度も花粉症というのに罹ったことはない。医者に行ったら、結膜炎だと診断されて、抗菌性の目薬を処方された。すっかり忘れていたのだが、拙blogによると、2010年11月にも結膜炎に罹っていた*14

Live at the Hollywood Bowl

CDを買う。

The Beatles Live at the Hollywood Bowl

LIVE AT THE HOLLYWOOD

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Bon Iver 22, A Million

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また、

矢口史靖『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』

中村義洋忍びの国