たまねぎのとう

 私が畑を貸している人は、黒いポリフィルムでマルチカバーしている、がほとんど「とう立ち」した。 カバーしたせいで肥料を追加しなかったからではないかしら?
 従姉妹に言ってみると、「そうらしいわ。窒素が足らんらしい。それと冬が暖かくて、春に寒い日があったからだって」と言う。
 天候不順と肥料切れか。
 私の玉ねぎは草でマルチカバーをして、冬に肥料をやったので大丈夫と思っていたら、やっぱり2本、とうが出た。さっさと切って食べたら食べられる。
 そのままほっていたら、中心が硬くて食べられなくなる。
 植物は飢餓状況におかれると、子孫を残そうとして種を作る。「とう」は「ふきのとう」に見るように「蕾」だ。
 この人の玉ねぎのとうは、みんなで西を向いている。でもこの人の別の畝の玉ねぎは、やはり、とう立ちしているが、ふにゃっと曲がったのや、東を向いたのや、いろいろだ。太陽を追いかけるわけではないらしい。