朝日「素粒子」問題(その2)

気になって昨日の続き書きます。
少し調べてみました。
見つけましたよ、鳩山さんと、被害者遺族の方たちをつなげる発言。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/154691/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/154691/
リンク切れてしまうと思うので全文引用しておきます。

今月17日に宮崎勤死刑囚(45)ら3人の死刑執行を指示した鳩山邦夫法相を、朝日新聞が18日付夕刊で「死に神」と報道したことについて、鳩山法相は20日の閣議後会見で、「(死刑囚は)犯した犯罪、法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。(記事は)執行された方に対する侮辱だと思う」と強く抗議した。

 「死に神」と鳩山法相を表現したのは、18日付朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」。約3年の中断を経て死刑執行が再開された平成5年以降の法相の中で、鳩山法相が最も多い13人の死刑執行を行ったことに触れ、「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」とした。

 会見で、鳩山法相は「私を死に神と表現することがどれだけ悪影響を与えるか。そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と朝日新聞の報道姿勢を批判した。

被害者の方たちと、執行された方たちとは立場は全く違うけど、

執行された方に対する侮辱だと思う

の発言鳩山さんしていますね。
素粒子が、「執行された方に対する侮辱をしている」鳩山さん拡大解釈ですね。


そして犯罪被害者の方たちの朝日への指摘もありました。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/156048/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/156048/
これも全文引用しておきます。

朝日新聞が18日付夕刊1面コラム「素粒子」で、昨年8月の就任以来計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表記した問題で、「全国犯罪被害者の会」(あすの会)は25日、「犯罪被害者や遺族をも侮辱する内容」だとして、朝日新聞社に「抗議および質問」と題する文書を送付した。

 文書は「確定死刑囚の1日も早い死刑執行を待ち望んできた犯罪被害者遺族は、法相と同様に死に神ということになり、死刑を望むことすら悪いことだというメッセージを国民に与えかねない」などとしている。また、死刑執行の数がどうして問題になるのか−など4項目の質問に、1週間以内に回答するよう求めた。

 朝日新聞社広報部は「いただいた『抗議および質問』を真摯(しんし)に受け止め、速やかにお答えする」とコメントを出した。

ポイントはここですね。

文書は「確定死刑囚の1日も早い死刑執行を待ち望んできた犯罪被害者遺族は、法相と同様に死に神ということになり、死刑を望むことすら悪いことだというメッセージを国民に与えかねない」

「死刑を望めば死神」
そんな解釈になっているようです。
そう考えてしまうと問題ですね。
ですが、この↓分部
「死刑を望むことすら悪いことだというメッセージを国民に与えかねない」
タブン宗教私詳しくないですが、
「死刑を望むことすら悪いこと」
『万人の心を救う』という解釈から、こういう考え方現実に肯定されるべきだと思います。私は。


で、昨日、サリン事件遺族の方たちからも抗議を受けています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000940-san-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000940-san-soci
全文引用します。

朝日新聞夕刊1面コラム「素粒子」で、計13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相を「死に神」と表記したことに抗議、質問した「全国犯罪被害者の会」(あすの会)への朝日新聞社の回答を不満として、「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人の高橋シズヱさん(61)が3日、同社に抗議文を送付した。

 抗議文では、あすの会の「被害者遺族にどんな気持ちを起こさせるか考えなかったのか」との質問に同社が「気持ちに思いが至らなかった」と回答したことに触れ、「犯罪被害者へのさまざまな二次被害防止の取り組みがなされている中、(朝日新聞社は)旧態依然と言わざるを得ない」と批判している。

 鳩山法相については「現行法に従って粛々と(死刑執行を)実行した。何ら非難、中傷を受けるようなことではない」と擁護した。


朝日新聞社広報部の話
 「抗議には誠実に対応させていただきます」

この問題、被害者遺族の方たちの中から、死刑制度に否定的な考えをお持ちの方の発言が欲しいですね。
私も、死刑制度の廃止を希望していますが、
自分自身が、被害者遺族になった時に、今と同じ気持ちでいることができるのか?
そんな疑問が私自身にもあって、どうしても論調が弱くなっています。
タブン朝日も、被害者の方から抗議を受けると、
完璧に打たれっぱなしになってしまうと思います。
人権に対しては擁護!
この姿勢は朝日の基本だと私感じています。
死神発言が、犯罪被害者に問題視されること、
朝日にとって不本意
もちろん予想外ですね。


でも、私は最後に書いておきます。
決まった判決は実行されなければなりません。
法治国家ですから。
執行するか、しないか。
そこが問題ではありませんね。
死刑制度を維持することで、犯罪は減ると思いますか?
私は、減るとは思っていないのです。