インドネシアのユダヤ教

NORIMITSU ONISHI “In Sliver of Indonesia, Public Embrace of Judaism” http://www.nytimes.com/2010/11/23/world/asia/23indo.html


上の記事によると、インドネシアユダヤ教では両極端のことが同時に進行しているようだ。先ず一方では、インドネシアにはイスラーム原理主義の檯頭があり*1、昨年の11月にはイスラエルのガザ侵攻への抗議行動のあおりを受けてスラバヤのシナゴーグが閉鎖された。他方、北部のManadoでは近年ユダヤ意識の再生が見られ、若者たちはGoogleを頼りにユダヤ教に関する知識・情報を集め、Torahもネットからダウンロードし・プリントして、シナゴーグを建設し、昨年には地元政府が郊外に高さ62フィートの世界最大といわれるmenorah*2を建てるに到った。因みに、Manadoは元々基督教がマジョリティである地域で、伯剌西爾リオデジャネイロの基督像の3/4のサイズの基督像もある。
インドネシアユダヤ人は和蘭人とともに現地にやって来て、各地にコミュニティが形成された。ユダヤ人は主に不動産業、和蘭人商人と現地商人との仲介に従事していた。インドネシア独立後、その多くは安全上の理由でイスラーム若しくは基督教に(少なくとも形式的には)改宗した。しかし、反ユダヤ的雰囲気が強化されたのは1980年代以降であるという。