ねじ山

Facebookへの投稿を加筆修正。

水曜日の稽古会で参加者の女性に言われたこと、アンドその後のやり取りを備忘録代わりに。
（テーマは“歩法を付けての打拳”）

「相当、反復練習をするのですよね」
「先生は元の身体能力が高いのですよね」

反復練習・・・します。私は太気拳の指導が仕事ですから。身体能力は、皆さんと変わりませんよ。

反復練習はしますが、身体の筋骨格系に無理が無い動線を探りながらです。良い動線とは、すなわち、神様が人体に切った“ねじ山”に逆らわないコト。

人間には206個の骨と約600の筋肉、そして187の関節がある。これらが組み合わさり、さらに重力や慣性などを利用して無限の動きを作る。それを全部知覚するのは無理ですが、出来得る範囲で無理のない動きの出来るルートを探る稽古をする。大きくゆっくりと行い、体にしみこませる。

こういう稽古をして、あるべき体の動きとイメージがピタリと一致すれば、一気に技量も身体能力も上がる。身体能力とは、別に飛んだり跳ねたりする能力だけを指すものではない。

意到れば、力到る。意と力とを一致させるための気づき・知覚が武術に必要な身体能力。丁寧に動線を知覚して意と力を練り上げる稽古をすれば、何歳から始めても強くなります。武術の稽古は可能性の探究です。

太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身（健康づくり）目的の方の参加もお待ちしております。　ＨＰ：http://taikiken-tochigi.jp/

＜太気拳とは＞
　中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

☆太気拳とは（詳細版）：http://www.taikiken-shiseijuku.com/taiki.html

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