哈爾濱/新彊

 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060107/1136652053で言及した「復興路にある某イタリアン・レストラン」の名前はLa Vita。オーナー・シェフは中国人女性と結婚した伊太利人であるという。
 さて、タイトルにある「哈爾濱/新彊」であるが、そんな寒い土地に行ったというわけではない。予めお断りしておく。
 淮海西路570号にあるShanghai Sculpture Space*1へ行こうと、家から華山路方面に歩いたのだが、途中小腹も空いたので、康平路の「荘稼院」という東北料理屋で水餃子と「哈爾濱pi酒」。「哈爾濱pi酒」は中国で最も早く製造されたビールであるという。味はよし。また、ビールのつまみとして頼んだ、豆腐の葱和え(ただそれだけだが)は大当たり。淮海西路570号は淮海路の西の端に近く、徒歩で行くことは諦め、バスに乗っていったが、「荘稼院」で時間を潰しすぎたせいか、到着したときには既に16時30分くらいで、Shanghai Sculpture Spaceの開館時間は16:00まで。つまり、入れず。Shanghai Sculpture Spaceは煉瓦造りの如何にも工場という感じの建物。その周りは広大な更地が拡がり、その後ろには、ペット用品やら建築用のパネル材やら便器や洗面器のような陶器の市場があり、東京郊外のホームセンターのような趣。
 その後、バスで淮海路を東に戻って、新楽路や長楽路を彷徨き、思南路にある「朗晴(shining)」という店に辿り着く*2。この店は壁一面に西蔵の写真が掛けられている。雰囲気はとてもよし。また、酒などの飲物も高くはない。ただ、〈酒のつまみ〉以上の物を食べたい人は他の店に行くべし。私は「新彊pi酒」を呑み、妻は西蔵式のミルク・ティーを飲む*3。「新彊pi酒」は黒ビールで、日本の代表的な黒ビールは朝日のスタウトかと思うが、それほどの苦みなし。勿論、甘くはないが。
 「哈爾濱/新彊」とはビールのことなり。

*1:Cf. Rebecca CATCHING “Sculpture a New Era” that’s Shanghai January 2006.

*2:孫中山故居の近くなり。

*3:菜単には蒙古式もあり。