時代広場の最寄り駅など

Fuckingly hotなので、理論的なこと、批評的なことを書く気はしない。
さて、深町秋生氏曰く、


一番迷宮化しているのは東京駅だ。わりと殺風景だった地下の銀の鈴周辺も、今はちっこい店がぎっしり並んだ商店街に生まれ変わった。もともと大きな荷物を抱えた旅行者が激しく行きかう通路だったのだが、買い物客も加わり、3連休の最終日などはかなり目もあてられないほどの大混雑を生んでいる。あんなところで惣菜とか売られてもなあといつも困ってしまう。あと千葉の幕張メッセに行くために京葉線を使うが、他の在来線と違って遠く離れたところに位置し、たっぷりホームまで徒歩10分はかかるのだが、これはたぶん千葉人を見下しているのであろう。



実は京葉線のホーム、距離だけ考えれば隣の有楽町駅からのほうが近かったりする。徒歩で5分くらいだ。駅前のビックカメラから地下に降りるとけっこう近い。けっきょく乗り合わせの問題もあるから、「ユーも有楽町から行きなよ!」と強く勧められるほどのものではないのだけれど。とはいえ友人から教わったときはかなりびっくりした覚えがある。東京駅から出る電車なのに、東京駅のほうが遠いなんて……。
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20080715

たしかに、京葉線の「東京駅」は有楽町からの方が近い。これを読んで、時代広場の最寄り駅は新宿なのかそれとも代々木なのかということを思い出してしまった。ところで、幕張メッセというのは千葉でも総武線沿線に住んでいる人にとってはかなり不便なところにある。わざわざ西船橋まで戻って、京葉線に乗り換えなければならない。

東京は再開発をするたびに、機能美重視のアメリカ的な整然とした街並みになっている。おもしろくもない人工的な風景を目にすることが多くなった。しかしこっけいなのは、整然とした街並みを作ろうとデベロッパーが腐心するたびに、タッグを組んでいるJRなどの鉄道会社の駅が奇妙にぐねぐねと、整然とはかけ離れたモンスターのような形になっていくところだ。



ホームや通路が、できそこないのリフォーム住宅のようにむりやり付け加えられ、地下が掘られ、ぶかっこうな陸橋をでーんと設けている。表面的にニューヨークのアップタウン風なこぎれいな街を作れば作るほど、まるでエネルギー不変の法則のように、駅はモロッコの迷宮都市のように複雑怪奇で混沌とした状態になっていっているように思える。東京はいつでも整然と混沌の二面性を持ち合わせた街だった。たぶんこれからも当分はそんな状況が続くに違いない。駅を見ているとそんなふうに思う。

という箇所も取り敢えずメモ。