忙しい一日。
「ヴィレッジ」
テレビ放映されたものを視聴。
物静かだか勇敢な青年ルシアスと、盲目の女性アイヴィー、知的障害のある青年ノア。三人が暮らす小さな村には、森に住む魔物が村に危害を加えるのを防ぐために守らなければいけない掟があり、村人が森に入ることも禁じられていた。だがルシアスは、町に行くことを望むようになる。それを村の年長者たちは反対し……そしてある日、魔物によるものと思われる異変が村で起きてしまう……。
一見平和な村を覆う不安感や恐れ等が印象的な作品。魔物の正体、掟がある理由、なぜ村の年長者は町へ行くことに反対していたのか……その疑問は物語の終盤で明かされますが……なんと皮肉なお話なのだろうと思わされますね。町で起きた悲劇に苦しみ、悲しみから逃れるために移り住んだ村で、そこでも悲劇は起きてしまう。それでも年長者たちは、村の存続維持を望みますが……でもこの村には、どうしたって未来はないわけで。悲しみを受け止めることなく逃げ続けている限り、ちゃんと未来を考えることもできないのだろうなぁと思ってしまいました。
物語の中心となるのは、ルシアスとアイヴィー、それにノアの三人の関係なのでしょうけど……村を作った年長者たちの方が印象に残り、また彼らの心情やこの村の未来について、いろいろと考えてしまいました。
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