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税理士法人 HIROSE TAX & COMPETITIVE STRATEGY (税&競争の戦略)

2013-09-29

京都100年企業研究会

堀金箔粉株式会社

創業者:砂小屋伝兵衛

創業:正徳元年1711年徳川六代将軍家宣のころ。

商品:純金その他の金属箔、粉・転写箔・箔押し、装飾加工・あぶらとり紙など

☆社訓「和」
1)適性規模
2)信用第一
3)伝統とは革新の維持

☆家訓
1)一人一業=一人しか家業を継がない。ほかの兄弟は、他業につく。
2)事業継承は、商売、家、地域社会、を受け継ぐこと。
3)社員は家族=社員の子供、孫を雇う。

☆商売上の事柄
1)仕入先に対して値切らない。支払いは、綺麗に、支払う。そのあと、言うべきことをいう。
2)仕入先は変えない。
3)得意先は、大きいところにへだたらず、売上の5%を超えないようにする。
4)金を扱っているが、決して、金や、そのほかの投資はしない。
本業に専念する。
5)キャシューを重視した経営。
6)みじかな社会貢献は、納税 である。

(感想)
「柔軟性」と「ダイナミズム」の両立を300年間続けてきた結果だと思います。
思考が発展的である。自立している。社会経済環境の変化はものともしない。
堀金箔粉株式会社の堀 智行社長及び従業員の方々に感謝いたします。
京都100年企業研究会の主宰者 林様に感謝いたします。
顧問税理士の横山武宏先生に感謝いたします。
京都100年企業研究会の会員に感謝いたします。

商品のクリアーファイル

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私が金粉を使用して作った作品

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老舗企業から学ぶ保守主義

櫻田 淳『「常識」としての保守主義』
51頁 〜53頁 新潮新書 2012 一部抜粋

老舗企業の姿勢
『日本の経済社会の特色は、創業以来数百年の時間を経た誠に多くの「お老舗企業」が存在するということである。そうした「老舗企業」を扱った研究によれば、現時点で創業200年を超える企業は三千百社を数え、それは世界全体総数の4割をしめる。

例えば、
大阪府の「金剛組」、飛鳥期以来、千四百の時を刻んでいる。
明治期以降に京都から東京に移った和菓子商「虎屋黒川」、奈良
に禁裏の御用を務めた菓子司に起原を持っている。
石川県にある旅館「法師」は、奈良期養老年間のそうぎょうである。

「老舗企業」の存続という観点から何よりも指摘されなければならないのは、それが、それぞれの時代の当主を中心とした多くの人々の「現在進行形の努力」の集積であるということである。つまり、それぞれの世代が、「周囲の評判を落とさぬように・・・・・」ということを心がけて、日々、努力を続け、その努力が子々孫々まで受け継がれてこそ、「老舗」が「老舗」となっているのである。逆に言えば、どこかの時点で、「過去の評判」に胡座をかいて驕りを生じさせたり、それぞれの時代の要請に向き合わない振る舞いををしたりする人々がいれば、その「現在進行形の努力」の継承は、確実にとまることになる。

筆者が判断する限り、保守主義の意味をお考える際に最も有益な参考を与えるのは、こうした幾多の「老舗企業」である。保守主義の条件は、「柔軟性」と「ダイナミズム」であるけれども、「老舗企業」の経営には、そうした「柔軟性」と「ダイナミズム」の条件が反映されているのである。

たとえば
1885年の創業以来、貴金属の売買で高名な田中貴金属工業は、携帯電話内部の振動モーターに用いられる金属製ブラシを製造。
江戸元禄年間に京都で創業された福田金属箔粉工業は、配線基盤などに用いられる電解銅箔を製造している。
☆1902年創業の呉竹は、筆記用具で馴染み深い企業であるけれど、現在でも微粒子分散技術に拠って伝導性インキや融雪剤の開発をてがけている。

こうした企業は、自ら長年に渉って培ってきた技術に拠りながら、時代の要請に応じた製品を世に送り出し、そして社業の発展を図っているのである。』