お笑いの世界

ピカルの定理」は半分くらいは面白いと笑えた。年齢制限ほぼナシで見れる感じ。先日、街頭インタビューである外人(アルゼンチン)がこの番組の一コマ見て「全然面白く思えない。」って言ってたけど「お笑い」って、日常が共通でないとぜんぜん通じないと思うなあ。第一、世界に向けて番組作ってないし。
僕らの年齢だと、初めて大阪のお笑い番組は土曜日の吉本の舞台で、アチャコの息子の「花紀京」とオク目の「岡八郎」だった。大阪の笑いは「笑いのツボ」が明らかに東京とは違うし、馴染みがないけど面白いし、東京より「言葉の流れがキレイ」みたいな感じ。
その舞台の笑いは、本来は関西の、大阪の、かなり限定した地域の人達にわかるような会話を拡大した様な「お笑い」だと思う。東京の人に向けて演じてないけど、放送しているというのは、これは東京の人にもわかるだろう、であると思う。話の流れとリズムの感じで何となく意味はわかるけど、肝心な部分が理解できてない。逆に東京の「お笑い」も関西では届きにくいと思うな。
だから、「濃い笑い」は特に、その土地の日常から来ているので、全国区で受けるには「薄く」ないとダメなんだろうなあ。まあ、音楽も同じだろうなあ。

細野さんの佇まいは非常に東京的だと思う。歌う時の動き方やちょっとした作法も。歌のイントネーションの抑え方や、あまり個性が出すぎないようにする辺りも。笑いのセンスも全部わかるなあ。山の手の「笑い」ですね。