生きていた井口

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120402/1333375837


井口和基が生きていた!
実は、世紀が改まる前、まだ2ちゃんねるもなかった頃に、この井口とDMまで出してやり合ったことがあったのだ。とはいっても、どんな内容のやり取りをしたのかということは忘却してしまったが。因みに、あんな奴を相手にするもんじゃないと老婆心から忠告して下さった方もいたのだが。その頃の井口というのはルサンティマンに苛まれた極度に偏屈な奴という印象があったけれど、それから10年以上経って、熱湯浴と差不多というか、排外主義的陰謀理論な人になっている。以前はいくら偏屈だとはいっても、そこまでではなかったというか、当時も存在した「阿修羅」系の人々*1との区別はあったように思う。人格を腐蝕させるルサンティマンの力、恐るべし!
井口は〈反小沢〉であるようだが、その一方であの梶川ゆきこ*2のフェイヴァリットでもあるそうな*3。ところで、梶川にせよ早川にせよ、この井口にせよ、何故かみな〈水〉に縁があるのは何故?

『井筒俊彦 叡智の哲学』(『いける本・いけない本』)

承前*1

井筒俊彦―叡知の哲学

井筒俊彦―叡知の哲学

若松英輔井筒俊彦 叡智の哲学』という本の存在を知ったのは、『いける本・いけない本』(ムダの会)15という小冊子によってだった。少しメモ。
木村剛久氏(翻訳家・元共同通信社)曰く、


この本の静かでいて圧倒的な迫力は、いったいどこからくるのだろう。神秘哲学を基盤としながら、イスラームロシア文学、カトリシズム、東洋哲学に沈潜し、ついに『意識と本質』において、近代哲学を脱構築するにいたる叡智の軌跡が、深い共感をもってとらえられている。二読三読されるべき本だ。世界は井筒哲学の出現によって、新たな次元にはいりつつあるのかもしれない。(p.6)
中島廣氏(トランスビュー)曰く、

一代の碩学にして該博な知識を持ったイスラーム学者という従来の井筒像を大きく塗り変えた本。収まりのいいアカデミズムの枠を、はるかに超えた井筒俊彦の真の姿が、本書によって初めて明らかになった。今年は、3・11の出来事の共に(sic.)、それとも強く関連して、この著者が登場した年として記憶されるだろう。(p.7)
意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫)

意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫)