Body and Soulなど

梁文道「心物不二説足球――《身体與霊魂》」(in 『読者』*1、pp.267-269)


このテクストでは、Loic Wacquant*2 Body and Soul*3が紹介されている。これはシカゴのストリート社会を研究する著者が参与観察としてボクシング・ジムへの入門したことを描いたもの。これを紹介する梁氏の文が殆ど武侠小説のノリになっているので、読んでいて笑ってしまった――「不入虎穴焉得虎子、於是他操着外国口音的英文、挂着古怪的姓名、帯着突兀的白人相貌;跑去拝一個叫做Dee Dee Armour的老牌教練為師、天天和来自三山五岳的非裔美籍弟兄們練拳」(p.267)。
Loic Wacquantはピエール・ブルデューの弟子として知られるが*4、私は師匠との共著であるAn Invitation to Reflexive Sociology(の一部)を読んだことがあるのみ。Body and Soulの日本語訳が出ているのかどうかも知らず。

An Invitation to Reflexive Sociology

An Invitation to Reflexive Sociology

後半で、梁氏は中華圏におけるサッカー言説について述べている。台湾ではサッカーはあまり人気がなく、野球について書く作家はいるけれどサッカーについて書く文筆家はあまりいない。中国大陸にはサッカー・ファンは多いが、良質のサッカー評論家及びサッカー好きの作家に欠ける(p.268)。