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まだへいき!

2016-01-07

同人活動とは宣伝である〜あるサークルのコミケにおける宣伝の実践と成果について〜

現代同人誌即売会、とりわけコミックマーケットは、当日に至るまでのウェブでの宣伝活動勝敗はほぼ決まっていると僕は考えています10年前であればアマチュア無線を装備した戦士たちが日ごとに分冊したカタログを片手に高度な情報戦を繰り広げていましたが、それも過去光景です。戦場インターネットに移り、現地は答え合わせの場になりました。

そうした状況に鑑みると、ウェブでの宣伝活動は非常に重要です。特に僕のような「ごちうさキャラクター携帯電話事情妄想したエロなし漫画」などというニッチでパッと見では理解されにくい類の同人誌を出している人間にはなおのこと。

というわけで、2015年冬コミ向けにあれこれ試行錯誤してみた具体例とその成果について、あけっぴろげにしてみようと思います。

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Twitter自分投稿

「インターネット=Twitter」みたいな昨今の日本のウェブ事情を考えるとTwitterでの宣伝は必須と言えるでしょう。手軽で、効果的で、波及力もある。牛丼みたいなやつです。そんなTwitterでの宣伝には2種類あって、ひとつは定期的に投稿するツイート、もうひとつはユーザータイムラインに固定するためのツイートです。それぞれ具体例を紹介します。

定期型のツイート

定期型のツイートはフォロワー向けのもので、「気付いてもらう」「思い出してもらう」ためのツイートです。簡潔で、短い文章で、ウザがられない程度の範囲で一日に何回か投稿します。僕はコミケ当日の3日前から朝昼晩と1日3回ずつ投稿しました。リンク先は固定の宣伝ツイートです。具体的には以下のような感じ。

このツイートのアクティビティは以下のとおり。

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インプレッション(ユーザーがツイートを見た回数)
1,355
エンゲージメント(ユーザーがRTLikeなどの反応をした回数)
11

エンゲージメントを率に直すとだいたい0%~0.8%でした。

複数回投稿することに関しては賛否あるでしょうが、僕自身が「大好きな絵描きのひとが1回きりしか告知をしてくれなかったせいで情報キャッチできず新刊を買い逃す」という経験を何度もしていることから、コミケの情報に限ってはしつこいくらいがちょうどいいと思っています。だいたいのひとは四六時中タイムラインに張り付いているわけではないし、張り付いていたとしても人間は忘れやすい動物なのでリマインドも大切です。重要なのは「ウザがられない程度」の見極めですが、つまるところ「日頃の行い」に集約されるような気がします。

それと、画像はあった方がいいでしょうが、毎回添付しているとmediaタブが荒れるので/photo/1を活用した方がいいと思います。同様にmentionで固定ツイートを浮上させるやり方も元ツイートに意味のないツイートが連なってみすぼらしいのでpermalinkを投稿する方がいいと思います。まあこのへんはそれぞれの主義に従ってください。

定型のツイート

固定型のツイートはより詳細なツイートで、定期型のツイートからリンクするほか、ウェブカタログなどの外部サービスからTwitterを探しあててきたひとを出迎えるためのツイートでもあります。すべての情報を網羅し、誰にRTされても大丈夫な渾身の文章を練り上げ、ユーザータイムラインにピン留めしておきます。投稿は一度きりです。具体的には以下のような感じ。

このツイートのアクティビティは以下のとおり。

f:id:sunoho:20160107033308p:image:w560

インプレッション(ユーザーがツイートを見た回数)
2,732
エンゲージメント(ユーザーがRTやLikeなどの反応をした回数)
315

エンゲージメント率は11.5%でした。

サークルチェックをしていると、Twitterアカウントが公開されていてツイートで告知も行っているのに、その告知をピン留めしていないひとが結構いてもったいないなあというか、いちいち該当ツイートを探すのが面倒臭いんじゃボケという気持ちになるので、みなさんもっとピン留め機能を使いましょう。

Twitter(アキバBlogによる支援

今回は@akibablogに支援ツイートをお願いしました。

このツイートのアクティビティは以下のとおり。

f:id:sunoho:20160107033307p:image:w560

インプレッション(ユーザーがツイートを見た回数)
12,873
URLクリックされた回数
42
RT
21
Like
18

このツイートが投稿されたのは2015/12/22 21:00でした。休みの前日の夜、かつコミケ開催一週間前という、もっともサークルチェックされそうなタイミングを狙いましたが、これが正解だったかはよくわかりません。

目に見える効果としては、僕自身のツイートと比べてインプレッションが5倍くらいあり、フォロワー数の差が如実に出ています。「とにかく知ってもらう」という目的には一定の効果があったのではないかと思います。他のサークルの支援ツイートを見るとやはりエロ系のRT/Like数が伸びているので、そっち系のサークルではさらに効果が期待できそうです。

ランディングページ(特設ページ)

どれほどTwitterが優れているとは言えタイムラインは流れていくものホームページなりブログなりtumblrなりに情報を集約したページを作っておいた方が絶対にいいです。このURLを見れば全部わかりますよ!という明快さはTwitterでの宣伝効果をさらに高めます。

今回は自由レイアウトでやりたいとか、わかりやすいURLにしたいとか、結局ブログも流れていっちゃうよねとかいうのがあってランディングページ(特設ページ)を作ってみました。そのための下準備として10月下旬にホームページのリニューアルも行い、過去の同人活動についてもすぐに参照できるようページを整えました。

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C89冬コミ情報 - sunoho.com

ランディングページにはすべての情報を載せるべきだと思っていて、特に僕が重視しているのが頒布価格です。なぜか同人界隈では頒布価格を事前に知らせたがらない風潮がありますが、一般参加者の目線に立って考えれば2番目くらいに重要な情報だと思います。頒布価格を公表せずに「お釣りの出ないようにお願いします❤」とか書かれていると脳の血管が2、3本切れるので本当に勘弁してください。

アクセス数としてはアキバBlogさんの支援ツイートがあった際に平常時の3倍くらいになりましたが、その後は平常どおりに戻ってしまっています。極端にバズりでもしない限り、やはりTwitterに瞬発力はあれど持続力はなさそうだということがわかります。逆に言えば、ランディングページ単体ではあまり意味をなさないということでもあります。

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しかしリファラ確認すると某掲示板や某IRCからの流入があり、ランディングページとして一定役割は果たせたのではないかと思っています。

ブログ

情報の集約という意味ではすでにランディングページがあり、これ以上ストック型のページを増やしても逆にややこしくなるだけではないかとも考えましたが、ブログ購読者向けに念のためという意味合いでこれまでと同様にブログ記事にしました。ただ、これまでのようにこのURLを宣伝するようなことはしませんでした。

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冬のコミックマーケット89 3日目 東ハ-35aで新刊「ご注文は携帯電話ですか?-plus-」を頒布します - まだへいき!

むしろブログに期待していたのは新たな需要の創生でした。

「ごちうさキャラクターの携帯電話事情を妄想したエロなし漫画」に興味を持ってもらうためには、「ごちうさキャラクターの携帯電話」に興味を持ってもらわなければならず、ひいては「アニメキャラクターの携帯電話」に興味を持ってもらう必要があり、そのために1年前からコツコツと同じ性癖の人間を作る活動をしてきました。需要がないなら作ればいいじゃない。

おかげさまでいずれの記事ホッテントリ入りすることができ、多くの方に読んでいただけたようです。これで少しでもみなさんがアニメキャラクターの携帯電話に興味を持っていただけたのなら本望です。次は僕の本をよろしくお願いします。

pixiv

pixivではサークルカット、表紙イラストと本文サンプル、おしながきを段階的に公開していきました。現実としてはできあがったものをできあがった順に公開しただけなのですが、pixivとcircle.ms連携させているとpixivに投稿するだけでcircle.msのアクティビティが動くので、仮に猛烈なスピード原稿が仕上がっていたとしても段階的に公開した方がより効果的なのではないかと思います。

C89サークルカット by すのほ on pixiv

このイラストは2015/12/09 00:13に投稿しました。アクティビティは以下のとおり。

閲覧数
335
評価回数
3
総合
30
お気に入り登録
3

【C89】冬コミ新刊の表紙とサンプル by すのほ on pixiv

このイラストは2015/12/21 17:00に投稿しました。アクティビティは以下のとおり。

閲覧数
575
評価回数
7
総合点
70
お気に入り登録
6

【C89】冬コミおしながき by すのほ on pixiv

このイラストは2015/12/25 22:37に投稿しました。アクティビティは以下のとおり。

閲覧数
173
評価回数
1
総合点
10
お気に入り登録
1

僕としてもpixivへの投稿は「フォロワー向けに念のため」という意味合いが強く、宣伝効果はあまり期待していないのですが、イラストを見たいひとがたくさん集まる場に席を置いておくことには意味があると思っています。現に僕がサークルチェックをする際には気になるワード検索して総当りにチェックしたりということをしているので、潜在的な需要を掘り起こせる可能性を残しておくことには価値があるでしょう。

ウェブカタログ

Twitterやらランディングページやらブログやらがあったとしても最終的に行く着く場所はカタログです。冊子版はどうにもなりませんが、DVD版とウェブ版のアップデートは絶対に疎かにするべきではありませんし、逆に言えばカタログさえきちんとしていればあとはグダグダでも何とかなるような気がします。

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まだへいき!の詳細 | Comike Web Catalog

ウェブカタログでやれることは全部やりました。サークルカットはカラー版に差し替えましたし、サークルアピールも申込時のふわっとしたものから確定した内容に書き替えました。告知画像にはチラシとお品書きを登録し、頒布予定には頒布価格までしっかり記載しました。

その甲斐あってか、お気に入り登録数は56まで増えました。

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もちろんウェブカタログのお気に入り登録数がそのまま頒布数になるとは考えませんが、それでもここの数字が一番正直な数字であることは間違いないです。最終的にはこの数字より少し多めに捌けました。

ディスプレイ

最後にオマケとして現地のディスプレイについて。今回は新たに大判ポスターとあらすじ値札を作ってみました。

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大判ポスター

島中のスペースでA1サイズなどの超大型ポスターを掲示するのはあまり賢明ではない(売り子で隠れる、周りに迷惑、綺麗に掲示できない)と思っているので、卓上に掲示できるギリギリサイズのA2で作りました。一般参加しているとポスターにスペース番号が書いてあるのはすごく助かるのでスペース番号とサークル名を大きく配置し、あとはとにかくごちうさの本を置いているということをアピールする内容にしました。

ポスターの効果ですが、「あーこれこれ!」と言って寄ってきてくれたひとがいたことと、最後にプレゼント(という形で無理矢理押し付けた)ときコミュニケーションをとるきっかけになったことの2点で僕としては元がとれたなと思いました。金銭的に結構な負担なんですけど、次も絶対に刷りたいですね。

あらすじ値札

あらすじ値札、僕が勝手にそう呼んでいるだけなんですけど、こんな感じのものをカードスタンドに入れて掲示していました。

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サークルスペースにいると、おそらくみなさんが想像している以上にみなさんの視線がどこを向いているかがわかるんですけど、あらすじ値札は非常に効果があったと感じています。そこに見本誌があるのだからそれを立ち読みすればいいと思うのだけど、スペース前にきてあらすじ値札をじっと見るというひとがかなりいました。まあインパクト重視で作っているので僕としてはシメシメという感じです。

まとめ

以上が僕が2015年の冬コミのために実践したすべてです。正直、宣伝に関してはやりきった感があります。これ以上何かやれと言われても、あとはもう誰かに現金を握らせてステルスマーケするくらいしか思いつきませんし、そんなことをするくらいなら純粋クオリティを上げて物理で殴る方がよっぽど楽しいです。

結果として、サークルまだへいき!としては過去最速のペースで過去最大の冊数の本が捌け、過去最高に楽しい(ここ超重要)コミケになりました。同人活動って言ってみればオナニーなので、気持よくなったやつが勝ちみたいなところがあって、その点で今回のコミケは完全に勝ったなという感じです。

ひとには向き不向きがあって、宣伝が苦手とか、宣伝するくらいならペーパーの1枚でも描きたいとか、いろいろあると思います。でも、知ってもらうことってすごく重要で、同人の本質的な部分でもあると思うんです。同人とは同好の士という意味です。僕は世界にはアニメキャラクターの携帯電話に興味津々というひとが1,000人くらいはいてもいいはずだと思っていて、もしもそのひとたち全員にリーチできたとしたら僕の本は1,000部捌けるはずなんです。そう考えるとワクワクしませんか。僕はめちゃくちゃワクワクします。知ってもらわなきゃ始まらないんですよ。

というわけで

自家通販やってます(宣伝)。

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