「それから、本屋で呉冠中『横站生涯五十年』（文匯出版社）を買い、淮海中路をぶらぶらしながら、襄陽市場の横にあるCafé Montmartre（夢曼特法式西餐館）で休憩。久々にコロナを呑む」*1。
呉冠中『横站生涯五十年』文匯出版社、2006
画家・呉冠中の評論＆随筆集。
一個情字了得（代序）
輯一
絵画的形式美
土土洋洋、洋洋土土
造型藝術離不開対人体美的研究
関於抽象美
油絵実践甘苦談
内容決定形式？
風箏不断線
虚谷所見
三方浄土転輪来：灰、白、黒
何処是帰程
無心挿柳柳成蔭
是非得失文人画
筆墨等於零
風格
輯二
貴州山叢尋画
風景〓*2辺好？
一点心得和感想
魂寓何処
点名道姓説藝評
審稿
美術自助餐
師生対話
風景写生回億録
趙燕侠與海派
戯曲的困惑
邂逅江湖
毀画
乱画〓*3！
談書法
撲朔迷離寓意境美
石濤的謎底
小鶏與〓*4蛋
跨越両河流域
楚楚衣冠成菩薩
走向未知
林風眠和潘天寿
《双燕》
這情、萬萬断不得
我的両個学生
景全在我身上
家伝
天壇的嬰児
輯三
去年は、ほぼ同年代の３人の中国人画家の作品を観た*7。１月に東京のブリヂストン美術館で、趙無極（Zao Wou-ki）*8を。10月に上海で呉冠中。12月に上海で朱徳群を。３人とも仏蘭西に学んだ。趙氏と朱氏は仏蘭西に留まったのに対して、呉氏は中国に帰り、創作活動を続けた。３人の中では呉氏がいちばん直接的に中国的な画風を持っているといえるだろう。呉氏は印象派の影響もまた大きく受けていると考えられるが、その絵の魅力の中心はたんなるmargeにとどまらない余白の豊饒さにあるといえる。
呉氏は2004年に『我負丹青――呉冠中自伝』（人民文学出版社）を出している。10月に買い損ない、それ以降、上海の書店では全然見ていない。
