切腹した(?)のは「右翼」のおじさんだったということだが

承前*1

『毎日』の記事;


<加藤議員実家全焼>割腹男は東京の右翼

 山形県鶴岡市大東町自民党元幹事長、加藤紘一衆院議員(67)の実家と事務所が全焼した火事で、現場に倒れていた男は東京都内にある右翼団体の構成員(65)=杉並区在住=であることが捜査当局の調べで分かった。県警は男の回復を待って火事との関連を追及する。
 男は病院の集中治療室で手当てを受けており、話ができない状態が続いている。現場の状況から男は実家1階に火をつけた後、割腹自殺を図ったとみられるが、刃物などは見つかっていない。
 県警は16日午前、現場の実況見分を始めた。実家に戻った加藤議員は16日、報道陣に「失火ではない。誰かが火を付けたと確信している。(政治活動への影響は)心の中では変わらない。政治家としてこれからも頑張っていく」と話した。
毎日新聞) - 8月16日15時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060816-00000055-mai-soci

肝心要の「刃物」が見つかっていないので、?を付した。また、まだこのおじさんが放火したのかどうかも確実ではないのだが、取り敢えず〈自爆テロ〉という線で話をする。
あの9.11もそうだが、失われているのは言葉であろう。例えば、新左翼のお作法からすれば、火を付けるにせよ、(犯行)声明というものを(例えば〈革命軍軍報〉という仕方で)出すのがきまりになっている。これは言語化されないで身体的パフォーマンスとして表出されるという意味でヒステリーといってもいいのかもしれない。19世紀に流行ったヒステリーは失神を主にしていたわけだが。