ミスリーダーたち

承前*1

A4studio*2「安倍首相から本田圭佑まで…著名人の“恥ずかしい読み間違い”集 「背後⇒せいご」だけじゃない」http://news.livedoor.com/article/detail/15445196/


安倍晋三「せいご」事件に便乗の記事。有名人による「読み間違い」の色々。知っていたのもあれば知らなかったのもある。例えば、「関西学院」を「かんさいがくいん」と念んだ日大アメフト部の内田正人*3。「清々しい」を「きよきよしい」と念んだ本田圭佑*4
知らなかったもの;


安倍内閣のなかからもうひとり、誤読してしまった人物を紹介しておこう。それは首相の右腕ともいえる菅義偉官房長官(69)だ。

 菅氏が誤読のせいでプチ炎上したことはご存知だろうか。2018年6月18日に発生した大阪府北部地震を受けて緊急会見を開いた菅氏は、被害にあった大阪府の「枚方市(ひらかたし)」を「まいかたし」と読み間違えてしまったのだ。

 ネットではすぐに批判の書き込みが投稿されたが、「枚方市」が誤読されるのは今に始まった問題ではないためすぐに沈静化。実は、枚方市は2016年から難読地名であることを逆手に取り、「マイカタちゃいます、ヒラカタです。」と率先して自虐的なPRを行っているほど。そう考えると、枚方市にとってはむしろおいしい展開だったのかもしれない。

TSUTAYAの従業員は全員念める筈。何しろ枚方TSUTAYAの発祥地だから。

フジテレビアナウンサーの軽部真一(55)は、「めざましテレビ」(フジテレビ系)のエンタメコーナーを長年務めている大ベテランだが、そんな彼が2018年7月13日放送でこんな誤読をした。

 ことが起きたのは映画「銀魂2 掟は破るためにそこにある」を紹介するコーナーでの一幕。軽部アナは、映画の主人公である「坂田銀時(さかたぎんとき)」を「さかたぎんじ」と読み間違えてしまったのだ。本作品のファンたちからは「そこは間違えないで〜」「ぎんじって誰やねん」とツッコミが殺到。

 軽部アナはその後の放送の中で「×ぎんじ 〇ぎんとき」というテロップと共に、誤読したことを謝罪した。

軽部氏は宇治金時のことを、ウジキンジというのだろうか。

続いて紹介するのはまたもアナウンサーの岡副麻希(26)。小麦肌と天然キャラで独特な雰囲気を醸し出し、人気を博すフリーアナウンサーである。

 そんな岡副は、彼女にしかできない芸当とでも言うべきか、耳を疑う珍誤読をやってのけたのだ。

 2017年2月3日放送の「めざましテレビ」にて、「今年の恵方巻きはどの方角を向いて食べるのか」と問われた岡副は、「北北西(ほくほくせい)」と言うべきところを「きたきたにし」と答えたのである。スタジオは騒然としたが、本人は読み間違えていることにすら気付いていなかった。

岡副さんがどうかはわからないけれど、中国嫌いで、音読みなんか嫌だ! 大和言葉しか使わない! という人は「きたきたにし」というしかないんじゃないかと思った。
でも、「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と念んだ某女子アナウンサーには敵わないんじゃないかな*5。日本国首相も含めて。
私自身の「読み間違い」について告白しておくと、高校時代に「間男」をカンオトコと念んで、友人に嗤われたことがある。

「勉強」の意味

『デイリースポーツ』の記事;


2018.10.14.
古市憲寿氏 ショーンKの努力称賛…「負い目があるのか一番頑張った」とTVで

 社会学者の古市憲寿*1が14日、カンテレの「お笑いワイドショー マルコポロリ!」に出演し、かつて経歴詐称問題が話題となったショーンKことショーン・マクアードル川上氏とワイドショーで共演していたことを振り返って「負い目があるのか一番頑張っていた」と述べた。MCの東野幸治らが「もう許したって」とツッコむと、古市氏は「ほめてるんです」と訴えた。

 東野から「日本一の炎上コメンテーター」と紹介された古市氏は苦笑いで応じた。幼少期から人生を振り返り、小学校低学年の時は学校が嫌いだったこと、そのためにずる休みをしたこと、しかし勉強は非常にできたことなどが紹介された。授業中のエピソードとして古市氏は「みんなが分からない質問にだけ手を上げていた」と皮肉がきいたコメントで笑いを誘った。

 共演したほんこんは「そら、テレビで呼ばれる。切り返しも早い」と頭の回転の良さを絶賛。東野は「なんの勉強もせんとテレビ出て。たまにいてるでしょ。司会者で汗だくになって質問してる人?」と尋ねた。

 古市氏は「そうですね。『とくダネ』っていう番組でショーンKさん*2と一緒に出てて。ショーンKさんが一番頑張ってて。負い目があるのか、すっごい毎回勉強して番組出てて」と答えた。皮肉がまじったような言葉に共演者はじんわりと笑い、経歴詐称問題が2016年だったことから「もう許したって」との声が飛ぶと東野も「ショーンK、もうええやん」と訴えた。

 古市氏は「いや、ほめてるんです」と真意を述べると、東野は「ほめてない。ボディースラム形式はやめて。一回上げて落とすのは」と述べた。
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/10/14/0011730927.shtml

これは「文化資本」を考える上で重要なことだ。例えば、何故熊代亨氏が「プリインストール」という言葉を使ったのかということとか*3

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140102/1388675061 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160106/1452053491 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160120/1453264420 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160326/1458965055 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160619/1466310752 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160622/1466563386 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170808/1502217788 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171027/1509073175 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180125/1516858031 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180206/1517935255 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180315/1521121373 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180429/1524968231 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180523/1527094826 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180607/1528386339 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180614/1528940243 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180725/1532526281

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160318/1458227297 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160320/1458409984 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160321/1458526665 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160324/1458795081 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160326/1458965055 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160331/1459443800 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170517/1495029334 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170718/1500311611 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180205/1517764269 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180523/1527044621 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180712/1531360566

*3:「どうやって子どもに「文化資本」をプリインストールしていけばよいだろう?」https://blog.tinect.jp/?p=53958 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20181010/1539147213

色変わり

承前*1

J-CASTテレビウォッチ』の記事;


豊洲は魚の見え方が違う」戸惑う市場関係者!白熱電球がLEDに変ったら・・・

2018年10月12日 12時48分 J-CASTテレビウォッチ


東京中央卸売市場・豊洲市場の水産卸売場棟では、きのう11日(2018年10月)からセリが行われているが、市場関係者に戸惑いがあるという。「照明が変わったんで、いままでとは魚の見え方が違ってきた」というのだ。

築地市場は白色電球だったが、豊洲はLED電球になった。「ピカピカ光るので、魚の良しあしが、いままでとは違うような感じんです。慣れていくしかないのかなあ」

セリ場の床も緑色に
また、マグロのセリ場の床も緑色に塗られている。マグロの赤が生えるようにという狙いだが、目利きに影響があるという。

司会の国分太一「初日の渋滞はなくなったようですが、1日で慣れるもんですかねえ」
http://news.livedoor.com/article/detail/15434304/

まあ視野の左右が反転したとしても、比較的短時間で慣れてしまうものなのだった(Cf. 中村雄二郎『共通感覚論』*2)。

「築地ネズミ最大1万匹駆除法のお粗末 東京都のやり方は“昭和的”で効果薄」http://news.livedoor.com/article/detail/15435358/


築地市場の鼠*3。少なくともこの『東スポ』の記事によれば、豊洲方面に移動している兆候はない。鼠(ドブネズミ)が隅田川を泳いで移動しているところは目撃されているのだろうか。
何故築地市場にゴキブリがいなかったのか;


ちなみにネズミと同様、嫌われ者のゴキブリだが、意外にも築地市場では目立たない。それというのも、ゴキブリは水が大好きな一方、すぐに脱水症状になるため、塩を摂取しない。築地市場では海水で店内や床をじゃぶじゃぶ流していたので、ゴキブリはそんなに問題になったことはないのだという。

「近代を相撲界に持ち込んだ最初の横綱」

承前*1

『日刊スポーツ』の記事;


デーモン閣下、輪島さん偲び「千秋楽」歌って別れ
記事提供:日刊スポーツ
2018年10月15日


咽頭がんと肺がんの影響による衰弱のため、8日に70歳で亡くなった、大相撲の元横綱で、プロレスラーやタレントとしても活躍した輪島大士さんの葬儀・告別式が15日、東京・青山葬儀所で営まれた。芸能界からも、デーモン閣下*2福沢朗(55)錦野旦(69)らが故人をしのんで参列した。

デーモン閣下は弔辞を読み「わが輩は世を忍ぶ仮の小学校低学年の時からずっと輪島関のファンでした。輪島関がいなければ、今、わが輩が相撲ファンとして何十年もいろんな所でコメントをしていることはなかった。相撲においては、わが輩にとって今まで一番大事な人だった」と語った。

さらに、輪島さんとカラオケに初めて行き「輪島さんの歌を聴き、わが輩も歌った時、こんなことがあるんだと思ったものでした」。また、自身が短編映画を撮る際には「閣下のためなら何でも引き受けると言って、父親の役を演じてくれた」と、思い出を振り返った。

この日は葬儀だが、服装は普段のミュージシャンの格好。最後は歌が好きだったという輪島さんに向け、力士が引退する時、どんな気持ちかを思い描き、数年前に作ったという曲「千秋楽」を歌った。
https://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01810152426.html

デーモン閣下、輪島さんへ別れ「前向きでした」」という別の『日刊スポーツ』の記事*3から引用する;

最後は輪島さんを「わが輩を相撲ファンにさせた男」と語ると「大学の学生横綱をへて大相撲の横綱になったのは輪島さんが初めて。戦後生まれでもあるし、伝統や格式を重んじる中、破天荒と言われるが、1970年代の若者がどんな思考をして生活しているかという文化を相撲界に持ち込んだ人と思っている。言い方を変えると近代を相撲界に持ち込んだ最初の横綱と言ってもいい」と語った。

もし相撲界に輪島さんが残っていたら「昨今の相撲界のゴタゴタも少しは解決する役割を担っていたかも」と語った。