雪・雪・雪

今年のバンクーバーは非常に雪が多かった(らしい)。一年目なので比較できないけども,この数年どころか最近では1980年代以来じゃないかと言ってる人をテレビで見た。一月に一回「雪はこれで打ち止め」みたいなお知らせがEnvironment Canadaから出されたものの,二月に入ってまた雪が降り,昨日は雪と雨がまじってひどいことに…。一応これでおしまいということなので,明日からは平常運転が始まることを願いたい(おかげで受け入れの先生が企画したホームパーティーが二回流れるという椿事が)。
東京はよく雪に弱いと言われるけど,バンクーバーも相当雪に弱い。緯度は北海道よりも高いのに,普段雪が降らないので備えがない。なので雪が降るとバスが動かなくなり僕のような交通弱者は途方に暮れてしまう。ツイッターにも書いたけど,一度,雪の中(すごいパウダースノーだった)バスが全く来ないから,仕方がなく近くにあったシェアカーで帰ろうとしたらそのシェアカーが雪に埋まっててなかなか出れない。近くを通りがかっていた二人組のにいちゃんが助けてくれて何とか出られたけど。しかし車も冬用のタイヤなんてはいてないから,その辺で事故が起こるみたいでテレビだと連日事故の話をしている。
とにかく車を出すのに必死で助けてくれたにいちゃんとは,あんまり話もできなくてちゃんと聞けてなかったけど,彼らはひょっとしたら市で呼びかけてるボランティアだったのかもしれない。市が出してるVanconnectというアプリでは,雪対策のボランティア(Snow angelと呼んでるらしい)を呼び掛けていて,地域(Neighborhood)の雪かきとか,僕みたいに車が動かなくなって困っている人を助ける人を求めているみたい。で,アプリを使ってそういう人を派遣してもらうこともあるらしい。これに限らず,雪についてはそういうボランティアみたいなものに頼ることは多い。同列にはできないけど,たとえば家を持ってる人は,次の日の朝10時までに自宅前の歩道の除雪をしないといけないという条例があるみたい。もちろん,中にはそう決まっててもしない人や空き家でできないということもあるので,左の写真のようにまだらになることがある。でもってとりあえずみんな自分の家の前の除雪をするので,交差点のところに雪がたまってめちゃくちゃ歩きにくい,という事態が生まれる(右の写真)。雪国に住んだことがないのでよくわからないんだけど,日本の場合だとあれどうしてるんだろうか。道路に家が直接くっついている場合はあんまり問題にならないのかもしれない,と思うけど,歩道の雪はやっぱりその前に住んでる人が除雪してるんだろうか。

テレビで見る限りでは,バンクーバーからフレーザー渓谷を上がっていったところが本当にかなり雪がひどいらしく,木が倒れて電線が切れたり,木や建物から雪・氷の塊が落ちてくるという被害もあるということ。ただ一番驚いたのは,屋根の上に雪がたまってしまったために,屋根を通じて浸水して水漏れしてる話。日本だったらすわ欠陥住宅だ,という騒ぎになるところだと思うけども,テレビでは順番待って片づけるから…みたいな悠長なことを言ってた。まあそういう備えがないという話なんだろうけども。

追記

やっぱりちゃんと除雪しないと罰金取られるらしい。750-2000CADということなのでそれなりに高い。