田母神さん (その2)

今日も書くのに時間掛かりそうな気がします。
前回リンクしときます。
2008-11-07 田母神さん - なんやかんや

まず昨日の朝日・朝刊2面に、

検証 前空爆長論文

とあり、田母神さんの問題になった論文の要旨が掲載されていて、
この論文の歴史的な観点(解釈)について、2人の識者がその観点に疑問(時に否定)しています。
この記事asahi.comで探したのですがでません。


田母神さんの歴史観、私の理解しているものと違います。
私自身は2人の識者の方と似た歴史観を持っています。
ただ、この歴史観何処で身につけたのか??
よくわかりません。
この記事中で、疑問(時に否定)されている田母神さんの歴史観紹介しておきます。

1〈日本は相手国の了承を得ず軍を進めたことはない〉
2〈我が国は蒋介石により日中戦争にひきずり込まれた〉
3〈日本はルーズベルトの罠にはまり真珠湾攻撃を決行〉
4〈多くのアジア諸国大東亜戦争を肯定的に評価〉
5〈我が国が侵略国家だったというのは正に濡れ衣〉

他にも問題部分あると思いますが、記事中この5点が論点になっています。
たとえば上記「3」確かに、日本が侵略(この表現私は使えますが、一部の方には不適切な表現ですね)した国で、日本に協力した人もいるでしょう、朝鮮統治時代に日本に協力したした人、いまだに韓国で地位の回復がされていなさそうですね。
そういう視点も確かにありそうです。
私だって、学校でこのように習えばそう信じていたと思います。
田母神さん60歳ですから戦後の生まれです。
当然事実を見てきた年ではありません。
ですから、育っていく過程でこのような歴史観を身につけたって言うことです。
歴史上の真実は一つのはずなのに、物の見方で全く違った解釈になってしまいます。
朝日のこの記事読んで、納得しない方も多いと思います。
歴史の真実について、国内だけでなく関係諸国も含めてキチント話すことが必要ですね。
歴史を360度多面的に解釈することができれば、そんな素晴らしいことはないと思います。
でも難しそうですね。
タブン田母神さんが本心から、
「間違っていました」
って謝れるような歴史的事実を証拠を元にキチント誰も話せないのではないか?
そう思います。
自衛官言論の自由を認めないのは憲法違反」
これもそう思います。


昨日の朝日夕刊、1面トップ、
田母神さんの参院防衛委の記事です。
予想通り自説を通されました。
13面には、田母神さんが独演会にならないよう注意したり、TV中継が中止になったこと書かれていました。
私は、こんな感じで、田母神さんの個人攻撃になってしまうのは良くないと思っていました。
孤立させて良いの?
排除していいの?
そういう思いです。
いま田母神さんの歴史観、問題視しているのは私と考え方の近い方です、
でも、たとえば、卒業式に、日の丸・君が代に敬意を示さない都立高の教員を問題視して、
時に個人攻撃をしていたのは、田母神さんに近い考え方を持った方たちだと思うのです。
立場が逆になってもこれではいけない!
そう思います。
2008-11-05 非寛容 - なんやかんや
にも書いたように、思想とかそういうこと抜きにして、寄ってたかっての個人攻撃が多くなっていると思います。


田母神さんの考えに賛成だろうが反対だろうが、
日の丸・君が代・そう今回の参院で話に出た憲法改正に対する態度がどうあろうと、
押さえつけたり、自由に話せない時代には絶対にしてはいけないと思います。


asahi.com夕刊の記事に近いもの引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/1111/TKY200811110133.html

田母神・前空幕長が指示否定「すれば1000人投稿」(1/2ページ)2008年11月11日13時27分

参院外交防衛委員会で、質問に答える田母神俊雄・前空幕長=11日午前、松本敏之撮影
 参院外交防衛委員会は11日、日本の侵略戦争や植民地支配を正当化する論文を発表して更迭された田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長参考人招致した。田母神氏は懸賞論文を航空幕僚監部の教育課長に紹介したことは認めたが、投稿の指示は否定。論文を募集したアパグループとの関係についても、資金提供などは一切ないと否定した。

 今回の懸賞論文は、空幕教育課が全国の部隊にファクスで紹介し、田母神氏以外にも航空自衛隊から投稿者全体の4割を占める94人が投稿したが、田母神氏は「私が指示をすれば、1千を超えるような数が集まると思う」との表現で指示を否定した。

 田母神氏はアパグループ元谷外志雄代表と10年来の親交があったことが明らかになっているが、アパグループからは「車代を含めて資金提供は一切受けていない」と言明。また、航空自衛隊の隊内誌の昨年5月号にも同じ趣旨の寄稿をした際は、防衛省の内局から注意を受けなかったことを明らかにした。

 そのうえで今回、自身の見解が問題になったのは「多くの人の目に付き、マスコミなどによって騒がれたから」との認識を示した。同じ内容の寄稿で防衛省の対応が分かれたことについて、浜田防衛相は「基準は明確であるべきだ。こういうダブルスタンダードはないようにしたい」と答弁した。

 このほか田母神氏は、今回の懸賞論文のなかで「自衛隊集団的自衛権も行使できない」などと言及していることに関連して現行憲法についての見解を問われ、「国を守ることについて、これほど意見が割れるものは(憲法改正をして)直したほうがいい」と主張した。

 さらに「私は(日本の植民地支配と侵略の誤りを認めた)村山首相談話を公然と批判したことはないし、論文でも触れていない」とする一方、「自衛官も当然、言論の自由が認められているはずで、言論の自由村山談話で制約されることはないと思っていた」「(自身の論文は)逸脱を感じていない。政府見解による言論統制はおかしい」などとも述べた。防衛相が自主返納に期待感を示した退職金については「(返納の)意思はない」と語った。

民主党など野党は、政府が田母神氏を懲戒処分とせず、定年退職させた対応を追及。防衛相は懲戒手続きに時間がかかることから「一番早い形で辞めてもらうのが重要だ。迅速な対応が必要だと思った」と説明。こうした見解に対し、犬塚直史氏(民主)は「政府の取り組みは問責に値する」と述べ、防衛相の問責決議案提出もありうるとの考えを示した。

で、こういう問題、産経気になりますね

MSNでかなり詳しく出ています。
http://sankei.jp.msn.com/etc/081111/etc0811111504001-n1.htm


一部引用します。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081111/plc0811111405032-n3.htm
からこんな答弁出てました。

 田母神氏「国民に不安を与えたと、文民統制についておっしゃいますけど、今朝9時の時点で、私はYahoo!の『私を支持をするか』『問題があると考えるか』『問題がないと考えるか』っていったら、58%がですね、私を支持しておりますので、不安を与えたことはないと思います」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081111/plc0811111316025-n1.htm

田母神氏「はい、あのまず、先にあの先生が、私が立法府に対して挑戦をしているというふうにおっしゃいましたけれども、私はいわゆる村山談話なるものを、あの公然と批判したことはまったくありませんし、論文の中でもまったく触れておりません。従って、それは、あの、妥当ではないというふうに思います」

 「それから、航空幕僚副長が私にいってきたときに、私は私が書いたもの、それから、私が当然、自衛官言論の自由が認められているはずだから、言論の自由村山談話によって制約されると、いうことではないんではないかと思っておりましたので、この、岩崎副長に対しては、ぜひ、どこが私が悪かったのかを、あの、審理してもらった方が問題の所在がはっきりするという風に申し上げました」


議員さんの中にも、田母神さんの支持者もいらっしゃったようです。
歴史観・主義主張・違った人がいるのは当然です。
個人を攻撃するのは止めて皆でお互いの考え方の違いや、理解できない分部共有できるようになりたいものです。
お互いが、相手を攻撃しあうことによって、自由に意見が意見がいえなくなることは徹底して避ける。
これが私たち日本人の共通認識でありたいです。


昨日筑紫さんの追悼番組見てました。
筑紫さんだったら、こういった攻撃的にならないニュースしてくれたかもしれませんね。