我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

淡路島合宿備忘録

10/8(日)〜9(月・祝)にかけて太氣拳尚武館の関西合宿を淡路島にて開催しました。

関西地区では初めての合宿稽古でした。参加者さまは少なかったのですが、空手を稽古されている方々にも参加頂き、質疑応答を下敷きにしてかなり濃い内容の稽古が出来ました。

秘伝「腸腰筋を活性化するワーク」(講習会参加者特権)

夕食後、お宝映像を鑑賞。
某所で入手した「あのお方」の示範の様子。何気なく動く中に恐ろしいキレと安定感があります。
到達するためには黙念師容、そして何より修練の積上げしかない(^^)

今回の合宿で強調してお伝えしたこと。
〜日本人がもつ「胯(クア)」の力〜
中国武術において股関節を中心とする鼠径部および寛骨周辺を「胯(クア)」と称する。私は太氣拳和魂漢才の拳であると考えていますが、そのためには日本人独特の身体能力と言える「座位における胯(と足裏)の感覚」に目覚める必要があります。澤井宗師が意拳を学ぶ以前に日本武術をかなり高いレベルで習得していたのは有名な話です。私見ですが、太氣拳の「這」と意拳の「摩擦歩」の違いは、この能力に依拠する部分があるのでは、と感じています。
<参考>
澤井健一宗師の居合稽古の様子を収めた動画:https://www.youtube.com/watch?v=gQkAyhfHq9o

〜「ある練功」の導入〜
2日目に「ある練功を関西の稽古会では初めてお伝えしました。これは意拳由来ですが、おそらく他の太氣拳意拳の道場では行っていない練功です(ネットで検索しても出てきません)。同種の練功意拳に存在しますが、初・中級の方には難しい。この練功はより明確に必要な力を練ることができるため、前段階として当道場にて採用しております。揺り(勾圭試力)も、これを学ぶことで質的に転換します。今後、神戸の講習会でもお伝えして行く予定です

<稽古科目概要>

10/8(日)
稽古その1 9:30〜11:45
立禅・揺り(勾圭試力)・這いなど太氣拳の基礎練功
・生根と足の開合
・手足腰の一致
・開合による歩(送り足)
・手と足腰の釣り合い
・虚実分明
・身法から歩法へ
・地と人の直結
稽古その2 13:00〜17:00
午前中の復習からの掘り下げ。内側からの力を培う練功、練りで学ぶムチの動きと力の循環
後半は、組手を含めた対人練習

10/9(月・祝)
稽古その3 6:00〜7:00
・浜辺での立禅
稽古その4 9:00〜12:00
 初日の午前同様、立禅・揺り・這いなどの基礎練習、それから「秘密の練功
・質疑応答
・立禅で力を培うために
・秘密の練功
〜螺旋と「前探」が生む姿勢の力を検証

以上



太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町・神戸市(神戸支部)。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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