Norah Jones、Kabir Sen(Memo)

シンガポールで発行されているAsiaというフリー・マガジン2006年12月号のLEE Han Shih ”Persons to Watch”という記事で、Norah JonesとラッパーのKabir Senが「印度人の父親とコーケイジアンの母親を持つ」者として採り上げられていた。
Norah Jonesシタール奏者Ravi Shankarの”love child”。また、Kabir Senはあの経済学者のアマルティア・センの息子。
Kabir Senについては、


 MATHIEU D. S. BOUCHARD ”Economist Sen’s Son Raps About Injustice” http://www.thecrimson.com/article.aspx?ref=512836
Piyali Dasgupta “This Sen wants musical solutions” http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/1529100.cms
Uttara Choudhury “Meet Kabir Sen, hip-hop’s intellectual face” http://www.dnaindia.com/report.asp?NewsID=1028316


ところで、Asiaには、同じLEE Han Shihが執筆する”Margin of Terror”という印度関係の記事あり。それによると、現在カナダでは印度系は人口の3%を占め、中国系を抜いて、最大の移民集団になっている。ヴァンクーヴァーを中心とするブリティッシュ・コロンビア州では印度系でもパンジャブにルーツを持つシーク教徒が支配的である。この記事で中心的に言及されているのは、「カナダ史上最大の大量殺人」といわれる1985年のAir India Flight 182事件。印度航空機に積み込まれた爆弾がアイルランド沖で爆発し、その多くはカナダ国籍を持つ印度人である乗客329名が死亡した。その数時間前には、別の印度航空機に積み込まれた爆弾が成田空港で爆発し、2名が死亡している。1984年に印度のインディラ・ガンジー政権によって「黄金寺院」が破壊され、インディラ・ガンジーが護衛のシーク教徒によって殺害されるといった印度における一連の宗教間抗争の激化がカナダに飛び火して起こされたテロであった。2006年10月には、ヴァンクーヴァーで、16万カナダ・ドルをかけたAir India Flight 182事件犠牲者追悼のモニュメントが落成した。