「ふくろう」など

『日刊スポーツ』(共同通信)の記事;


ふくろう博士古川のぼる氏が死去


ふくろう博士」の愛称で知られた前日本家庭教師センター学院長の古川のぼる(ふるかわ・のぼる、本名隆=のぼる)さんが9日午前8時44分、肺炎のため、さいたま市の高齢者施設で死去した。80歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男隆弘(たかひろ)氏。

 59年に私塾「和光勉強会」を設立した。家庭教師の派遣システムを考案し「ふくろう博士」の愛称で知られた。(共同)

 [2015年2月9日13時6分]
http://www.nikkansports.com/general/news/1432379.html

サイトも2960なのね*1。でも、何故「ふくろう」なのか。それはそうと、Wikipediaに曰く、「ディプロマミルから得た名誉博士号を複数所持するのみならず、自らもディプロマミルを主宰している」*2古川のぼるって、実際かなり怪しい人なのだけれど、典拠もなしにこういうことを書かれるのはあんまりだと思う。「自らもディプロマミルを主宰している」って、その「ディプロマミル*3の名前くらい挙げておいてよ。

その前日に亡くなった方。
やはり『日刊スポーツ』(共同通信)の記事;


栄久庵憲司さん死去 しょうゆ瓶大ヒット



 日本の工業デザイン界の草分けで、卓上しょうゆ瓶や秋田新幹線「こまち」のデザインで知られる栄久庵憲司(えくあん・けんじ)さんが8日午前3時57分、洞不全症候群のため東京都新宿区の病院で死去した。85歳。東京都出身。近親者で密葬を行う。喪主は弟祥二(しょうじ)氏。本葬は3月17日午後1時から東京都港区芝公園4の7の35、増上寺で。

 広島市の寺の住職の長男として東京に生まれた。戦後、海軍兵学校から復員後に原爆投下直後の広島の焼け野原に立ち、「道具に命を吹き込む仕事がしたい」と工業デザインを志した。

 1955年に東京芸術大を卒業。57年に「GKインダストリアルデザイン研究所」を設立した。61年にデザインした「キッコーマンの卓上しょうゆ瓶」が大ヒットし、世界的ロングセラーになった。

 秋田新幹線「こまち」や成田エクスプレスヤマハ発動機のオートバイなど数多くのデザインを手掛けた。大阪万博などの博覧会デザインにも携わり、89年に開催した世界デザイン博覧会(名古屋市)の総合プロデューサーも務めた。

 デザイン企業12社を傘下に置くGKデザイングループの代表。世界デザイン機構会長や国際インダストリアルデザイン団体協議会名誉顧問も務めた。

 79年「工業デザイン界のノーベル賞」といわれるコーリン・キング賞。2000年に勲四等旭日小綬章。03年にラッキーストライク・デザイナー賞を受賞。著書に「幕の内弁当の美学」など。(共同)

 [2015年2月9日11時30分]
http://www.nikkansports.com/general/news/1432300.html

また、『withnews』の記事;

しょうゆ卓上瓶に込められた、日本の民主化への思い 栄久庵憲司さん死去

withnews 2月10日(火)8時0分配信


 栄久庵憲司さんが2015年2月8日、85歳で亡くなりました。成田エクスプレスJRAロゴマークなどを手がけた、日本を代表する工業デザイナーだった栄久庵さん。代表作「キッコーマンしょうゆ卓上瓶」が生まれたのは1961年でした。そこには民主化への思いが込められていました。


「主婦たちが家庭の主人公に」

 当時、家庭では重くて不安定な陶器のしょうゆ入れが使われていました。キッコーマンは、家庭でもっとしょうゆをつかってもらいたい、という思いから栄久庵さんに、デザインを依頼しました。
「モノや美の民主化を目指した」

 GKは1952年、東京芸大の学生時代に作ったグループが母体となって生まれました。栄久庵さんは、2012年11月の取材にこう答えてします。「イデオロギー論争が激しい時代でしたが、私たちはモノや美の民主化を目指していました」。そんな思いから、しょうゆ卓上瓶は生まれました。
「形として普遍性」

 デザインは半世紀以上、変わっていません。その理由を栄久庵さんは「形として普遍性があるんでしょう」と語っていました。持ち上げる時に小指が立つ動作まで計算されていました。その時の美しさまでが、デザインに取り取り込まれています。
「やはり赤がよく目立った」

 赤いキャップにたどり着くまでに、試作品は101個も作ったそうです。その中には青や緑もありました。しかし、結局、今の特徴的な赤色に。栄久庵さんは「やはり赤がよく目立った。食べ物には暖色が合いますね」と振り返っています。
「合理性がある」

 しょうゆ卓上瓶は海外でも受け入れられています。外国のスーパーでなじみのあるこの瓶を見かけることも珍しくありません。栄久庵さんは、その理由を「合理性」にあると分析しています。「海外でも受け入れられた理由の一つは、ガラス製で残りの量が分かる合理性があるからだと思います」と述べていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000001-withnews-soci

卓上醤油以外にも、栄久庵さん*4のデザインに囲まれていたんだということに気づく。東京都の葉っぱのマークとか、総武線の電車(快速と各駅停車)とか。