カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:Community Collegeとは何か

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 より。
そもそもコミュニティカレッジを誤解している人が多いと思います。
誰でも入れる短期大学でしょ、みたいなイメージの人が多いと思いますが、半年間通った私の実感では、
アメリカ社会を支える素晴らしい教育インフラです。
もちろん、先生も生徒も水準はピン切りなんだけど、何よりシステムとして素晴らしい。
確かに誰でも入れる二年制大学なのですが、特徴と機能は以下の通り。
・所得水準が低い生徒の選択肢。International studentにとってはそれなりのコストですが、カリフォルニア住民にとっては、授業料より教科書代の方が高いぐらい。
・高校で成績が悪かった生徒へのsecond chance(成績が高いと有名大学へ編入可能)
・有名四年制大学への編入オプション。普通に授業でAをとっていれば、UCSDやUCLAといった有名大学に非常に簡単に編入できます。逆に、コミュニティカレッジでAをとる努力ができないようであれば、有名大学に行っても意味がない。その意味で、一発勝負で運に左右される日本の大学受験と比べて非常にリーズナブルです。
・社会人教育機関
・資格専門学校(科目別の履修単位が就職に有利)
・少人数クラス。だいたい20〜30人ぐらいの授業が多い。
・多様化された年齢とキャリアの生徒。飛び級の高校生から50歳ぐらいの人まで幅広い。
・Honors Scholar Programという制度。この対象の授業をとると有名大学への編入に有利。誰でもとれますが、授業は少人数でかなりきつい。高い階段のぼらなきゃいけないけどあなた次第よっていうのは、地味だけど素晴らしい。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:海外の語学学校に行っても英語が上達しない?その2

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 より。
語学の学習ステージは「knowledge」と「perception」の二つがある、と思います。もちろん二つ重複してるのですが、基本的には「knowledge」→「perception」になる。
定冠詞(a/an/the)がいい例で、それなりの文法ガイドラインはありますが、ルールにあてはまらないものが多いのはperceptionだから。nativeは会話の中で、定冠詞を使ってお互いの背景情報を交換しています。
perceptionなので、ほとんどの語学教師は明確に説明できません。だから理解するのがさらに難しい。
語学学校でadvancedレベルを超えると、ラーニングカーブが急に落ちるのは、語学学校にはperceptionを教えるmethodがないからです。なぜperceptionラーニングを提供できないのか、という話を信頼する語学教師と議論したときに、彼女の答えは組織論的で納得。
「perceptionを教えるメソッドはコーチングに近い。語学学校はknowledgeにフォーカスしてシステムができあがっているのでperceptionに対応できない。」
尚、語学力を上達させるには現地の大学とか仕事とかで使うしかない、という意見が多いけど、僕はそれには反対で、それだけでは不十分です。海外在住長いけど、あんまり英語できない人が結構多いのは実地で使うだけでは不十分だから。もう柔軟な脳ではない大人が学ぶには、やはり、原理原則を理解+実地で使う、をセットでやらないと。だから、真剣な日本のビジネス駐在員は、かなりの時間単価の家庭教師をつけて勉強するわけです。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:海外の語学学校に行っても英語が上達しない?その1

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 より。
アメリカは非常にVISA管理が厳しい国です。仕事をするのでなければ、学生VISA(F-1ビザ)がないと、長期滞在できません。
私の場合、語学学校に行ったのは、サーフィン長期滞在のVISAステータスの為ですが、VISA管理上ちゃんと出席しないといけないし、どうせ時間とお金を使うなら、と真面目に授業を受けました。
いまどき英語ぐらいまともに話せないと恥ずかしい、という理由ももちろんありました。
私が行ったUCSD Extention(カリフォルニア大学サンディエゴ校付属語学学校)は、語学学校の中でかなり評判のいいところで、授業料も高いし、授業内容も厳しいと言われているところです。
ただし、途中で、ここにいても時間とお金の無駄!と思い、語学学校をやめてCommunity Collegeに入学しました。
語学学校が役立たない、というわけではなく、ある水準から、かける時間と費用を考えて、効果がものすごく落ちます。
語学学校の何が良くないかというと、
・生徒が(当然ながら)non-nativeのみで生の英語に触れることができない、
というのは良くないし、
・パーティーが目的のモチベーションが低い生徒が多い
というのも良くないし、
・日本人で固まって日本語ばかり話してしまう
というのは学校じゃなくて本人の問題ですが、
最大の問題点はそういうことではなくて、
語学学校が、Advancedレベルの生徒の語学力を向上させるmethodを開発していないこと。
Advancedレベルの定義は難しいですが、語学学校の効果が著しく落ちるレベルは、
英語教師の発音はほぼ聞き取ることができて、non-native(韓国人とかドイツ人とか)と英語で普通に日常会話ができるレベルだと思います。つまり、日本で(たどたどしいながらも)仕事で英語を使っていたり、non-nativeとだったら旅行先でもまあ意思疎通ができる、というレベルだと、
何カ月も語学学校に行ってもかけたお金と時間に見合う効果はないです。
僕の場合、最初の4weeksプログラムは役立った実感があったので次の10weeksプログラムも申し込んだんですが、殆ど時間と金の無駄だった、というのが率直な感想です。半年以上あるなら、最初から語学学校じゃなくてコミュニティカレッジに入った方がいい。
もうちょっと詳しくは次回に。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:ホームブレイクをどこにするか。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 の続き。
対象はショートボーダーです。
結論から言うと、
サンディエゴに住むならOceanside Harborがベスト。
どこをホームブレイクにするかで、サーフィンの上達は著しく違います。
それぞれのホームビーチ」に書いた通り、結局家に近いところに一番通うようになる。だから、住む場所とセットで考えることが重要。
実力が相当ある人は別として、たとえばSwami'sをホームにしちゃダメです。なぜなら混んでる上にロングボーダーが多いから。波が良くても乗れなかったら意味なし。
特に最初の頃は、他のサーフィンポイントはよくわからないし、1日何回もアタックできる体力もないし、同じところだけに行く可能性大なので、余計に大事。
Oceanside Harbor の何がいいかというと、
サンディエゴ〜オレンジカウンティ南で、1年を通じてサーフィンできる可能性が最も高く、
サイズがあり、
かつ空いていて、
さらにロングボーダーがほとんどいない。
他にもっと波質がいいところは確かにありますが、空き具合+サーフィンできる頻度を考えると、初心者〜中級までのホームとしては申し分ない。
その他のオススメ理由は以下の通り。
・Miracosta Community Collegeがすぐ近く(なぜ大学が重要かは次回以降に)
・ビーチ沿いにしては多少は家賃相場が低い。
・夏に波が立つTrestlesが近い。

尚、ここの徒歩圏内に家を見つけるのはたぶん難しいですが、自転車で5分程度を許容範囲にしたら、物件はそれなりにあるはず。

海軍基地がすぐ北にあり、たぶん海軍勤務のサーファーも多いですが、それで特に何か違うと感じたことは私はないです。



カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:そもそもカリフォルニアのどこにするか。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 の続き。
北部は詳しくないのですが、基本的に、温かい=みんな開放的、です。
サンディエゴがカリフォルニアの南端ですが、北上していくにつれて、水も空気も冷たいし、ローカルも厳しくなってくるけど、波質は北部の方がいいと聞きます。Santa Cruzとか。
ということで、僕の場合は、住む環境も考えて、まずサンディエゴに決めました。
実際、サンディエゴの海で他のサーファーと揉めたことはほぼなかったです。
目があうとみんなにっこり。
結果的には正解だったかなー。
サンディエゴとL.A.だったら、サンディエゴの方がいいです。L.A.はいつも渋滞だし水も汚そうだし(イメージ)、ポイントの数がそんなにないので。
僕が通ってた大学の海洋学の教授は、「Venturaがベスト」とのこと(「南カリフォルニアで1年以上サーフィンライフを過ごすならどこに住むのが一番か」)。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:私の一年間

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次 の続き。
時系列にまとめると、サーフィンライフするなら今しかない!と決めてから、このように行動しました。
渡米した時点では、ドルフィンスルーできないし、フェイスを横にすべったこともなかったです。
カリフォルニア基準でいうと、ド初心者でした。
2009年5月:
・レーシック近視手術。両目視力0.1→1.2に。
2010年1月:
・渡米。安いゲストハウスのようなところを予約していましたが、行ったら満室で無理だからと御近所さんを紹介され、予期せぬホームステイに。
2010年2月:
・UCSD Extension(カリフォルニア大学サンディエゴ校付属語学学校)の4weeksプログラム受講
・一人暮らし開始。La Jolla Shoresに引っ越し。この物件を見つけるのに1ヶ月かかりました。
・車の運転開始。大学のときに免許取得以来、15年間ペーパードライバーでした。人生初ドライブがカリフォルニアとは。
2010年3月:
ESL(Continuing Education)http://www.sdce.edu/classes/esl/index.phpを3週間受講。Adult SchoolとかFree Schoolなどと呼ばれたりもします。基本的には移民を対象とした、市営の無料語学学校。教育の質は悪くないですが、対象とする語学レベルがかなり低いです。スケジュールが空いちゃったので社会勉強と思って受講しました。私が行ったのはSan DiegoのClairemontキャンパスです。公民館の集まりみたいなアットホームな雰囲気が好きでした。
2010年4月:
・UCSD Extension(カリフォルニア大学サンディエゴ校付属語学学校)の10weeksプログラム受講
・国立公園に初めていく。以降、ほぼ毎月どこかの国立公園に行きました。最終的には帰国までに14箇所行きました。
2010年6月:
・MiraCosta Community Collegeに入学(夏学期)。語学授業は全くとらず、普通の授業(海洋学とか)を受講。要は普通の大学生になりました。
2010年8月:
・大学(秋学期)。
・力を入れたのはタップダンスの授業。たまたまスケジュールがちょうどよかったので履修したのですが、たぶん最初で最後のダンスレッスンと思い、週2回の授業の他に毎日1〜2時間程度自宅で練習して、12月にはダンスコンサートに出ました。

2010年10月:
・このあたりから、基本1日2ラウンド5時間サーフィン生活へ。
2010年12月:
・大学秋学期終了。これ以降。帰国までの1ヶ月、文字通りオンリーサーフィンライフへ。このあたりから、基本1日3ラウンド7時間サーフィン生活へ。
・年末年始にメキシコへ。「メキシコ バハカリフォルニアへサーフトリップ
2011年1月:帰国
・朝から晩までひたすらサーフィン。長い時で1日8時間。波質と混み具合から、最後の方はOceanside Harborに行くことが多かったです。

最後のサーフィンが終わったときの写真。場所はblacksです。

ボードを抱えているのがプロを目指すカズ君。彼とはメキシコサーフトリップ以降、1ヶ月ほぼ毎日一緒にいました。一緒にサーフィンして、一緒に飯をくって、一緒にサーフィンビデオをスロー再生で見る。
1日7時間ともなるとかなりきつく、彼がいなかったらそんなにできなかった。感謝。

カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方ガイド:目次

サーフィンだけするつもりでカリフォルニアに行ったんですが、技術がないと、波が小さいときや荒れているときはできないし、そのときどきの波にフィットするポイントも知らないし、体力も筋力も足りないので、せいぜい1日3時間ぐらいしかできません。
最後の1ヶ月は、毎日7時間、長いときは8時間サーフィンしましたが、ここに行きつくまでに1年近くかかりました。
気合と根性に、技術と筋力と知識がついてくるのは時間がかかるわけです。
また、波が全くない日や、雨の日とその翌日はサーフィンできない(「サンディエゴと雨と下水道とサーフィン」)ので、結構時間があります。
それに、そもそもVISAステータスの問題があるので、学校に行くか働かないと長期滞在できません。
私の経験をふまえて、次回以降、カリフォルニアサーフィンライフのはじめ方について、以下の項目に関して説明していきます。

私の一年間
そもそもカリフォルニアのどこにするか
南カリフォルニアだったらホームブレイクをどこにするか
海外の語学学校に行っても英語が上達しない?その1
海外の語学学校に行っても英語が上達しない?その2
Community Collegeとは何か
・National Parkへの行き方
・住宅物件の探し方
カリフォルニア州の運転免許の取得方法
カリフォルニア州自動車保険について