イエスな話

Wonderous Stories-the Best of Yes

Wonderous Stories-the Best of Yes

Wonderous Stories: The Best of Yes*1、2枚組で全20曲を通しで聴いてしまった。Alan Robinson氏の選曲はClose to the EdgeGoing for the One*2からのものが目立っている。Close to the Edgeはほぼ全曲収録されているんじゃなかろうか。1980年代のトレヴァー・ホーンに乗っ取られてしまったイエスは論外として、イエスのベストがどのアルバムなのかというのは色々と議論があるところだろうけど、この2枚は私にとっては個人的な意味で、それもけっこうくだらない理由で印象が強い。Close to the Edgeは(Aという同級生から借りて)初めて聴いたイエスのアルバムであり、Going for the Oneは初めて買ったイエスのアルバム。

Close to the Edge

Close to the Edge

Going for the One

Going for the One

ところで、興味深かったのは、”The Yes story offers an almost perfect paradigm of how English post Beat/ Mod musicians morphed from playing the kind of dance-floor filling rhythm and blues of Stax/ Motown and Chess records, on to a far more lofty and demanding kind of rock music.”というAlan Robinson氏のライナー・ノーツ。イエス結成の経緯については詳しいのだが、Going for the One以降のことは完全に無視している。私としては、イエスの世界をヴィジュアル的に印象づけてしまった(またこのベスト盤でも使われている)ロジャー・ディーン*3のイラストレーションが果たした役割についても言及して欲しかったけれど*4

*1:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120102/1325430063

*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080215/1203014298

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100422/1271941922 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100511/1273551062 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111009/1318181136

*4:気分一新した如くヒプノシスがグラフィック・デザインしたGoing for the Oneはやはり〈終わりの始まり〉だったのかも知れない。